学歴のランクで判断してはいけないもの

ふと夜になると自分はどの立ち位置にいるのかと考え込むことがあります。
世の中には中卒、高卒、大卒という言葉だけでなく、卒業した学校までもが学歴として残ります。
果たして自分は、この先やっていけるのでしょうか。

よく連絡をしてくれる友人に、東大へ現役進学した友人がいます。詳しく書くと彼が身バレしそうなのでバレないようにしたいところですが、とても優秀なクラスメイトでした。

彼は誉めることがとても上手で、勉強を教えることも上手。
しかし、自分のことも堂々と美化してしまう癖があります。

彼のことをかれこれ半年間、「元クラスメイトに東大がいるってだけで誇らしい」「彼はなんでもできる天才」と思っていましたが、美化してしまう癖だけがどうしても周りの空気を悪くさせ、気分を下げてしまうというダメな部分の持ち主でもあります。

つまり、絶妙なKYなのです。

彼を見ると、世の中は学歴ではなく人柄で判断するべきなんだろうなと常々考え込んでしまいます。
しかし、それは反面教師でもあるわけだと考えたのです。

学歴の判断ではなく、人柄で付き合う人を決める。
それは自分にとっても相手にとっても得をするのです。
学歴の良し悪しに関わらず、「こうした方がいいよ」「こういう方がいいよね」というアドバイスをもらえる人の方がよっぽどいい方向に行き、元々のプライドが邪魔をする人はそのアドバイスすらももらえるチャンスはない。
そうすると、東大だからいいよねというのは全くの間違いであることがわかりました。

彼は自分の趣味である音ゲーを会うたびに披露し、承認欲求を満たしてきます。
昔はすごい！！！と思って見ていましたが、もう飽きました。
学歴のレベルとしてはすごいだろうはずなのに、人間のレベルとしてはつまらないのです。

これは彼のためになるだろうし、自分のためにもなるだろうと思い、本人に伝えることを決めました。

そうすると彼は、「もっと俺の悪いところを教えてくれないか？」と、短所を前向きに捉えていたのです。
もうさすが東大！と言わんばかりに、私も同じことを聞きました。

そうすると彼は、私のいいところを褒めてくれた後にこうした方がいいよとアドバイスをくれて、お互いWIN-WINな状態で終わることができたのです。

これでもし、永遠に「東大だから」と許していたら、言ってもアドバイスを聞いてくれなかったら、彼のことを嫌いになっているところでしたし、この先縁が切れてしまっていたかもしれません。

彼が頭のいい人だったからこそもっといい関係を築くことができたのだと思っています。
決して東大の人が全員できるわけではありません。
そして、中卒や高卒の人たちができないわけでもありません。
学歴ではなく、人間性で判断することの大切さは今後生きていく上で良い方向に進むでしょう。

今日はそんな友人に感謝しつつも、ちょっと突っ込み過ぎた返答をされて何故か流れで家に呼ばれている、私でした。