MUG

コーヒーカップに注がれていく暗い気持ち

溢れそうになって慌てて飲み込もうとしたら

白いシャツに染みができた


落とそうとあれやこれややっていくうちに

染みはただただ滲んでいくばかり


それなら初めから無かったことにしよう、なんて

コーヒーカップやシャツを壊した

壊れたそれらは

君そのものだと気付かずに


壊して気付いた遅すぎた

感じるものもなく、見るものすべてがモノクロで

新たなカップに注がれていく

これはコーヒーなのかティーなのか

分からないまま笑っている

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