花火大会、フェス、海

肌にまとわりつく湿度が鬱陶しく夏の気怠さを加速させる。

夏、浮かれても許される空気が漂っていて自分もその波に乗ってしまう。サングラスかけちゃってバインミー頬張りながらドライブして。辿り着く目的地は温泉だと尚いい。花火大会があるから、夜までは部屋でだらだらしたり周辺を散歩したりする。あっという間に日が暮れて、夜はホテルのわくわくするようなバイキング。甘いものを最後についつい取りすぎちゃうんだよね。バイキングって子どもみたいにはしゃげるのがいい。

フェス、行く前にはちょっと腹ごしらえをしてから会場に向かう。すでに暑すぎて、パスタを食べる気力もなく絶賛夏バテ。フェスに行くけど、何も予習せずに意外と自分の人生に向き合う時間だったりする。ひとりですきなアーティストを見てまわっていると何のために生きてるんだっけ、とか急に真面目になるんだよね。

そんな世界線はどこへ消えたのか。はるか遠い記憶の話。