夜が明けるまで
あの日心の裏側を打ち明けた夜
君は笑ってはぐらかしていた
僕には君が遠く眩しくて
釣り合わないなんてそんなこと
初めから 判ってたんだ 解ってたんだ
夜を数え身体を重ね
緊張で手が震えるのを
君は気付いていたのかな
夜が朝と混ざり合い微睡む時を
誰でもなく君と 過ごしていたいんだ
僕の未練に手を繋いだ君は
どんな気持ちだったんだろう
誰も越えられなかった君を
好きでいる自分が嫌いだった
一緒にいることなんて叶わないこと
初めから 判ってたんだ 解ってたんだ
辛くて苦しくて
それでも君が好きで
無意識に頭のなか響く
君が僕の名を呼ぶ声が
あの優しい温度が忘れられないよ
ほんの少し ほんの少しだけでいい
僕の名を あの優しい声音で呼んで
僕の温度を あの頃のように抱き締めて
好きだなんて 言わなくていい
今この瞬間だけでいい
夜が明けるまで僕のそばにいて
流れる想いにキスをして
この気持ちに嘘をつく前に
夜が眠りかけた微睡みのなか
僕を消して 僕を消して