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読者ファーストの弊害

ブログを引っ越しして


独自ドメイン(自分専用のホームページアドレス)を取得した事でここに投稿していた映画やドラマの感想をそちらに移動させて1か月ちょっと経過しました。
ブログはこちら→おうちねこ-映画と海外ドラマの感想-

noteに投稿していた頃と比べるとアクセスはほぼゼロに近いような状態ですが、自分だけのブログを作るのは楽しくて色々工夫をしていました。
自分だけのブログってもはや日記という位置づけではない使い方の方がメジャーなようです。
もちろん見てもらいやすい、読みやすい工夫はしていくのは必要です。

それに伴い、見てもらいやすい段落分けをしたりと他のブログを参考にあれこれ取り入れたりしていくうちにSEO対策やらブログの書き方というのもいくつか学びました。noteやレンタルブログとは違って自分でやらないといけない、やっても成果が出るのは早くて半年後、それも必ず成果が出るとは限らない事も多いようでのんびりやっていこうと決めたのですが、そういった情報を得ているうちにこれまで気がつかなかった違和感のようなものに気が付きました。

検索魔の私は何か気になる事があるとすぐに検索をして、グーグルなどのサーチエンジンにはとてもお世話になっている毎日を過ごしています。
これはグーグルがよりユーザーのために試行改善を繰り返して日々向上しているから欲しい情報がすぐ手に入るようになっているおかげです。

読者ファーストという考え

なんでも近年では検索エンジンは”読者ファースト
つまり読み手、検索をする私たちが欲しい情報をいかに確実に素早く届けるかということ、読者の知りたい事を優先で教えてくれるサイトやブログが上位に表示されるように注力しているそうです。

さらには例えばグーグルで「クリスマス」と検索するとどこのページにも行かず検索結果で今年のクリスマスが何月何日何曜日なのかを表示してくれます。
とにかく知りたい情報、悩みを解決するための情報が検索の上位にくるように進化していっているのです。
それが読者ファースト。
とても素晴らしいですね、私もいつも知りたい事が表示されて何も問題が無かったのですが、そういった知識が出て来た事によってこの読者ファーストには思わぬ弊害も見つかりました。

お悩み解決してほしくない事を知りたい時もある

普段は大体知りたい事、悩んでる事を調べるために検索するのでこれまで違和感があってもそれ自体に気付く事すらしていませんでした。

「ブログ+設定」「○○+表示されない」「××+説明書」「エアコン+おすすめ」
こんな風に検索して答えを得て満足していました。
ただ、確かに違和感があってとても困っているのは私が大好きな映画・ドラマ、それにアニメなどの作品について探したい時です。

大体はWikiやIMDBで解決するので何年に放送されたものか、出演者は、何シーズンまで放送中なのかくらいのものなので困らないのですが私はここで感想を書いていたのと同じくらい、人の感想も読みたい人間です。

ところが、アニメの感想を知りたくて「アニメのタイトル+感想」と検索しても上位に出てくるのは「その作品について知りたいんですね!お困りですね解決します!」というブログが沢山出てきます。

実際私もブログを勉強してグーグルに気に入られつつ、読者に来てもらえる、目を引くためのテンプレのようなタイトルと記事内容を作る事もあります。
これも今勝手に考えた例なので特定のサイトではありませんが
「鬼滅の刃はおもしろい?2期はいつ放送?2期は原作の何巻まで?」
といったタイトルのものが感想を検索しても出てくる事が多いです、あとは「みんなの感想」としてツイッターやお買い物サイトのレビューから引用してきた意見をまとめているサイト。
いつ放送かどのくらい進んでいて、原作のストックはあるのか…それらが知りたい時はめちゃくちゃ重宝するブログやサイトです。

個人を見たいのに見る事が出来ない

でも感想について知りたい時、私は沢山の人の2行感想じゃなくてじっくり語っている感想が読みたいですが、それらは上位でなかなか見つからないんです。
タイトルがシンプルに「(アニメタイトル)のレビュー、最終話の感想!」みたいに直球のを見つけて「これこれ!」とクリックしたのに開いてみると

