先制率の話をしよう③~青年期前半中期編~

*この記事はSFC版DQ5のネタバレを含みます。
閲覧の際はご注意ください。

先制率の話、第3回。
(第1回は「先制率の話をしよう①~幼年期編~」、
 第2回は「先制率の話をしよう②~青年期前半初期編~」。)
おおよそポートセルミ、ルラフェン、サラボナ、死の火山、山奥の村、
滝の洞窟
あたりを一気にまとめてやります。
カボチ魔物の棲み処は入っていませんが、出現モンスター自体は
被っているのでその気で読めばカバーできると思います。

また余談ですが、第2回を青年期前半初期とつけたがために、
今回のタイトルが青年期前半中期となりました。
最初は西の国編にしようと思っていたのに、うまくいかないものです。
まあ内容には関係ないのでいいのですが。

ちなみに「西の国」もゲーム内に出てくる表現です。
「王国」みたいなお城とかはないんですけどね。

誰が言っているかはもちろんわかりますよね?
3人くらいいたと思いますし、1人くらいは知ってますよね?


○読む前の簡単な注意点など、おさらい

第1回ではきちんと書いていますが、とりあえず簡単に。
既に内容を把握している方は飛ばしてください、内容同じですので。

・先制率計算は自分でエクセル計算しているだけなので、
 計算や作業上のミスがある可能性はありますのでご注意ください。
別に大発見があるとかではないので大層な期待はせずに読んでください。
・めんどくせえと思った人は気にせずいつも通りやりましょう。

また、以降先制率表を出していきますが、
原則1対1での純粋な先制率表示している(バグ先制などは考慮しない)
・キャラクターのレベル表示は種や成長限界のズレを含まない
概ね先制率を意識することがなさそうな相手や組み合わせは除外している
という一部抜粋のものですのでそのつもりでお願いします。

では以降、本題に入ります。

○ポートセルミ~サラボナ着まで

エンカ域をまたぐ量で言えばホントはもう少し区切ってもよかったけど、
進行的にひとまとめで、レベルも大きく上がっていくタイミングではない
のでとりあえずひとまとめにした。
また、今回は全体を素早さ順で並べてみた。(見やすいかなーと思って。)
後少しでも幅を縮めるために表内の100%を確先
ついでに0%を確後に表記を変えた。
第1,2回の記事もこのあたりは変える気になったら、
あるいは要望があれば変えるかも。

まずこの区間で目立つことは(これ以降もほぼそうなるけど)、
主人公先制取れない。(まあ印象通り。)
リビングデッドには確定先制、ドロヌーバにもほぼ先制、
だけどそこそこのレベルではまあそれ以外は無理。
高くみてレベル14としても、せいぜい神の塔あたりまでに出現した敵と、
モーザにならそこそこ先制とれるかなーという程度に留まる。

スラに注目すると、スラ8だとしても大半の敵には先制寄り、
スクルト習得ラインのスラ10だとへびこうもりパペットマン
メタルハンターキラーパンサー除いては9割以上の先制率がある。
スラ10+すば種であればメタルハンター、キラーパンサー以外確定とまでは
言えないが、まあほぼ先制取れると思いたい。
まあニフラム対処したいような相手は大体先制取れる、
スクルトも状況と相手によっては有効手となるが、ほぼ安心。
また、スラの素早さの伸びはレベル10までとそれ以降では
成長幅が違うことがわかり、その点でもレベル10までの育成はかなり強い。

ピエールは主人公やスラのレベル帯と被ってくるので
そちらを目安にするほうが捉えやすい。
この時期はレベル帯が進行や状況によってかなり変わるが、
かなりレベルが低めだと主人公と同程度の範囲に収まり、
ピエ5(太后+メタ1程度の経験値)で主人公高レベル帯と一緒くらい。
ピエ7(太后+メタ2程度の経験値)でスラ8とほぼ同等くらい。
ピエ11くらいまであればスラ10(種0)と同程度
決定的な先制力があることはあまりないが、多少経験値が入っていれば
素早さの伸びもいいのでそれなりに先制できる感じになる

この区間は狩り対処も逃げ対処もそれなりにあり得るが、
ニフラム対処ではパペットマンが思ったよりも素早く動いてくることや、
デススパークを消す場合にスラ9以下だと確定先制ではないので
焼かれる可能性があることなどが挙げられる。
まあ特に低レベル帯だとデススパークは狩り候補にされやすいと思うけど、
消しにいくなら先制は取りにくいという意識はそこでもいるかも。
スクルト対処は必然的に先制率が高い状態なので場合によっては
そっちの手も取り入れたい。特にピエの育成だけが遅れている状況であれば
攻撃力の高いキラーパンサーメタルライダーなどを中心に狩りを行う
場合のスラ初手としてより有効になりやすい。

○サラボナ~死の火山

まずパッと見てわかるのは、
主人公低レベル帯のピエ先制はない、ということ。
ベロゴンがこの中ではかなり素早さが低いが、ここでの確定または
ほぼ確定後攻は舐めまわしに対して有効になる場合があるのは
前回のイエティの話などにも共通するところ。

最も素早さが低いのはボスであるようがんげんじんで、
ピエであればレベル4以上主人公であればレベル12+2(種)
またはレベル13以上
確定先制となる。
主人公の素早さ成長は経験値を入れる労力に対してかなり鈍いので、
ある程度稼げていても3体ともに主人公が後行し、
スカラを打てずにいきなり負け確なんてこともあるので
先制率の確保や何らかの対策はしたほうがいいかもしれない。

