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TAMIYA 1/35 M10 ⅡC アキリーズの完成

 人生初のAFVモデルになるタミヤの1/35アキリーズ、完成にします。

 特に戦車やミリタリー関連に強い興味がある訳ではないのですが、nippperの記事やPOOH熊谷先生のYouTubeを見ているとガンプラ以外のプラモデルもとても楽しそうです。
 なのでついついポチポチと戦車や飛行機、カーモデルの積みも増やしており、ヘイズルも完成してやっと手をつけたのがアキリーズだったという訳です。

 よってこの戦車についても何も知らず、買った時の理由も当時のタミヤ最新キットだからというだけでした。完成させた今でもアキリーズの知識はキットに同封されている機体解説のペーパーに書いてあることだけです。

 作ってみた感想ですが、めちゃくちゃ楽しかったです。皆さんが「さすがタミヤ」と言うように、組むだけならなんの苦労もなく、フィギュアも3Dスキャンを用いたモデルなので小さなおじさんがあっという間に机の上に出現します。

 普段ガンプラしか作らないモデラーという切り口で、初AFVモデルの感想はこんな感じです。
・ウェザリング楽しすぎ、難しすぎ
・ヒューマンスケール
・説得力のあるディテール

ウェザリング楽しすぎ、難しすぎ

 今回の塗装ではシリコンバリアを使ったチッピングや塩マスキング、Mr.ウェザリングカラー、フィルターリキッド、Mr.ウェザリングペースト、鉛筆などを使ってウェザリングを行っています。

 戦車のウェザリングと言うと土や泥の付着、塗装の傷や褪色、錆、油汚れなどが挙げられますが、実際にはそれらの現象が複合して発生、蓄積している訳です。
 それを模型の上に表現するのは言うなれば汚れの絵を描いているようなもので、まあ難しいこと。

 制作中はトラックや重機の汚れ、縞鋼板の階段や足場の錆など身の回りの車両や構造物の汚れが気になってしょうがなかったです。

ヒューマンスケール

 ガンプラの主なスケールは1/144か1/100ですから、ヒューマンスケールを感じさせるディテールは入れにくい部分があります。手すりなどを取り付ける場合もありますが、オーバースケールになりやすく、またSFっぽさから離れてしまう感じもあって難しいところです。

 その点AFVモデルはヒューマンスケールを感じさせるどころか兵士のフィギュアをがっつり乗せられますから実物のサイズもわかりやすく表現できます。

 アキリーズはオープントップなので砲尾や内装のディテールの中に3人がみっしり詰まった密度感もいい感じ。

説得力のあるディテール

 ガンプラのディテールアップをする際に、説得力を持たせられるのかは本当に難しいことだと思っています。その点、AFVモデルでは説得力もなにも実物がそうなっている訳ですから気にすることはありません。

 ガンプラにおいて、最もリアリティに対する説得力のある作品を作られるのは哀原善行(仮名)先生だと思いますが、作例解説文の中でガンプラモデラーでもスケールモデルを作ってみるべきといった事を仰っていたと思います。
 実際に作ってみると、架空の機械であるモビルスーツに現実からの地続きであるという説得力を持たせるのに、実在の兵器に対する解像度が必要不可欠であると強く感じます。

おわり

 今回はストレート組みでしたが、今後はディテールアップパーツを組み込んだり、荷物マシマシ、迷彩柄、ヴィネット仕立てなど、AFVでやってみたい事がまだまだあります。
 スケールモデルも作りつつ、ガンプラも作りつつ、オールジャンルモデラーを目指していきたいです。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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