  • アニメのスクリーンショット複数

  • スクリーンショットの時系列に合わせてツイッターの色んな人の呟き複数引用

  • 作品の内容

  • あらすじ

  • 不特定多数の人の感想

  • 制作会社や放送日

  • 出演者

  • 感想(ジャンル・内容説明で実際の感想は50文字前後)

  • 作品のあらすじを最初から最後まで詳細に書き出している

とあるアニメの検索結果の上位1ページ目はこれのどれか、もしくはアマゾンや電子書籍サイトの作品ページでした。

確かに作品ページにいけば色んな人の色んな感想が読めるのですが、じっくり読むとか似た作品が好きな人の他の感想を知りたいという事がしづらいです。
個人の気に入るブログを見つけたら後はブックマークしてチェックすればいいですが、それを見つけ出すのに読者ファーストだと個人の感想は埋もれているので逆に見つけにくくなっています。
ネタバレを見たくない時は載っていなさそうなサイトを軽い気持ちで開いてもくらう時があります。
丁寧親切すぎます。

歴史としての情報より現在のお悩み解決優先

アニメや海外ドラマとは関係ない、クラシックカーの仕様について調べたくなって昔はどうだったかを探そうと車種を入れたりクラシックカーと付けて他の単語も足し足り変えたりしながら、画像検索もテキスト検索も行いましたが上位に表示されるのはやっぱり
「今クラシックカーをお持ちで現代に合わせたくてお困りですね!こんな解決方法があります!」という親切なサイトで埋め尽くされます。
私は単純に名称といつごろまで、どのクラシックカーに搭載されていたのかが知りたかったのですが現在ならこの部品を購入して取り付ければBluetoothも使えますよ!スマホと連携できますよ!みたいなまさに解決策だけが表示されていました。
画像検索もそれに伴った物ばかりで実際の車に元から入っているパーツの写真すら出てきませんでした。
古い情報を探したいときは調べる側がとにかく当たりの単語にヒットするまで検索語句を変えて何度も試して総当たりで検索していくしかないのです。
20分ほど検索して一端諦めました。

初心者仲間も見つけにくい

またグーグルはサイトの製作者がどれだけ信頼できるか、権威性(その分野での実績など)があるかも評価しているそうで、確かに検索上位は企業のページが沢山出てきます。
公式サイトが埋もれてしまうのはよくないので構わないのですが
何かを始めて同じように初心者の人を見つけたいと思った時、例えば「ブログ 初心者」「テニス 初心者」と検索すると出てくるのはその分野のプロが丁寧に教えてくれる「現役コーチが教える初心者がやってはいけない事」「初心者がまず知っておくべき事」「テニス歴×年による上達法」「始め方ガイド」
といったサイトばかりになります。
なのでまた知恵を絞りながら日記とか体験とか色々付け足してみるのですがやはり見つけづらいです。

ちなみに検索で出ない(表示されない)のもあって何かしらの初心者仲間を見つけるならSNSの方がいいみたいです。

もちろん初心者として知りたい事がたくさん載っていて勉強になるので上記のサイトはどれも役に立ちますし自分でも見る&それを目指しもしていますが、探しやすくなったジャンルがはっきりした分そこから外れるものは探しにくくなってしまっているのは少し残念です。

おわりに

困っている時や改善したい時、最新の情報が知りたい時、ネタバレもあって良い時は構わないのですが、そうじゃない内容を探したい時は逆にとても苦労するようになった気がします。
マイナーな事を探したい時は疲れるので、読者ファーストじゃない物を知りたい時用の抜け道というか探し方をグーグルが提案してくれるようになったら良いなと感じました。
グーグルがアップデートしていくのに合わせ、読者である私たちもアップデートが必要になりますが、人と人との繋がりだとか優しいサイトとか色んなニーズにこたえてくれる機能か何か追加されるようになったら嬉しいです。

おうちねこ-映画と海外ドラマの感想-

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