Electric Cello偏愛紀行(その3)
今回は西欧諸国のElectric Celloを巡っていくことといたしましょう!
これまでの連載はマガジン↓からどうぞ〜
gf-electric strings
カタルーニャのセオ・デ・ウルヘルに構える楽器工房さんのElectric Celloでございます。バルセロナにもショールームがあります。
公式サイトには楽器全体の画像がないので、Facebookをかなり深く探して行って、ようやく見つけたのが上の写真。
マンタエイみたいになっている部分が特徴的ですな。
Electric Celloにボディは不要といえ、二つの脚で挟む場合にはなんらかの機構が必要になるわけです。
多くの職人さんが、その形態について頭を悩ませていると思うのですが、gfは思い切ってこの部分を「魅せる木工」でまとめています。楽器を構えたときにカッコよく見えるよう計算されたデザインですな。
フィンガーボードの材種やペグなどの金具類のバリエーションの多さも、この工房のサービスの特徴。
オシャレ!オシャンティ!シャンティーオ!ペグ選べるとうれしいんですよ、ミュージシャンは。
だし、セオ・デ・ウルヘル行きたいなぁ。絶対みんなオシャレじゃん。
町のレストランガイドも見つけてしまったのでリンク貼っておきますね。全レストランがオシャレ!これはズル!
Karbon Tasarim
Karbon Tasarimは、ドイツ・ミュンヘンの工房でございます。
カーボン加工に特化した楽器工房さん。Tasarimというのはトルコ語由来のドイツ語(英語)で「デザイン」みたいな意味っすね。
ミュンヘンといえば、BMW本社がある街です。それにミュンヘン工科大学もあって、炭素素材研究も盛んです(たしかカーボン素材専門の研究センターがある)。
いい街ですけどね、バルに入ったら、客だけじゃなく店員までバイエルン・ミュンヘンの試合をテレビ観戦してて、いつまで経ってもビールすら出てこないし、諦めて店出ましたよ。ビールの怨みは深いですからね、住みたいかと言われるとそうでもないですね!(率直)。いい街ですけど。
で、カーボン製のチェロやヴァイオリンといえば同じくドイツのmezzo-forte社のものが有名で、Korg社が代理販売してるので日本でも普通に入手可能なんですが、(ひばりんの認識が正しければ)ピックアップついてないんですよ。Electric Celloではないので、この記事からは除いています。
しかし、他にもいくつかの会社がカーボン製楽器に取り組むなかで、この工房さんのカーボン楽器の独創的なのは「ハイブリッド」シリーズ。
表板は木材、側面と裏板はカーボンというシリーズをリリースしているんですね(ヴァイオリンとマンドリンのみですが)。軽量かつ明るい音色とのこと。
楽器職人と技術者のコラボレーションで可能になったということで、素晴らしいですよね。異なる分野が交わるところに技術革新が生まれますから。表板が木材だと見た目的にオーケストラにも持っていけそうです。
それにテールピースなどのカーボン製品も良さそう。エンドピンもカーボンにすると音変わりますからね(反応が速くなって、音は軽くなる)
そして、Facebookによると、なにやら新しいチェロを設計中とのこと。Stay Tunedですってよ、奥さん!
めちゃくちゃ工学系くさいリリース画像スキ!
3DVarius
フランス・トゥルーズの工房「3DVarius」です!Stradivariusと3Dを引っかけてるんですよ!フランス人の非フランス語言葉遊び、ぎこちなくてかわい〜!
で、楽器も可愛いんですねぇ。キミ、かわいいねぇ、かわいいねぇ。
人間工学的デザインを志向している点、独創的ですし、シェイプがとても綺麗!木工と3Dプリンタのミックスですね。
この楽器の発案者は、ヴァイオリニストでドラマーでギタリストで工学者のLaurent Bernadac氏。
YouTubeにたくさん演奏動画を公開してるんですね。最新動画がOutcastの「Hey Ya!」カヴァーだったんですけど、まじかよ、”いい趣味”してんなー!飲もうぜ!
ゼルダも好きっぽい。ぜったい3Dプリンタで”剣”出力してるでしょ、このお兄さん。
トゥールーズもいいですよねぇ、リアルに一度行きたいな!マジの本気でググった感じ、バルタザールってレストランがリーズナブルかつ美味しそう。お店の雰囲気も良いし。
西欧編はあともう一回くらい続けます!