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④円安に抗う女のウズベキスタン旅のしおり / ウルギットバザール編



朝食を食べながら情報収集

宿の朝食はオーナー夫妻が作ってくれます。目玉焼きかオムレツか選べます。おいしい。

まんぷくです

今日の予定はウルギットバザール(Urgut bazaar)へ行ってスザ二を安く買うこと!刺繍大好き!

スザニとは、生糸や綿糸などで刺繍をほどこした飾り布のこと。ベッドカバーや壁飾りなど、暮らしに彩りをそえる重要な家財のひとつで、かつては嫁入り道具に欠かせないものでした。刺繍のデザインは、地域や年代によってさまざま。ウズベキスタンで縁起物や魔除けとされるモチーフは、特に好んで用いられます。現在は嫁入り道具として持参する習慣は減りましたが、女性たちの手仕事のひとつとして受け継がれています。

https://visituzbekistan.jp/culture/craft/

スザ二屋さんが軒を連ね観光地よりもお安く買えると聞いてとても楽しみにしていました。

そういえば同じ宿のイタリア人二人組が同じくウルギットバザールへ行くと聞き、タクシーシェアしたかったので声をかけてみました。

しかし彼らは予定変更してシャフリサブス(Shahrisabz)という地域に日帰りで行くとのこと。調べてみたらここもすごくいい感じ。
でも私はどうしてもスザ二を買いたいので単独で行くことにしました。

ちなみに彼らは私とは逆ルート(タシケント→ヒヴァ→ブハラ→サマルカンド)で回ったらしく、どこが一番良かった?と聞いたら二人とも

ヒヴァの郊外を車で回るツアー!絶対行ったほうがいいよ!」と。

こういう情報を集めやすいのはゲストハウスの良いところ。参考にさせていただきます。


Urgut bazaarへのタクシー乗り場

この日は大晦日ですが一応バザールはやっているようです。
宿の人にタクシー乗り場を聞いたのでここにメモしておきますね。
(2023年12月31日時点の情報です)

レジスタン広場向かいの道路を渡って、少し西に歩いたあたりにタクシーが何台か停まっています。
一人で乗るとお高いので、他の乗客を待って30000sumで交渉。

しばらくするとロシア人っぽいカップルが乗り込んできました。ようやく出発です。ぎゅうぎゅう。
なおサマルカンドからはタクシー以外の方法はないようです。

55分乗って950円

ちなみにYandexで行くと82000sum。
日本のタクシーに比べたら全然ありな値段ですが、節約と豪遊のON-OFFをはっきりさせるタイプなのでここは相乗りで安く済ませます。
2~30000sum程度が相場です。


迷宮Urgut bazaarのスザ二売り場

30分ほどで到着しました。ウルギットバザールはこの地域最大級のバザールで、お買い得を求めてサマルカンド市民もよく行くそうです。

サマルカンド旧市街のシヨブバザールよりも圧倒的な広さ。一歩踏み入れたら自分がどこにいるのかわからない、まさに迷宮と書いてラビリンスと読むにふさわしい場所でした。

さっそくスザ二売り場に向かいます。しかし検索しても「市場の奥の方」という曖昧な情報しかありません。奥ってどこから見た奥??私が今いる場所はどこ???

ただでさえ方向音痴の私、完全に詰んだ。大人なのにまいごだなんて。売り場の人たちにスザ二売り場を聞いて回るも、誰も知らない。え、そんなことある??

写真を見せながら、Google翻訳で聞きまくります。そしてようやく知ってる人に出会いました!

ここです!!!!確かに奥ッ!!


客の取り合い、閑散期のスザ二売り場

スザ二だけでなく、シルクで織られたアトラス生地もありました。

ようやくそれらしき場所に着きました。
他のエリアに比べるとだいぶ閑散としています。
すぐにおじさんおばさんにエンカウント。囲まれてしまいました。
有無を言わさず、それぞれのお店に連れ込まれます。
この日は8店舗ほどが運営中らしく、他にお客は一人もいませんでした。

これはサマルカンドの柄らしい。クールですね

彼らも当然英語が得意ではないのですが、少し話せるおばちゃんがいつの間にかアテンドしてくれたのでコミュニケーションがとりやすかったです。
おばちゃんは「ONE BY ONE BUSINESSよ!」とおっしゃっていました。

鳥もかわいいね〜
ずっと話しかけてくるので全然写真残ってない!

