日記 0901-0923
9/1 日
一日雨。
ゴロゴロしながら漫画よんだり本読んだりなど。こういう怠惰な姿勢で読書に臨んだ方がするする文章が入ってくるような気がする。よっしゃと気合い入れて、素敵なカフェなどに行って本を開いてみても、なんだかソワソワして上の空になっちゃったりする。ただの暇つぶしなのさ〜ぐらいの気持で読む方がわたしには合っているみたい。
9/2 月
朝は涼しい。
目的地を決めずふらふら歩いていたい気候。
今日は段取り良く仕事ができた。
帰りに手を繋いで歩くおばあちゃん二人を見た。往年のおともだち?二人ともニコニコしていて可愛いらしかった。
電車で太宰をよむ。「駆け込み訴え」はそういえばこんなにも愛憎に満ち満ちたお話だったか。型にはめて考えてしまいがちなことに対しての想像力を忘れたくないと思う。善とか悪とか友達とか家族とか。
9/4 木
晴れ。
昨日の夜は教科書ぶりに「走れメロス」をよんだ。
正しく一生懸命に生きることの勝利が書かれている。いまこうやって読み返すと、人間不信の王様がとてもかなしくて、やり方は非道だけれども、手放しに非難はできない。
ここのところ涼しくて、エアコンいらずになってきた。この絶妙な季節に対応するおよふくが欲しい。今日は気分よく働いたぞ。
9/5 木
お休み。
夜に近所の中華屋でサンラータン麺を食べた。近所にこんなうまいもんがあったなんて。リピートリピート。
アオハライド読み終わる(今更)
ちゃんと青春時代にも読んでいたのだけれど、わたしは当時最後まで読めなかったんだ。そして読みきれなかったことすら忘れて十数年経ってしまったのだけれど、読めなかった理由が分かったよ。菊池冬馬があまりに不憫すぎたのだった。彼に未来はないと分かりつつ読みつづけるのが嫌だった。最後まで一途で、誠実でありつづけた菊池くん。柔らかさの中に強引さを持ち合わせ、極めつけはあの赤面症…鬼かわいい…
9/7 土
お気に入りの黒のズボンのほつれを縫う。
夜は焼肉をたべた。
9/8 日
映画をふたつみた。
「人は現実に耐えられなくなったら狂気に逃げるのよ」と狂った妻が言う。
その自覚があってしまうのがいちばん辛いんでは。
9/9 月
本棚が届く。
空白の棚に本を詰める。
9/12 木
嫌いなものを素直に嫌いと言えるのはかっこいい。
他人の好きなものへの愛を見るのと同じくらい、他人の嫌いを見るのも好き。
「嫌い」は人を傷つけるための悪意ではないよ。
9/13 金
昨日不安に思ってたことが、なんとかなりそうで良かった。不安に思うことほど、そんなに不安に思うような結末に至らない。
ひとの日記を読むのは他人の生活を見たいからじゃない、たぶん承認と発見を求めてるから。
9/22 日
くもり。涼しい。秋が来たのかもしれない。
ウディアレンの映画みて、とても良くて、雨のニューヨークに行ってみたい。
ベランダに出て、夜の街を眺めたら、ただの生活の光に安心した。
9/23 月
窓から入る風が涼しくて気持ちいい。
今日はそういえば秋分の日。今日という日を待ちかまえていたみたいに秋が来たみたい。くっきりと季節の境目。
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