MFとfreeeのプランの違いについて
ごあいさつ
とても久しぶりの更新になります笑
合同会社CRECERAの根本です。
弊社はシステムの導入支援を多く手掛けていますが、かなり細かい機能差まで違いを出してクライアント様と一緒に検討、業務フローの設計をしています。
その中で今回は中小企業が利用する場合のMFとfreeeの大きな違いについてまとめてみました。
料金比較以外は他のまとめサイトに記載がないようなものを選んでいます。
UIや使いやすさは、それってあなたの感想ですよね?(某有名人のセリフみたいですが笑)になってしまうので本記事では触れていません。あくまで機能の比較です。
余談ですがMFはクラウド検定2級、freeeは上級expertを取得しています。
今回もし好評でしたらシリーズで機能差を少しずつ出していきます。
①料金比較
MFの料金は下記のとおりです。
スモールビジネスには会計だけでなく、経費精算や人事関連の勤怠や給与などの従量課金のプロダクトも3名分含まれているのが特徴です。4名以上で利用する場合はビジネスプランの契約が必要)
freeeの料金は下記のとおりです。
MFと違い会計のみの料金となっており、勤怠や給与計算を行う場合は別途契約が必要になります。
人事関連の料金も一部含まれているMFの方が安くなることが多く、この点はMF有利かなと思います。
今回は料金が近いMFビジネスプランとfreeeスタータープランの比較とします。
②タグ機能の種類と使い方の考え方
freeeで高機能とされているタグ機能、品目、部門、取引先、メモタグの4種類があり品目を補助科目と考えるとMFにも同じ種類がありますが、実は「メモタグ」について決定的な差があります。
freeeは複合仕訳の1つの借方勘定科目のみにメモタグをつけることが出来ますが、MFは伝票単位でしかつけられません
そのため30行の伝票にメモタグをつけてしまうと、どの明細を対象にしたタグか分かりません(マスタになってないメモ機能もあるのですが同様です)
このあたりの汎用性はfreeeの方が使い勝手がよいかなと思います。
MFの画面
freeeの画面
③給与連携時の部門について
MFとfreeeともに給与計算のプロダクトを持っているので、シリーズ内で完結してAPI連携で仕訳を登録する!と言うことができるのですが、freeeはなんと部門もAPI連携しようとするとスタンダードプラン以上になってしまうのです・・・
もちろんMFはビジネスプランでも部門まで連携出来ます。
実際に導入してから知った。と言う会社様もいらっしゃいまして、その際にご相談を受けたことがあります。
※2024年6月まではスタンダードブランが存在せず、部門連係をする場合、月額39800円のアドバンスプランになってしまったため、その会社様はAPI連携を断念してExcelで変換シートを作成しました。
④帳票の違いについて
MF最大の弱点と言ってもいいですが、MFは帳票がとても弱いです。
取引先やメモタグを指定した帳票が仕訳帳や総勘定元帳などしか存在しません。
いわゆる試算表形式で表示できないのです。集計するにはCSVを出力してExcelで集計する必要があります。
freeeでは試算表などでもすべてのタグを検索できるため、集計作業を削減できます。
MFの画面
freeeの画面
まとめ
ここまで自分が感じている決定的な違いを記載しました。もちろん細かい部分はもっとありますが・・・
これらのことを考慮して両プロダクトの設計思想を考えると下記になるのかなと思っています(メーカーに聞いた話ではなく私個人の想像です)
MF・・・入力作業の効率化を重視して管理は別プロダクトで行うことで低価格の提供を実現(Manageboardなど)
freee・・・管理までの効率化を考えた設計にすることで、一般的な経理業務の脱Excelを実現
※しかし機能が多すぎるゆえに料金プランを細かくせざるをえなくなった
どちらのツールも日々機能がアップデートされていますが、やはり機能差は多くあります。
特徴を捉えたうえでツール選定することをお勧めします。
もしシステム選定でお困りでしたら、ぜひ弊社に一度ご連絡ください。
事業会社としての経理実務とクライアント支援として50社以上の経理業務支援、さらにITコンサルを専属で行っていた経験もあり実務とIT両方を考慮した要件定義と業務設計は日本一のサービスであると自負しています。