でもお店ごとにデザインも商品も違うのでその場で決めきれず、8店舗全てめぐり
最後に購入することに。

この地域はタジキスタンが近いので、タジキスタン柄もたくさんあります。
ウズベキスタンは街ごとに隣接する国が違って、その影響がデザインに反映されていてとても興味深いです。

このスザ二のローブ、すごく素敵だったのですがヴィンテージのため諦め。。

ローブはさすがに着こなせないな

ウズベキスタンでは製造から50年以上経った製品を国外から持ち出すことは禁止されています。
作った本人?所有者?が立ち会って色々証明すれば持ち出せるらしいけど、さすがに貿易商でもないので潔く諦めます。


戦利品

実はアテンドのおばちゃんもお店の人で、さすがにここでは断れず・・
ヴィンテージ調のクッションカバーが素敵だったので2つと、おまけでお守り的な飾りをもらいました。
別のお店ではフューシャピンクが珍しいなと思い派手な布を1枚。

ザクロは子沢山祈願の意味があり、一番ポピュラーなモチーフだけど元はブハラのデザインだそうな。
なんかかわいい

ゴージャスなジャケット(まだ日本で着てない)

ちょっとしたパーティーにもよさそうです?

本当は夏に着られそうなワンピースでもあればよかったのですが真冬なのでほぼ売っておらず。

後で宿の人にこのジャケット安く買えたよ〜と言ったらほんとに破格だったらしく、それは安すぎだよ!!と言われてしまいました。たしかに。。

結局2時間くらいいたかな?今日はあまりサマルカンドに戻る人も多くなさそうなので、早めに出発することにします。

でもタクシー乗り場がわからない・・するとスザ二売り場のおばちゃんたちが案内してくれました。

おばちゃんから離れたらまた迷子になってしまう。。

GPSでピンしたタクシー乗り場はこの辺でした。MAP上の道は省略されているのですが実際はほんと迷路です。

他の売り場も寄りたかったけど、今日は潔く帰ることにします。
右の一人のおばちゃんは最後までスザ二を売ろうとしていました。

安いけどもうたくさん買ったので・・ごめんね・・
かわいいおばちゃんありがとねー

親切なおばちゃん達に見送られ、また相乗りタクシーでサマルカンドまで戻ります。また次はゆっくり来たいな〜


サマルカンドに戻りまして

シャーヒ・ズィンダ廟群やグーリ・アミール廟などのメジャー所を巡ります。
この辺はインスタで紹介しているので良かったらみてね。

映えを狙うならシャーヒ・ズィンダ廟群へ行きましょう。


朝はバザール、日中は残りの観光も済ませて大満足。夕ご飯にしましょう。
しかし今日は大晦日。7時にははどこもクローズしており、唯一開いていたのが前日も行ったレストラン。もう一度おじゃまします。
そもそもサマルカンド飲食店が少ない問題。これ繁忙期どうなっちゃうの?

レストランのBGMが 津軽海峡冬景色アコースティックver. でした。ウズベク人もまさか日本の曲とは思うまい。
ウェイターさんに言おうかと思ったけど超忙しそうなのでやめておきました。

時差ぼけも治らず、その日の夜は早めに床に着きました。
朝起きると能登半島が大変なことに。。旅の最中は色々な人から「地震は大丈夫だったか」と声をかけられました。こんな遠くの国までニュースは届いているのですね。

こんなにのんびり旅してることに少し罪悪感を抱きつつも、心配してくれる人々の優しさに心癒されました。


20円のトラムに乗って

サマルカンド3日目の朝に列車に乗ってブハラに向かいます。
少し時間があったので、Yandexではなくトラムでターミナルへ向かうことに。

私はここから乗り込みました。時刻表はないですが2000sumでターミナル(最終駅)まで行けるので、時間に余裕あればぜひ。

トラムを待ってる間、ベンチにいたおじさんとGoogle翻訳でおしゃべりしようと思ったけどおじさんがマイクの概念がなくて全然うまくいかず。
なぜか指ぺろして私のスマホスワイプするし。やめてえ。
そういうこともあります。

きたーーー
のんびり新市街を眺めながら移動

サマルカンドを後にして、ブハラに向かいます。

タシュケント→サマルカンドのアフラシブ号のチケットは中々取れませんでしたが、そのルート以外は基本空きがあるようでした。
そもそもサマルカンドしか行かない人も多いようです。日本人だと休暇が短いのでなおのこと。

旧市街は小さいし、見どころ全部回っても私は2日間で十分でした。
サマルカンドから行ける闇市場があるらしく、途中出会った日本人男性は旧ソ連のビンテージ品を色々購入したとか。なにそれめっちゃ楽しそう。でもネット検索で出てこないなあ。

次回ブハラ編です。



円安に抗う女のインスタ

旅に出た時だけ更新しています。
https://www.instagram.com/biyonse_nmt/

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