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2022.2.11

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今日はくるりのライブへ行ってきた。

お仕事関係や友人主催以外で、大きな音楽ライブに行ったのは中校生の時以来かもしれない。
昔は人混みによく酔ってたのもあって、音楽は好きだけどあまりライブに行きたいと思ったことがなかった。だけど大人になって、お仕事の繋がりで少し携わってから見方が変わった。生演奏に生の歌声、ファンの熱量で地面が揺れる感じや、それに応えるように跳ね返ってくるパフォーマンスに圧倒された。あの空気は、実際にあの場にいないとわからないものだなぁって実感した。そんなこんななタイミングで、くるりのライブがあると知って『あ、行こう』って思った。腰が重いわたしが。不動のわたしが。知ってる人はわかると思うけど、好きでもなかなか動かない女なのだ。

いろんな奇跡的なタイミングが重なり、初めて参戦したライブ。DD女が数ある好きの中で上位にいるくるり。いつか別の日記で語りたいと思う。
初めてグッズとかも買ってみた。
いってらっしゃい!楽しんで!って言ってくれた可愛い子たちと自分へのお土産に。初だよグッズ買うの(2回目)。この歳になってなかなか初めてってないからテンションが爆発してた。
しっかり堪能してからいざ座席へ。びっくりするほど大きいホールだった。だけど人は疎に感じて、『まあ、このご時世だしね、、会場もこんなに大きいし、、』なんて思っていたのも束の間、開演前には満席。びっしり。謎に感動した。

とにかくセットリストが神だった。好きな曲ばっかり。25年(26年)分の厳選した中で、あれだけわたしの好きな曲ばっかり流れるもんだから言葉にならなかった。
何百何千とイヤホン越しに聴いていた曲たちだったのに、お二人の生の歌声も、生の演奏も、本当にすごかった。全然違う。桁違いだった。すごかったしか言えない自分の語彙力を恨めしく思う。
とにかく声や音がずっと心臓に響いてた。
心臓がスピーカーなのでは?と錯覚するくらい音に反応して、物理的に心が震えていたのだ。もう気づいたら涙はぼろぼろ流れて、音に反応して勝手に体は揺れていた。たまに照明に照らされた遠くの席の人に目をやると、みんな声は出さずに静かに音に乗っていた。それかすごく心地よかった。同じ気持ちだと思うとうれしかった。

コーラスの女性2人がもう最高にハッピーで、見てて混ざりたくて仕方なかった!わたしも一緒に歌って跳ねたかった!木琴やタンバリンや分からない楽器をたくさん使いこなしていたお兄さんも最高にかっこよかった。ギターもドラムもピアノもサックスもクラリネットもめちゃくちゃかっこよかった!歌に合わせて照明が変わるのも、綺麗すぎて見惚れた。

わたしはあまり頭はよくないし、気持ちを言語化するのも苦手だ。深い部分まで歌詞も理解してない。なんならたまに歌詞の中で分からない言葉もあるくらいだ。くるりのどんなところが好きなの?って聞かれても、上手く説明できない。
でも、くるりの曲からは空気や風を感じるから好きだ。わたしの中で歌は、よく聴いていたその時期のことが蘇ってリンクしている節があるけど、くるりは違う。メロディーから陽の光や雨粒や冷えた空気や春を予感させる風を感じるのだ。他の人の曲を聴いても、あまりそう感じないから不思議だ。上手く言えないし個人的な感想だけど。外にいるような感覚に陥るのだ。

絶対に演奏されるだろうと個人的に踏んでいた東京が含まれてなくて、寂しいような腑に落ちたような、複雑な心境に陥った。これは生の歌を聞くまでは行くしかないというお導きかしらと、わたしの中であたらしい扉が開いた音がした。
とりあえず、しばらくこの余韻に浸ってぬくぬくしたい。たくさんありがとうと伝えたいです。

生きててよかった。

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