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【Discord】認証済みBOTのコンテンツによるアクセスの特権化へ

↓↓↓当記事は移行いたしました。
https://nemu-otoyume.xyz/discord/65/



Discordのヘルプセンターに下記のリンクの記事が投稿されました。

この記事の内容は認証済みBOTのメッセージコンテンツによるアクセスができなくなるというものです。当記事ではこの記事の内容をもとに認証済みBOTの新しい更新について解いていきます。

認証済みBOTとは?

そもそも認証済みBOTというのは導入されているサーバー数が100に達したBOTに必要とされる認証のことで、75サーバーに導入されるとDiscordから説明が届きます。この認証を行わないと100以上のサーバーに導入することができません。
認証済みBOTかどうかの区別はつけられているバッジによって見分けることができます。認証済みBOTはバッジの前にチェックマークがつけられています。

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記事の大まかな内容

ここでは記事の大まかな内容を私の翻訳を交えながら読み解いていきます。
記事には更新の内容、更新の対象、更新の理由、移行期間の大きく4つについて書かれています。1つずつ見ていきましょう。

①更新の内容

「この更新によってメッセージコンテンツは新しい特権インテントになりつつある」と記事には書かれています。つまりメッセージコンテンツへのアクセスが特別な意図なしに利用できなくなるということです。
この更新は2022年4月に反映されると書かれています。

②更新の対象

前述しておりますが、これらの更新は認証BOTを対象に行われます。つまり、認証を行っていないBOTはこの更新の影響を受けないということです。ですので個人のサーバーでの利用目的に作成されているBOT等は引き続き問題なく使用することができるということです。

③更新の理由

更新の理由について記事には以下のように書かれています。

DiscordBOTの人気と利用数が増えるにつれユーザーの情報を安全に保つことが重要になります。既存のポリシーにそって開発者はBOTの機能に必要な情報にのみアクセスし、開発者の資格情報とユーザーデータを保護する必要があります。

より機密性の高いデータに関しては、その情報を保護し、責任をもってアクセスできるようにするためのさらなる措置を講じています。これは、プライバシーを重視するユーザーや、活動を行うユーザー、不要なデータに関するアクセスやセキュリティの制限についてそれほど心配する必要がない開発者に適しています。

プレゼンスとユーザー情報は、レビューによる必要性に基づいて既に特権化されています。メッセージの内容は、同様のレビューと認証フレームワークの対象になる必要があると考えています。メッセージの内容が特定のBOTの機能の中心であることを認識し、アクセスを許可するための適切な代替の準備を作成するために時間を作りました。

BOTの将来として、新しいスラッシュコマンド、より優れたモデレーション操作、新しいタイプのインタラクションなどへの投資を続けています。

要するに機密性の高い情報を保護するための更新というわけです。また最後の行に書かれているように、Discordは新しく追加されたスラッシュコマンドやボタンなどのインタラクションに可能性があるとして推奨されています。
安全性を考えると今回の更新は妥当なものだと言えるでしょう。

④移行期間

この更新が突然反映されてしまっては多くのBOTに影響が出てしまいます。Discordは更新への変更に時間がかかると認識しており9ヶ月間の移行期間を作成したそうです。①更新の内容に前述したようにこの更新は現在の2021年8月から9ヶ月後の2022年4月に反映されます。なのでこの9ヶ月間の間に認証済みのBOTはスラッシュコマンドなどへ変更する必要があるというわけです。

この更新によって影響が出るBOTや機能

勘のいい方はお気づきになられたかもしれませんが今回の更新によって一部BOTや機能に甚大な影響が及ぼされます。それは以下のような機能を持つBOTです。

・TTS(Text to speechの略、音声読み上げ機能)
・BUMP通知
・グローバルチャット
・対話系(特定のワードに反応するなど)
・NQNのような他サーバーの絵文字をNitroなしで使用する

しかしご安心を。記事には「スラッシュコマンドをはじめとする新しい方法に移行することを推奨しているが、相互作用で実装できない機能がある場合は申請によって特権を使うことができる」と書かれています。申請は2021年の秋に可能になるとのことです。

余談ですがNQNのような他サーバーの絵文字をNitroなしで使用するという機能に関しては合法的な内容ではありますが、Discord側が意図していないため制限されるかもしれないでしょう。

スラッシュコマンドは回避できる?

従来のBOTではメッセージからコマンドを実行していましたが今回の更新でコマンドの処理目的でアクセスすることができなくなってしまいます。そのため、ほぼ大多数のBOTが影響を受けることになります。私の身内の中での話では、前述した「インテントの申請をコマンド処理以外の理由で行えば、これまで道理に使えるのではないか」という話題が出ましたが、ライブラリの関係者が「Discordはユーザーの意図を明確的に否定する」と述べており、スラッシュコマンドへの移行が強いられるようです。

まとめ

今回の更新によって起こる変化等は以下の通りです。

・メッセージコンテンツへのアクセスが特権インテントとなる
・スラッシュコマンド等の新しい方法に移行が必要になる
・実装できない機能は申請によって特権を取得できる

この更新は認証BOTが対象のため個人利用のBOT等に関しては引き続きご使用になられます。

あくまでも私の考えですがスラッシュコマンドに統一するなどのやり方はカスタマイズ性が低いため好ましくないです。移行作業や特権の申請と聞いて痛感しております。移行作業は億劫ですし申請に関しては先輩の開発者から厳しいと聞かされているので正直残念です。
ですが、ユーザーの安全性を保護するためということで受け入れていく必要があるでしょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続きより良いDiscordライフをお送りください!

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