漫画版「らんま 1/2」を初めて全巻読んだ

子供の頃、夕方にやってたアニメの再放送でやってたので「らんま 1/2」という存在は知っていたし、内容は忘れてしまったけど楽しみに毎回見てたのを今でも思いだす。

時代が時代なのでアニメ版「犬夜叉」もリアルタイムで見てたので、そういう意味では高橋留美子作品に対する認知は子供の頃からあったように思える。

とはいえ、漫画として高橋留美子作品を読んだ事は無く、今回サンデーのアプリで全巻無料公開ということだったので、いい機会だと思い全巻読むことになった。

全巻読んだ感想としては「古い作品に関わらず絵柄に古さを感じない」「大人になって読んでいるからか、細か部分に業の深さを覚える」「やはり名作と言われているだけあってか、今見ても面白くてスイスイ読める」という所だろうか。

絵柄の古さを感じない点においては、子供の頃から見ているから「慣れ」があるが故に古さを感じないのかもしれない。今どきの子供が見たら流石に古さとかは感じてしまうか?とはいえ、個人的な好みとしては、女性キャラはとても可愛く思えてしまうし、男性キャラも非常に魅力的に感じる。

読んでいると「あかね可愛いな……」「女らんまも魅力が強いよな……」「いやしかしシャンプーも可愛いしな……」「なびきお姉ちゃんが一番では?」「結局『あかね可愛い』が原点回帰になるか……」とオタク全開になる程度には女性キャラの可愛さが爆発している。

男性キャラも変わり者が多い上に、性格がぶっ飛んでいるのに憎めないキャラばかりなのは所謂「るーみっくわーるど」が織り成す世界観だからとでも言うのだろうか。

特に主役のらんまに関しては、一言どころか三言ぐらい多い性格しているので「お前そういう所やぞ」ってなるのに、カッコイイシーンも多いので「お前そういう所やぞ……///」って気持ちに。

らんまに関しては初期の頃は女体化になる事すら嫌がってて、ましてや女性の服ですら着るのも抵抗していたのに、物語が進むにつれて女体化する事に対する抵抗が徐々に薄れてきてて中盤以降は、さも当然かのように女状態で競泳水着を着ていたり、女状態で解決するならさっさと水を被ったりする辺り「もう女のままでもいいのでは?」と思ったし、こういう徐々に「女である事に対する抵抗が徐々に無くなっていく」という描き方が上手いなと感じる辺り、高橋留美子先生の業の深さに唸ってしまう

初見で読んでいるとはいえ、大人になっているからこそ気がつく部分も割とあって、例えば劇中でのファッションに関してはとてもセンスを覚えるし、特に水着のセンスに関してはオシャレなので「これ商品化したら今でも売れるのでは?」と思ったり。

また、ニッチな話になるが、水着やノースリーブを着ている状態で手を上げたシーンになると「脇の辺りから胸の肉がハミ出てている」という描写をしばしば見受けられるので、これは高橋留美子先生何気に趣のある描き方をしているなと小一時間。

ストーリーに関しては、スラップスティックな感じのドタバコメディな様式美な展開が基本的に繰り返されているんだけども、展開のパターンが分かっていても面白いから凄い。(とはいえ若干の中弛みを覚える話もあるのは否めないが)

アニメで「らんま」は見ていたという話は冒頭にしたが100話以上ある関係上、半端な話数だけ放送されて終わるというパターンなので本編としてのオチを全く知らなかったんだけど、漫画版を見て、あぁいう終盤感ある展開であのようなオチになったのはちょっと驚いた。(ネタバレ防止の為、遠回しな言い方をしてます)

高橋留美子作品としては「めぞん一刻」と「うる星やつら」も気になっているので、機会があれば読んでみようと思う。

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