日記 0131-0207
1月31日
今週末は雪が降るかもしれないらしい。台風とか大雪とかそういうの、いくつになってもわくわくしてしまう。ひとと天気の話をするのは好き。私は自分を開示するのが苦手だし、かと言って相手の話をどこまで踏み込んで聞いていいのかも分からない。決して面白くはないけれど、どんな人ととでも成立する魔法みたいなトークテーマ。ありがとう、天気の話。夜はハモニカ横丁でラーメン。隣の席に昭和の化身みたいな男女がいた。
今日は一月最後の日。手帳に二月の予定を書き込んで、楽しみなものにはシールを貼った。
2月1日
二月がはじまった。嬉々としてカレンダーをめくる。二月の柄が可愛いのである。恐山が本屋で一万円分本を買う動画を見て、本屋欲が高まる。お出かけして、mizuiroindでコートを買った。20%オフだった。今日着ていったニットと同じものを店員さんも着ていて、「お揃いですね」って言われてタジタジした。本屋で本を2冊買う。久しぶりに金井美恵子。散財散財。デデデデ見おわってしまった。この日常がいかに愛すべきものなのか、身に沁みる。
2月2日
朝、少し雪が降ったけれど、すぐに小雨に変わった。ハライチのターンを聴きながら掃除。今日は120年ぶりとかの2月2日の節分らしい。昼はカブとウィンナを炒めたやつと、姉が送ってくれたオレンジを食べる。午後はポップコーンを食べながら映画をみた。デヴィッドボウイが宇宙人の役。本当に宇宙から来たみたいに細くて白くて美しかった。夜は恵方巻きを恵方を向いて食べた。
春のこわいもの/川上未映子 読了。
2月3日
髪を切ってからねぐせがひどい。おひるに「富士日記」を読む。圧倒的記憶力と鮮やかな解像度。関わっている人たちの風貌が浮かんで見える。愛犬ポコをたまに突き放すように「犬」と呼ぶのが面白い。引っ越して初めて駅前の業務スーパーに行く。野菜が安い!恋人の要望でコムタンラーメンというインスタント麺も買う。
2月4日
さむい。愛媛にいる姉から雪の動画が送られてくる。綿みたいな雪がふわふわ降っていた。夜、本を読みながら寝てしまう。
(明日薬局で買うもの)
クレンジング、石けん、リンス
2月5日
さむい。風が強くてつめたい。びゅうびゅう鳴りながら窓を叩いている。薬局でクレンジングと石けんとリンスを買う。いつもより50円高い石けんにした。お会計でアプリのルーレット2回まわして、2回外れた。
「東京サラダボウル」を見て、すこし泣く。角田光代の「八日目の蝉」を思い出すようなストーリーだった。不幸せそうなひとが他人の赤ん坊を大事そうに抱いているのを見ると、なぜか泣きたいような気持になる。
2月6日
魔の木曜日を乗り切った。帰り道、あんまんを買い食いした。あんまん目当てでコンビニに入ったけれど、一直線にあんまんに向かうのは恥ずかしかったから、一旦店内を一周した。じゃがいもの芽を取りながら今日のあの瞬間を思い出す。あんなこと言わなきゃ良かったな〜って思う。
水ダウとホットスポットを見る。
2月7日
いつも可愛らしいお姉様に「今日のおよふく可愛いですね」と言ったら「あなたはいつも睫毛が綺麗」と言ってくれた。
朝のお化粧は5分で済ましているが、一番時間をかけているのはそう言えば睫毛だった。きれいな上向きのカールにするためにビューラーで三段階に分けて上げて、下地を丁寧に塗り、上と下のまつ毛の先だけにマスカラを塗る、というか置く。マスカラの色は絶対グレーか茶色と決めてる。ラメが控えめに入ってるものだと、睫毛が少しだけ濡れたように光るからお気に入り。そういうわけで、二月七日は睫毛記念日。
悲しくてかっこいい人/イ・ラン 読了