スラについてはやはり対処の要として先制率の重要さは主人公より高いが、
スラ10+種1個程度で大半の敵には高い先制率を誇る。
しかし、ほのおのせんしメタルハンターランスアーミーについては
基本的にある程度先手を取られることを念頭に置く必要がありそうな
先制率となってしまう。
特にほのおのせんしはピエのレベルが低いと追い込まれやすいので
消したくなるが、ピエに対してスラがかなりレベルが高いような、
ピエ待ちが長引いた場合に消しに行く対処は有効に働かせやすそう。

後はかなりレベルが高くなっても先制率はあまり大きくは変わらないので
レベルによる先制率面での対処適性の向上はある程度のところで鈍る。
まあスラ12+種1個くらいが時間がかかり過ぎず、
メタル運に頼り過ぎずに安全に運びやすくなるラインにはなるかな?

ピエ逃げ途中で回復を挟む場合もたまにはあるかも知れないが、
概ね(後の滝の洞窟に比べれば)そういった動きは少ないし、
スラありならば狩り対処で安定を取りに行くこともあまりない区間なので
レベル帯に依らず、ひとまずボス以外では先制率を強く意識する
必要はないだろう。

ちなみにボロンゴ初期レベルの素早さは62とかなり高く、
例え相手がランスアーミーであっても95%程度先制し、
ほとんどの敵に対してほぼ確定先制が取れる。
新ビアンカチャートなどではボロンゴピエールを主体に狩りをしていく
可能性はかなり高いが、特にホースデビルを意識するならば
ピエ10or11程度あれば先制を信じやすいラインに入ってくるだろう。

○山奥の村~滝の洞窟

被っているものもあるので新出のモンスターを中心に
ガスダンゴはかなり素早さが低いので主人公でもかなり先制が期待できる
場合もある。(まあ取ったところでパッとしたメリットはないけど。)

主人公は他は相変わらずというか、なお先制が危ぶまれる感じ。

海で出会うようなマーマンオクトリーチたまてがいシードックなどは
特に素早さ高めの相手が多く、スラでも十分育っていなければ敵全員に後行
することもそれなりにありそうな段階に入ってくるので、
対処と逃げの選択がより切り分けされやすくなってくる。
ただ、特に滝の洞窟においては馬車を持ち込めないこともあり、
フィールドに比べて早め対処をしたり、同時にピエールを中心とした
置き回復の選択を取ることも出てくる場合がある。

置き回復といってもある程度ダメージが入っている状態を前提にしている
場合が多いので、ピエールの行動がかなり遅れると無駄になる場合もある。
物理対処したいようなモンスターを中心に考えると、
マドルーパーであれば、ピエ8(できれば9)程度あれば
先制は多少期待できるが、他はかなり苦しい。
オークオクトリーチに対しては、
ある程度の先制を願うのであれば、ピエ10あたりが境目になりそうに思う。
まあここまではエンカした時に数が多くない状態で出現したり、無駄行動
があったりと、多少分が悪い程度で諦める必要があるとは限らない。
しかし、ランスアーミーマーマンに対しては相手の行動が強いことも
合わせて、逃げ途中からの置き回復では間に合わせにくいので、
レベルが高くても逃げミスを考慮するのであれば初手から対処したほうが
安全な場合は多いだろう。

○今回はここまで+おまけでちょっと

まあ今回もプレイ中の感触と大きな乖離がありそうなことは特にない
思っているので、特に劇的な発見はありません。

ただ、どのレベル帯ならどの程度安心してスラの対処や置き回復が
使えるのか、
ということは先制率がはっきりしたことで
よりイメージしやすくなったかなあと思います。

他、前回同様に絞って書いていますので、書いてないことでも
いろいろ考察・検討要素はあるかと思います。
好きな人は表を眺めてにやにやしましょう。

毎回同じような〆だけど、大きなところで全然書いてないことと言えば、
敵の行動順予測あたりは全然書いてないように思います、多分。
(パッと見てあーこれとこれと、って書いてるのでよく覚えてません。)

例えばベホマスライムってマーマンに対して
ちょうど確定後攻ラインにいたりします。
つまり、行動順としてはマーマンルカニがまず先に入るので、
お供がベホマスライム数匹であったとしても逃げミスで
ダメージまあまあ入りそうだなーという感じの話です。

(割とこっちとしてはイヤな行動順だけど意図した設定なんやろか?)

まあ自分に都合がいいだけのゲームなんてやっても面白くないんで
全然いいんですけどね。
私は好きですよ、そういういじわるというか作り込み。

そんなわけで、こういった観点でも表を素早さ順で並べるようにしたのは
見やすくなったかなーと思ってます。
組み合わせがいろいろあるし、割ときりがない感じになりそうなので
今後もそんなに多くは書かないと思いますが、そういう見方もできるので
関心がある方は自分で読み込むとさらに深まると思います。

次回は青年期前半後期、グランバニア地方編の予定です。多分。

○参考文献

DQ5(SFC版)戦闘中の素早さ補正、および行動順関連のバグについて
Sword and Magic - ドラゴンクエストデータサイト
Index of /~s-endo/


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