大貫晋也(不遜を許された男)に対する勝てないと面白くないは本当か?
はじめに、大貫晋也(以下ヌキ)は格闘ゲームプレイヤーでありひと昔前まで長らくトッププレイヤーであった。
そんなヌキは今ではメインに遊んでいる格闘ゲームがないという状況がスポンサー契約を解消してからは続いている。
理由は簡単で面白いと思えるゲームがない、そうするとレスポンスには必ずと言っていいほど勝てないから面白くないよねというコメントが並ぶ。
勝てないと面白くないは本当だろうか、絶対に否だ。
これはもう断言してしまうが、トッププレイヤーほどただただ勝っても負けても面白いと思わないやつらはいないので、これほど的外れなコメントもない。
彼らはただ勝ちたいわけではない、プレイをディレクションして勝ちたい、もしくは時に必然として負けたいのである。やりこみを見せてかつ勝てなければ面白くないという、それはもうとてもとてもめんどくさい奴らである。
そして彼らはみなやりこめば俺が一番つええという思いを胸に鍛錬をして舞台に臨む、勝ち負けにポラライズされたとても硬派な格闘ゲームにおいてやりこめるのはこのプライドのやり取りを面白いと思わなければ到底遊べない、冒頭の面白いと思えるゲームとはそういうゲームである。決して勝てるという生ぬるいゲームなどでは断じてない。
逆に言えばこれ(プライドのやり取り)がなければ誰もあそこまで鍛錬に対する高いコストを払い続けることは困難であり。このプライドが反応しないことこそがヌキが格闘ゲームをプレイしない理由である。
なぜ反応しなくなってしまったのか、それはヌキの持つプライドは若干他の人々とは違い。俺に勝てるあいつがすげえという所から発生してしまっていた点であり、それはカトキチであり、梅原であり、はじめちゃんであり、ふ~どであり、GO1であった。逆説的に彼らが活躍して凄みを見せている間は奮起し闘争本能を燃やして再びトッププレイヤーとして輝きを放つことはないように思ってしまう。
そこまでわかっていて俺はまだヌキにはEVOでぼんちゃんをかずのこをぶっ殺して、そして決勝の舞台にあがり、最後には梅原に必ず負けてほしいと願っている、もう10年ぐらいずっと。
決勝ははじめちゃんでもいいんで何とかなりませんかねヌキさん、割と切実に。
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