すれ違う価値観とどう向き合えばよいのか?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「ライフワークといえる仕事を得ているが、夫から経済的に自立することを求められていて葛藤してしまう件について~妻の経済的自立は必要なのか?~」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、曇り空の大阪からお届けしておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は、本当に難しいテーマなんですけども、「価値観のすれ違い・衝突」ってお話をしていきたいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、チャンネル登録・フォローも、よかったらよろしくお願いします。
今日も、ブログでいただいたネタを元に書かせていただいて、こちらでお話させてもらっているんですけども。
「夫婦間の価値観の違い」っていうところですね。
今回のケースは、夫が妻にもバリバリ働いてもらうということを、「稼げよ」という姿勢でございました。
妻の方は、好きな仕事をやってるんだけども、それだと当然収入は足りないということで、旦那の圧に押されるかたちで、「もっと仕事しなきゃいけないのか。でもそうしたら家事育児どうすんねん」みたいなところだったりとかするわけですね。
お金とか仕事について、それから家事分担について、育児、そして教育の方針だったり、そこに家のことであったりとか、それから親との距離感、関係性だったりとか。
夫婦って、家族になって近くなりますけど、もともとは全く違う環境で育ってきた者同士でございますので、それぞれ持っている「価値観」っていうのが違うわけですね。
その中でも、価値観も重要な価値観もあれば、そんな重要度が低い価値観っていうのもあって。
「あぁ、そこはもうあんたの好きにしていいよ」みたいなところもあるし、「いや、ここは譲れん」みたいな、そういうところも当然ながらあるわけですけども。
カウンセリングの問題になるというか、それが離婚相談、別居問題とかになるということは、そのお互い譲れない価値観というのが見事に衝突しているというような場合だったりするんですよね。
じゃあ、そういう時にどうしたらいいのか?
ここは、本当にさまざまなアプローチがあって、今回1回で全部語れるわけではないので、まず基本というか、まず見ていきたいところっていうのは、「どっちが正しいか?どっちの意見を通すか?どっちの価値観を優先するか?」っていう二者択一だと、当然ながらケンカにならざるを得ないわけですよね。
たとえば、夫は「稼げ」って言う、妻は「稼ぎたくない」というか、「稼ぐことにそんなに興味がない」とするならば、ここは当然意見が割れるわけですから、どっちが強いかというか、場合によってはどっちが理論的に正しいかみたいな、あるいはもう勢いで押すみたいなところで結果が出ちゃうことっていうのも多くて。
勝った方はいいんですけど、負けた方は「この恨み・・・!」みたいな感じで、やっぱり腹の中に溜め込むことになって、後々あまり良い影響を及ばさないよねと。
表面的には、「そういうのはコミュニケーションによって解決していきましょう」ということになって。
で、お互いにその点についてよく話し合うということが理想とされてますけど、おそらくそんなことができるのであれば、とっくにそんな問題にはなってないだろうなというところでございまして。
で、ここでいろいろ見ていきたいのは、まず、やっぱり「自分」なんですよね。
「自分軸」っていうところで。
とくに、今回のようにお金に関して、仕事に関して、あるいは相手が理論的に来る場合っていうのは、他方は押されてしまうっていうことにどうしてもなってしまうんですね。
向こうが正しいことを言っている、向こうの方が良いような気がするっていうことで、裏を返せば、「自分は間違っている」とか、「なにも言えない」みたいな感じになってしまうわけですね。
そこは、実は自分にとって弱い弱点になっている可能性がある。
たとえば、お金の問題でもし衝突しているのであれば、自分がお金に対して前向きという気持ちというか、ネガティブな思いっていうものをけっこう持っている可能性があったりとか。
お金に対して罪悪感だったりがあって、すごく引け目・負い目っていうのを負って、たとえば「旦那が稼いでくれてるんだから」っていうような感じで、「お金については旦那の言う通りにしよう」というのは、これは犠牲・補償行為なんですけど、実はそこに「罪悪感」というのがあるわけですよね。
