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お弁当のこと

ここ最近、お金がない。
コンビニとかマックなんかで昼食を買っていたらお給料日までに破産してしまうことを危惧した私は、中学生以来久しぶりにちゃんとしたお弁当を作ってみることにした。
とはいっても、朝早く起きて作るということはしない。すでに毎朝6時起床でものすごく眠いなか身支度なんかしてたら、あっという間に出社時間になってしまう。そこで私は事前にお弁当を作っておいて冷凍し、当日はそのまま職場に持っていく作戦を決行することにした。

最初の頃は前日の夜、夕食後に急いでタッパーを用意してそこにごはんとおかずを作っては詰め込んでいくというのを繰り返していたが、やっぱり前日の夜というのは疲れるもので、次の朝もろくに疲れが取れないまま出社という日々が続いた。そんなわけで次の週からは毎日同じ内容でもいいから5日分をまとめて作ろうと思ったのだ。
週末、5日分のタッパーをまとめて購入した私はさっそくお弁当作りに取り組んだ。内容はご飯、鶏胸肉と茄子の照り焼き、卵焼き、無限ピーマン、きんぴらごぼうだ。それからその前に作っておいたにんじんグラッセも。
普段実家暮らしということもあって自炊をすることがあまりない私だが、それでも中学生の頃は家庭科部に入っていたこともあったので、時間はかかったが(段取りをうまく取れない)すべて美味しく作り上げることはできた。ごはんやおかずは完全に冷ましてからタッパーに詰め、それから出かける直前まで冷凍庫にしまっておく。夏場なので凍ったまま、念の為保冷剤も一緒に職場へ持って行き、到着するなりすぐに冷蔵庫にお弁当を入れてその日の業務に取り掛かるというのがルーティンになっている。

お弁当のおかずで特においしくできたと思ったのがきんぴらごぼう。私の家ではきんぴらごぼうに鷹の爪を入れて作るので、辛いものが苦手だった子どもの頃は「きんぴらごぼう=辛い」というイメージが強く、きんぴらごぼう自体あまり好きではなかった。しかし、小学校で食べた給食のメニューをきっかけに辛いものが一気に好きになった私は、それからきんぴらごぼうもおいしく食べられるようになり、今となっては好きなおかずの一つとなっている。きんぴらごぼうに関しては毎日食べても飽きないくらい。

それから忘れちゃいけない卵焼きも。母が作るお弁当のメニューには必ずと言っていいほど卵焼きが入っていた。関東地方(東日本?)の卵焼きというと、なんとなく砂糖の入った甘い卵焼きを想像する方が多いかもしれないが、私の家では卵焼きに砂糖は入れず、しょっぱいだし巻き卵がよく食べられていた。というか、母方の家がだし巻き卵だったこともあって、それが普通だとずっと考えていた。しかし、周りが食べているのは甘い卵焼き、家庭科の授業でも甘い卵焼きを作ることになったのは正直かなりびっくりした。甘いのもそれはそれで美味しかったけど、私はやっぱりしょっぱいだし巻き卵の方が好きだ。心が荒んだ日には自分で卵焼きを1本作って全て食べるくらいには卵焼きという存在を愛している。

明日は珍しくお仕事もお休みなので、ゆっくりお弁当でも作ろうと思う。今度はどんなメニューにしようか、今もとても悩んでいる。


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