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Photo by
kyatapy
271.仕事夢
2021.10.21
私は広い倉庫で、玄関で靴裏を拭く、ゴムのマットを運んでいた。
マットを2,3枚重ねて棒に載せて、階段を上がって細い通路を通ってコンテナにそのマットを積み込むという作業を繰り返す。
マットはとても重い。
私の仕事は、マットの注文を取ってきて、出来上がった社名入りのマットを出荷すること。
今回初めて、マットの大口注文が取れたのだ。
大口だけに、マットの出荷作業も気が遠くなるほど大変。
ようやく全部積み終わったと思うと、マットが二枚残っていた。
が、それは私が担当していたのとは別の社名が入っていた。
同僚の担当している会社のマット。
もう出荷のトラックは出発してしまった後。
可哀想に。
先輩たちがお昼ごはんを食べに行こうと言うのでいっしょに倉庫を出た。
とても優秀な女性の先輩とおとなしい男性の先輩。
女性の先輩は大きな声で表情豊かに話す。
お話しながら倉庫の扉のところに差し掛かった時に、女性の先輩が「それがね、ものすごーーーーーーく美味しかったの!」と、「ものすごーーく」のところで「感に堪えない」という面持ちで目をつぶって熱弁していたのだけれど、ちょうどその時に入れ違いで倉庫に入って来たのは上品な老婦人で、わが社の会長だった。
私と男性の先輩は、会長にお辞儀をして、会長もにこにこと応じた。
でも女性の先輩は全く気づいていなかった。
私は笑いをこらえるのに必死だった。
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