かさをかりた

あこがれの人から傘を借りた

"あこがれ"って言葉、わたしは正直曖昧に使う
恋愛感情で好きな時とか先輩とか見習いたい人に使うけど、
結局はっきりしない、どっちもかな
でもわたしは"あこがれ"って言葉は曖昧なままでいてほしい
そして傘を貸してくれた人はわたしの"あこがれ"の人だ

あこがれの人が貸してくれた傘はわたしの持ってる傘よりも何倍も大きくて
この人はいつもこの大きな傘に包まれてるんだろうなと思った

雨が傘に落ちる音
ぽんっ
っていつもよりもすごく楽しそう

ああ、雨も悪くないなって思った

わたしの体は大きな傘に包まれて
道に映るわたしの影はいつもよりすごくすごく大きい

わたしのあこがれの人みたい

雨の中大きな傘で帰る

あこがれの人にかさをかりた


#エッセイ #日記 #恋 #雨の日



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