保護と過保護と親と子と
1/27は、長男の通院が最後になるはずの日だった。
その日は先生が朝一の8:30に予約を入れてくれたので、私はそのまま仕事に行こうかと考えた。
長男は学校を欠席するとして(本人休む気満々)、私は今まで診察の予約が入るたびに仕事のシフトを変更していたのと、病院から職場に行くのがとても便利なので、その日は時間だけ遅くして出勤しようと思ったのだ。
長男は初めてひとりで家に帰ってもらう事になるけれど、公共交通機関で通うのも、もう5回目だ。
ひとりで帰るぐらいはできると私は思った。
夫にその話をすると
無理じゃない?と言う。
しかしですね、電車はたった3駅、しかも終点まで。馴染みの駅名が書かれた電車に乗ればOK。
バスは系統がいくつかあるので、わからなければ歩けばOKなわけで。
長男は興味関心がない事は何度やっても覚えてないタイプではあるのだけど、でもねぇ。流石にねぇ。帰るぐらいねぇ。できるわよねぇ。
するとなんと夫、
それなら自分が有休を取る。
と言い出した。
いやいや、えー。。
子供をひとりで帰宅させない為に夫が有休を取る?
夫の有休はとても余ってるので、いつ使っても良いし、子供の長期休みなどに夫が休んで、私が出勤することもあるにはあるのだけど。
これは過保護じゃないだろうか。
他の子供たちは塾や習い事に通い、一人で出掛ける事もあるなか、うちは自宅で学習していて習い事もしていない。
長男にとっても良いチャンスだと思ったのに。
しかしよくよく考えると、今まで予約していても診察まで2時間待ちなどもあった。
しかも最後の診察なのでレントゲンもあり、切断した骨の病理検査の結果を聞く必要があり、朝一と言っても診察が何時に終わるのかは本当によくわからない。
やっぱり私がシフトを変更する事にした。
残念だけども。
この日の診察で、長男の手術の傷が一部くっついていなくて、炎症を起こし少し膿んでいることがわかった。
さらにあと3回通院して消毒をする事になってしまった。
すると今度は次男過保護問題が勃発。
さすがに消毒だけで学校を休むわけもなく、ランドセルを担いで病院に行くことに。
しかし予約時間が早く、次男の登校より早く家を出なければならない。
前夜、
私→次男より先に出るから次男に施錠を頼む
夫→それは危ない
私→それくらいできるよ
夫→いや次男も一緒に出ればいい
私→それじゃ次男には早すぎる
夫→だったら次男が出る直前にキッズ携帯に連絡して…
(めんどくせっ!!)
私→なんでそんなに信用できないの?
夫→初めてのことだから忘れるかもしれない
私→何でも最初は初めてだよ
長男の事もそうだけど、やらなきゃできるようにならないのに、せっかくの機会なのに、どうして「やらせてみよう」と思えないのだろう。
私は自分が小学2年生からバスと電車で習い事に通っていたし、その時誰も家にいなければ施錠もしていたので、「できない」とか「無理だ」と決めつけてやらせないのは不必要な過保護だと思ってしまう。
もともと夫は危機意識が高く、危機管理能力が高く、危機察知能力が高く、何かが起きないように事前に対策する人。
私はのんきで危機感が足りないとよく言われていて、何か起きてもなんとかなるさと思っているすぐ死ぬタイプの人。
普段は夫の判断を絶対的に信頼しているけれど、子供のことに関しては【過保護だよ!】と思う/言う事がたびたびある。
私→多少は怪我して危ない事を学べばいい
夫→親が未然に防げる怪我はさせない
子供がもっと小さい頃もこんな感じだった。
【どこまでが保護でどこからが過保護なのか】
夫婦でもこれだけ考えが違うのだし、
それぞれの家庭でも線引きは色々であると思う。
結局、私と長男が予定より出発を遅らせ、次男にはいつもより少し早く出てもらい、一緒に出発する事にした。
これは私が決めた事だ。
それで夫も次男も私も安心ならそれが一番だから。
今回はどちらもチャレンジならずになってしまったけれど、春になれば学年もあがり、長男は中学生になる。
保守的な夫と考えを擦り合わせ、時には夫の監視を掻い潜り、少しずつ「保護から離れる」経験を増やして行きたい。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました🗝
【本日のヘッダー写真】
たまたま写り込んだどこかの青年