夢の話
今日久しぶりに颯斗が夢に出てきた
なんでそう思ったのか分からないけれど、直感的なもので颯斗だと判断していた。
フラフラボサボサの颯斗が辛そうなのに
歩く僕を追いかけてくる。
ゆっくりゆっくり。
大丈夫だよとその場にいさせたいけれど
多分そうしたら駄目なんだろうなと心の何処かで思っていたから言えなかった。
エレベーターに挟まれそうになってて
危ないからと抱き上げたその身体は痩せきってて
撫でる毛並みの根がすぐ骨だと分かるのが辛くて仕方なかった。
一緒にいたいのだろうと抱いたまま歩く。
颯斗の身体が段々と小さくなっていく。
「ああ、もうすぐ終わりなんだな」と気づく。
つらい。かなしい。思い出して書いている今も涙が出る。
でも書き残しておかないと、その夢すら忘れてしまいそうだから。
誰が言ったか忘れたけれど、空にいる誰かを思い出したときは
その誰かの近くに花が咲くんだとか。
颯斗の周りにどれだけ咲いているのかな。穏やかな優しい色の花であって欲しいな。
人間の1年は向こうの1日だと聞いたこともある。本当なのだろうか。
だとしたら、待たせてしまっているわけではないということかな。
待ちくたびれていないか不安になるけれど、実はそんなことなかったりするのかな。
都合の良い解釈ではあるだろうけれど、それだったらいいなと少し思う。
とある方を最近フォローしていて
11/6に保護した猫の日々を綴っている呟きを見るのが日課になっている。
でも今日、その子が危ないって病院から連絡がきたとつぶやいていた。
だめだよまだ早い、やっと1ヶ月経ったのに。
どうか連れて行かないで、お願い。
引用先ではみんな同じことを祈るように書いていた。
そうだよ、まだ早い。
颯斗だって、早かったんだから。
無事なことを祈りながら、このまま眠ろうと思います。