キメラのつばさが行方不明になる話など
*この記事はSFC版DQ5のネタバレを多分に含む可能性があります。
閲覧の際はご注意ください。
改めて調査したわけではありませんが、とりあえず過去調査の結果メモを
基に書いていきます。キレイに詰めて調査できていない部分もありますが、
大筋はあっているかなと思います。
まあ気になるタイミングもあまりないとは思いますが。
○キメラのつばさとは
キメラのつばさはDQ関連の作品に登場する道具の1つである。
SFC版DQ5でも登場する。
作品によって効果は多少違い、何気にSFC版DQ5でも勘違いされている
部分もある。
特に複雑な効果ではないが、「ルーラの移動先として登録できる場所の
うち、最後に立ち寄った場所に飛んでいく」ことができる。戦闘中にも同様
の効果があるが、使用場所などの問題でキメラのつばさが使えない状況では
失敗する場合もある。
また、かぜのぼうしは移動中にキメラのつばさと同じ効果を発揮するが、
戦闘中に使うことはできない。
○作品による効果の違い
作品によってはルーラと同じように移動先を選ぶことができるが、使った
ことがあればこの勘違いはあまり起こらないだろう。しかし、また別の作品
では最後にセーブした場所に戻ったり、最後に立ち寄った町に戻ったりと、
微妙に効果が異なる。
SFC版DQ5ではセーブした場所でも最後に立ち寄った町でもそれだけでは
説明を満たさない。
この問題はDQ5のストーリー進行を守るためにつくられた条件であること
に依拠すると思われる。
○ストーリーとキメラのつばさ
DQ5はストーリーの問題で移動範囲を制限されている時期がかなり多く、
それが少しずつ解放されていく。
例えば幼年期はパパスに連れられて行った先からあまり離れられないし、
青年期の最初は船が来ないのでラインハット周りのイベントをする以外の
選択肢はない。船に乗るとルーラを習得するまでは元の大陸に戻ることは
できない。
船を入手したかと思えばリングを取りに行くためのストーリーにしか
使えず、結婚後も移動範囲は制限されて外界に出ることはない。
というように、ストーリーの組み立て上自由に移動できる範囲がじわじわ
と広がっていく。
これがキメラのつばさで移動先を選べたり、セーブした場所に戻ったり
できるようになると幼年期はラインハットからサンタローズに戻ることが
できたり、青年期大陸をポートセルミからラインハットに戻ることが
できたり、それを補うための会話やイベントを作ることも単なるストーリー
視点で言えば無理ではないかもしれないが、容量の都合などがあるのか、
他のストーリー破綻の要素があるのかわからないが用意されていないと
言うことだろう。
これについては全滅時の復活場所(いわゆるデスルーラ)についても同様
のことが言えるが、セーブ場所に戻るようにした場合は色々と変なことが
起きる可能性はあるだろう。
まあおそらくそのような理由でSFC版DQ5のキメラのつばさの効果は
使ってみると少し他作品に比べて違和感を持つ人もいるかもしれない。
思いがけないような場所が使えないようにしてあったりもする。
(探してみるとちょっと楽しい、のは自分だけか。)
○キメラのつばさの消失?
というところまでは前置きで、とりあえず本題?に入る。
この話は本来のキメラのつばさの効果を発揮できない場所で戦闘中に使用
した場合に起きることで、他の道具類であれば場所や戦闘によって使用の
効果が変わるものは極一部しかない。
そんなキメラのつばさは通常であれば、移動中であれ戦闘中であれ使用
すると上述したような効果を発動し、1回使用すると道具欄から無くなり、
効果を発動できない場合は使用しても移動中ならば道具欄から無くなること
はない。
しかし、戦闘中においては道具欄から移動する、または消失する場合が
ある。法則性がパッとわかりにくいのと、道具欄から消えてもそういうもの
かと思ってしまったりあまり気にならなかったりして気づかないことも多い
だろう。
実際にはあるパターンを除いては完全になくなることはなく、パーティ内
の誰かの道具欄には残っていることが多い。
以下ではその法則性の調査について書いていく。
○過去調査Ⅰ
最初に調査をしたのは2020年4月(メモのファイル作成日より)らしい。
(*一部違和感があったので後日再調査をしている。)
・ドワーフの洞窟にて
まず、幼年期のドワーフの洞窟(3人PTかつキメラが発動しない)での
調査を行っている。
調査事項としては3人の並び順、キメラのつばさを使用するキャラが
道具欄の何番目に持っているか、そしてその使用したキメラのつばさが