また、「自分はお金は稼いでないし、旦那はすごく稼いでる」っていうと、稼いでる方が価値があったり、強かったりっていうような気がしてしまいますよね。
しかも、数字で出るからわかりやすいじゃないですか。
そうすると、「自分は夫に負けている。だから、夫の言う通りにしないといけない」みたいな。
あるいは、「夫の経済力に自分は頼っているんだから、夫の言うことを聞かなきゃいけない」みたいなふうに思ってしまう。
これは、明らかに競争心っていうので、「より多く稼いだ方が勝ち」っていう思いが自分の中にあるわけですね。
これね、相手がそういうふうに言ってるからって思いがちで、人のせいにしやすいんですけど、自分の中にその価値観があるから引け目になるわけだし、罪悪感出てくるっていうことで、ここ非常に重要なんです。
「自分の中にある」っていうことなんですね。
だから、たとえば自分が本当にお金と良い付き合いをしていて、「お金ラブ」だし、「お金からも愛されてるわ」っていうふうになっていると、別に自分が稼ぐことだったりとか、夫の稼ぎっていうところについても、感謝だったり愛情しかなかったりするし。
たとえば、お金のことで揉めるっていうのは、友達と喧嘩するみたいなことで、ないわけじゃないんですけども、友達ってお金が友達だからね。
でも、そこでは「前向きに解決しよう」という気持ちになるわけです。
つまり、こういった問題が出てきたとしても、前向きな気持ちで向き合うことができる。
でも、そこに罪悪感とか、競争心とか、劣等感とか、それから嫉妬だったりとか、負い目があったりみたいなことがあると、やっぱり引いてしまうし、自己嫌悪、自己攻撃が隠れているもんですから、どんどん自分が惨めな気持ちになっていくわけですね。
つまり、自分の中にその相手の価値観に対して、負けているというか、なにかしら弱さがある、傷があるっていうことが、この問題のベース、「価値観の違いでトラブルになる」ということなんです。
価値観が違うのは、当たり前なんですね。
だから、実際ほかの価値観を見てみると、受け入れられている部分ってたくさんあると思うんですよ。
ただ、お金に関してはすごく罪悪感があったり、競争心があったり、劣等感があったりするから、そこが痛みっていうことになるっていうことなんですね。
この「夫婦においての価値観」というのは、多くがお互いの両親から引っ張ってきているものですから、そうすると、両親との関係なんかというのを振り返ってみると、たとえばお金についてお母さんはどういう価値観だったのか?お父さんはどうだったのか?みたいなところからも影響しますし。
お金のことで揉めるという場合は、やっぱりそこに対してのネガティブな感情があるので、自分のその感情を見ていく、自分のその価値観を見ていくということが必須なわけですね。
そういうふうに、なにかトラブルになっている部分というのは、自分の中にある傷というものが出てくることが多くて。
それは、価値観の違いというふうに表現されるんですけども、受け入れる、受け入れないということに関しての前に、「自分を見つめ直す」ということが大事ということです。
そして、そうすると、自分はじゃあその「稼ぐ」ということに関して、「夫婦関係における収入について、どういうふうに考えているのか?どういうふうに捉えているのか?」っていうところが、次のテーマになるわけですよ。
だから、実際「そんなに興味がない」っていう場合も多いと思いますし、「本当は自分も稼ぎたいんです」っていう場合もある。
「好きなことをさせてもらえたら、収入ってあまり関係ないよ」っていう場合もあれば、「できればお互いに稼いで豊かになりたい」っていう潜在的な要求があるみたいな場合もある。
だから、その衝突している部分において、相手をどうするかの前に、自分はどうやねんっていうところを見ていく。
そして、それを一言で言うと、「そこの気持ちを整理していく」ってことになるんですけども。
そうすると、まず自分の足元を見つけて、「自分軸」「私はどうなのか」っていうところで考えて、そして自分の在り方っていうものを決めていく。
そこで、ようやく対等に話ができるというか、相手の圧というか、相手の方針というか、価値観というものに対して、話ができる対等な状態になれる。
だから、「対等性を目指そう」ということなんですよ。
実はこのような問題が出るということは、相手の方にも、稼ぐとかお金というところの問題があるはずですが、それはもう向こうの問題なので、一旦置いといて。
まずは、自分自身の悩み。
なぜそういう価値観になったのかな?
そこに競争心、劣等感、罪悪感みたいなのが出てくるのか?
こういうところを見ていって、足元を固めていくというところが、まずファーストステップだというふうに考えておりますので、よかったら参考にしていただければ、と思います。