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死にたい夜にかぎって。
わたしは東京が舞台のB級映画みたいな映像が大好きだ。(B級という表現が合っているのかはわからないけど、たとえば 愛がなんだ みたいな。)
今年の冬に放送されていた「死にたい夜にかぎって」もその中のひとつで、毎週このドラマを見るのが本当に楽しみだった。
見るたびに心をえぐられて、自分も失恋したような気分になって、一人暮らしの部屋で間接照明をつけながらこのドラマを見ると、異常な絶望感に襲われた。
それでも録画したものを何回も見て、サブスクで主題歌をずっと聴いて、「エモい」気分になったまま、まだ少し寒い季節の東京の町に繰り出すのが楽しかった。
わたしは人よりさみしがり屋で、いつも心の中に孤独感がある。一人は好きだし、友達もたくさんいるし、でもなぜかいつも心に小さな穴があいたような、そんな気持ちで毎日を過ごしている。
このドラマに出てくるアスカがたまに自分と重なって、胸が痛くなる。
今日から俺は みたいな、何も考えずに笑っているだけでおっけー!みたいなドラマが好きで、こういう考えさせられる系ドラマはあまり好まなかったけど、考えさせられる系ドラマは、自分の中に深く残る。
東京への憧れが底を尽きてしまった今、
もう一度見直して、東京への憧れを取り戻そう。