誰の道具欄(の何番目)に入ったかをメモした。
なお、キメラのつばさの使用者はすべて主人公とする。
主:主人公、ボ:ボロンゴ、ベ:ベラ
消失するパターンはベラのような道具を持つことができないキャラに渡る
場合と、自分以外のキャラに渡る場合にそのキャラの道具欄が埋まっている
場合とに限られた。
1番目と9番目、2番目と10番目、3番目と11番目で同じ相手に渡っているの
は馬車を含めたパーティの最大人数に関係しているであろうことはすぐに
察しがついた。
・海の神殿にて
概ね法則性の見えたところで今度は馬車のある状態、8人パーティ編成で
確かめてみた。
使うキャラが誰で何番目に並んでいるかはあまり関係してこないので
メモも省略されている。
推察通り馬車ありで確認することで、想定していた法則性が確認された。
・ボブルの塔にて
とはいえ、馬車使えない状態でも同じ挙動か気になったので、馬車に8人
パーティを編成した状態で更に調査をした。
馬車がなくてもキメラのつばさは道具欄を移動できることがわかった。
・サンタローズの洞窟にて
今度は(メモ不十分だけどおそらく)馬車あり4人PTで調査。
最初の調査結果から察するに、おそらく使用者の並び順は2番目だと
思われるがメモ不足。
・過去調査Ⅰまとめ
基本的に1~12番目までの使用者の道具欄のどこにキメラのつばさがある
かで誰に渡るかが決まる。
キメラつばさの位置番号を8で割った余り(8番目の場合は8)の位置に
いるキャラが受け取る。ただし、パーティ編成上に受け取る相手が存在
しない場合は自分の手に戻り、道具欄の一番下に入り直す。
また、パーティ編成上にキメラのつばさを受け取れる相手がいても、道具
を受け取ることができないNPCや道具欄の埋まっているキャラであった場合
にはキメラのつばさは消失する。
○過去調査Ⅱ
割と最近になってから気になったので23/3/3に追調査を行っている。
大半は過去調査Ⅰと同様のもので結論も同じなので省略するが、1点
異なる調査を行ったのは、キメラのつばさを複数枚持っている場合の
キメラのつばさの移動先である。
戦闘中に道具を使用した場合、使い切りの消耗品は必ずしも使用した位置
のものがなくなるとは限らない。
例えば、5番目と7番目にやくそうを持っていたとして、戦闘中にやくそう
を使用すると7番目のやくそうを使ったとしても5番目から使用される。
つまり、必ずしも選択した道具の位置と実際に使用される道具の位置が
同じではない場合がある。
サンタローズの洞窟(灰色フロア)で確認。
主人公に2枚のキメラのつばさを持たせ、並び順2番目に配置、パターンを
網羅してはいないが簡単に調査を行っている。
要するに1番目、11番目、12番目のいずれのキメラのつばさを使用しても
キメラのつばさは1番目のキャラに渡っているので、他の道具と同様に戦闘
中に消費される順番に従って使用されており、戦闘中に選んだ位置とは必ず
しも一致しないことが確認された。
○いのりのゆびわ(おまけ)
道具欄での消費で違和感を持つ場合がある道具としてもう1つ、移動中の
いのりのゆびわが挙げられるだろう。
いのりのゆびわは複数持っている場合、移動中に消費される順番が他の
道具とは異なる場合がある。
いのりのゆびわは全キャラの道具欄の上から消費されていく。
例えば1番目と2番目のキャラがいのりのゆびわを1つずつ持っている時、
2番目のキャラがいのりのゆびわを壊してしまっても道具欄から消えて
しまうのは1番目のキャラが持っているいのりのゆびわになる。
あるいは、同一のキャラが2つのいのりのゆびわを持っていて、道具欄の
下の方にあるいのりのゆびわを使っていたとしても、消えてしまうのは
道具欄の上の方にあるいのりのゆびわになる。
いのりのゆびわは有用なアイテムだが、プレイスタイルによっては滅多に使わない人や遊び方になっていることもそれなりにあるので気になったこと
すらないかもしれないが、壊れてしまった場合にあれ?まだあるじゃん、と勘違いしないように覚えておくとイイかも?
○後書き
まあ道具欄や並び順なんかにまつわるバグ?的なものはこれに限らず色々
とあるゲームなので、まだはっきりしてないこともあるけど意外と大元の
法則というかプログラム依存の現象としていつか深く理解できたら面白い
だろうあと思ったりしている。
急遽、若干の需要がありそうだったので書くことにしたけど、過去の
テキストメモしか残していない状態でなかったので特に画像の類などを
用意してわかりやすく、ということはできなかった。気が向いたらそのうち
足すかも。
ここまでお読みいただきありがとうございました。