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卵焼き

みなさん、飲んどりますか、にーとです。
今日もみなさんと同じ夜を、のんべんだらりと過ごしていこうと思います。

僕は思うんですけども、卵焼きの味って逃れようがないと思うんですよね。
ざっくり分けると、甘いかしょっぱいかだと思っていて、我が家と言うか、僕の思う卵焼きの味はしょっぱいんです。
しょっぱい、と言うとそれもまた違っていて、出汁とか醤油とかの味と言いますか。とにかく砂糖の甘さではないんです。
たまにコンビニとかスーパーとかで弁当を買うことがあるんですが、パッケージされている弁当の卵焼きって、甘いことが多くないですか?あれが未だになんとも慣れなくて。甘すぎますよ。

卵焼きの味に違いがあることを知ったのはめちゃくちゃ子供だった時ですね。一番わかりやすいのは、友達の家に泊まりに行ったときです。
他人の家の味を平然と受け入れる系の友達がいる中、どうしても僕は受け入れられなかったのをよく覚えています。
そこには、その家のルーツとなる味があって、その味が自分の知っているルーツと違うことへの困惑があったのでしょう。

家のルーツと書きましたが、僕の卵焼きの味は母親のルーツにだいぶ引きずられています。父方の実家に遊びに行った際に、飯に困りました。なぜなら味が合わないから。僕の知ってる卵焼きの味ではないから、なぜなら卵焼きが甘かったから。親子は血が繋がっているけども、両親は他人で、育ってきた味が違うということを知った原初体験でした。

親と僕は親子なのに、親同士は他人である、他人である両親は別々の文化背景で生きてきて、今の家族という形を取っている。合わなくて当然な状況で、それにも関わらず、生活は続く。

生活は続く、お互いがでかくなるために食ってきた飯の味が違えど、同じ環境で生きていく条件は変えられず、生活は続く。その違う生活感をもった両親が作った、別の味の卵焼きを食って育つ。そしてそれは、また新しく僕の中に別の味として、脈絡と受け継がれる。

僕は、しょっぱい出汁のきいた卵焼きが好きです。
けど、そこに少しだけ砂糖を入れるようにしています。
ほんのり甘くて、けどしょっぱい卵焼きが、僕の味なんでしょうね。

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