O-1Aビザ取得の記録

USAで、Attending Surgeonのpositionを獲得し、J-1ビザから、O-1Aビザに変更したので、メモ書きしておきます。
2023年3月の話です。

私はJ-1ビザで、2017年からEmoryで3年間、2021年からUofCで2年間Fellowやってました。今は、皆さんJ -1VISAの2-year ruleを避けるためにH-1VISAでFellow始める人の方が圧倒的に多いと思われますが、当時のEmoryはInternational Fellowに対しJ-1しか発行していませんでした。で、6年だか、7年までは発行できるんですね。そして、ECFMGがスポンサーになることもあり、非常にstraight forwardで発行されるんです。そのため、シカゴ大学でもJ -1VISAでした。

J-1VISA

J-1ビザというのは、いわゆるTrainee用のビザで、これではFaculty、いわゆる独立したSurgeonのpositionでは働くことができないのです。細かいことは不明ですが、full licenseが降りないのかな。
そして、J-1ビザには、2-year ruleという、Training終了後、母国に2年帰らなければならないという悪名高いRuleが存在するんです。ECFMGが、J-1ビザのためのDS-2019を発行するのに、政府証明書を送付しなければならず、この2-year ruleというのもついて回る。この2-year ruleのために、H-1ビザに変更することも出来ず、O-1ビザに変更することになりました。

O-1ビザは特殊能力者向けのVISAで、野球選手とか、音楽家、芸術家なんかに発行されるようだ。しかし、J-1ビザでUSトレーニングを受けた外国人医師がそのままUSAでやっていくために結構使われる。O-1ビザは、extraordinary abilityを持つ人向け、と一応なっているが、実際は結構な人がGetしている。

アメリカの移民事務局に書いてある、8つの項目の内、確か3つ以上クリアーしていなければいけないようで、これだけ読むと、結構なハードルに見えます。

Noguchi Law OfficeのHPより抜粋

しかし、実際には私のようなペラッペラのCVの人間でも発行されました。
(実際、First Autherは症例報告3編、Co-Auther入れても10編と言う有様)

簡単に言うと、拡大解釈ですね。例えば、①は、学会かなんかの賞ですね。何でもいい。②は、胸部外科学会の正会員とかね。③④⑤は、論文あればと言う感じですね。論文あって、引用されていたらOKですかね。⑦は、論文の査読なんかですね。

そんなこんなで、さらに、アメリカの有名大学の方で、しかも仕事をしたことない方で、『客観的に見て、彼は立派でっせ』というrefree letterを書いてもらったりしましたね。さらにCVも医局時代の地方会や、共同演者の発表、Fellow中の発表を英語にして、さぞかし立派なところで発表しましたみたいなね。お化粧ですね。まぁ、捏造ではないので。

いわゆる移民弁護士が書類をまとめて提出しました。O -1VISAは営業日15日、3週間以内で最初の審査結果が来ますね。私は、なぜか、一発通しでした。結局は、需要と供給の関係で、私のような移植を生業とする人間は発行されやすいのだと思います。あとは、移民弁護士の腕次第のような気もします。

2024年11月11日


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