「世界観を問う44問」INTPの回答

今回は一INTPとして、上記リンクの質問への回答を行ってみることにする。

MBTIについては、18歳の頃に診断を受けてから何度か受け直しているが、毎回INTPの結果が出ている。
自分でインターネット上のサイトで受けた際には、INTP-aと診断される。

以下は【INTP/24歳/女性】の回答として、閲覧者の身近なINTPを考察するためなど、自由に扱ってほしい。


問1.<科学>

科学に何を期待しますか?あるいは、何も期待しませんか?科学によって人類が発展したり謎が解明されることを望みますか?もしくは、科学の進歩が人類に不幸をもたらすだろうと考えますか?

簡潔に答えるならば、何も期待はしていない。
科学への興味関心はあるが、私が科学に触れる時の第一の目的は、好奇心を満たすことである。
世の人と違わず、私自身も科学の進歩の恩恵は日々受けている。
人類に不幸をもたらすと言えば、例えば近い将来にAIが多くの人間の仕事を奪うと言われているが、私はそれについて全くマイナスの事象であるとは捉えていない。
変遷の最中というのは、何かと反対の声は上がるものである。

SF小説ではあるが、アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」では、地球よりも遥かに科学が進んだ星からやって来た異星人の介入によって、人間の生活が大きく変化し、誰もが働かずとも衣食住に困ることなく、従来労働に割かれていた時間は学習や娯楽に費やすことが可能になった世界が描かれている。
現在の我々人間、若しくはこの先の人間史上でも再現できないレベルの科学に思いを馳せることは時々あるが、ただ自分がそれらの恩恵を受けたいという希望はなく、また願いであったとしても少なくとも私が生きている内には不可能だろう。
科学の進歩によって私が受け取ることのできる現実的な恩恵は、多少の日々の利便性と延命治療に留まるだろう。
延命については、長生きはしたくない私にとってはあまり望ましいものではないが。

問2.<年齢>

何かを始める時、何かをやめる時、人と人が友愛を築く時、同盟を結ぶ時、人が人に指示をする時、人が人を師と仰ぐ時、人が人を蔑む時に、年齢はどれほど関係すると考えますか?あるいは、関係しないと考えますか?

年齢は数字でしかない。しかし、残り時間の制限や内面の成熟度には関係するだろう。
人間の年齢は建物で言うところの築年数に過ぎず、歴史的な建築物とするか、ボロ屋敷とするかは見る者による。
何をもって正しい価値とするかは人それぞれであるが、その物件、つまり人間にどのような価値を見定めるかによって、扱われ方は変わるだろう。
自己評価についても同様である。
私自身の経験によると、年長者であっても会話の成り立たない人間は数多くいたし、年齢と中身の成熟度が釣り合わない人は往々にして見受けられる。
また同時に、私が未来、師と仰ぐ人物はまだ生まれていない可能性もあるだろう。
少なくとも、適した時に適した能力をもつ人間でありたいと思う。

問3.<故郷・出自>

生まれ故郷を捨て去ることにためらいはありますか?愛国心や地元愛といった感覚は持っているでしょうか。また、その人の出自(○○生まれ、××育ちなど)を何かの判断材料にすることはありますか?

文中3つの問いの内、最後の問いを除いて答えはNoだ。
住み慣れた土地という利点はあるが、より良い土地や国があれば、移り住むことは選択肢に入るだろう。
土着信仰の類は有していないつもりだが、無宗教を掲げる人が多い国とはいえ日本という一国に住み続けている以上、無意識の考え方の偏りは少なからずある可能性は否定できないため、気をつけたいとは思っている。
最後の問いについては、出自で相手の全てを判断することはできないが、例えば初対面時にその人を成す一情報として役立てることは稀にある、という程度である。

問4.<定量的な評価>

統計やテストの点数、知能検査のスコアなど、数値による評価は信頼足り得るものだと思いますか?また、そういった数的感覚には長けている方ですか?

あらゆるスコアは判断基準の一助にはなるが、その個人に関する全てを正確に理解することはできないと考える。
数的感覚に長けている方か、という問いについて端的には答え辛いが、高校までの数学はそれほど得意ではなかった。
学校のテストでは時間制限の中、素早くできる限り多くの問いに答えることが求められるが、私は素早く計算をすることが苦手だったため、時間が足りないということが多くあった。

最後に受けた知能検査は高校生の時、眠れない夜にインターネット上で辿り着いた、どこかの公式らしいIQテストのHPでのことだ。
正確性はわからないが、たしか135を超えるとこれ以上の正確な数値は専門機関で計測してください、というものだった。
仮に当時の私のスコアが本当に135以上だったとしても、年齢も変わったため、今の数値は下がっているだろう。
全国模試でも著しく素晴らしい成績を取ったことはないし、高校でも授業をサボって図書館に逃げてばかりだった。
大学でも大学院でも、自分の専門分野を放り出して他学部分野の書籍などを自由に読み漁る時が一番楽しかった。
勿論自分の研究を進めるのも楽しかったが、強制されている感覚があると途端にやる気がしなくなった。
自由に好きな時に好きなものを学ぶことが、私には性に合っているのだろう。
研究者に向いているようで向いていないのである。

問5.<マネーウォーズ>

今後食べるに困らないだけの大金を手に入れた場合、それを元手に何か挑戦しようと思いますか?それとも悠々自適に余生を過ごしますか?また、投資や株などのマネーゲームに関心はありますか?

悠々自適に過ごしたい。
ギャンブルや挑戦にも多少の興味はあるが、一生続けるだけの熱量は保てないだろう。
気候の良い土地に居を構え、時々旅行をすることはあっても、基本的には引き篭もって趣味に没頭したり、自堕落に生活したりすることになるだろう。

問6.<目が醒めているとき>

目が醒めているとき、意識は常にハッキリしていますか?「気が付いたら○○していた」とか「何をしようとしたか忘れた」ということはありますか?或いは、白昼夢を見たりしますか?

意識は常にあるが、ふとした時に自分の世界に没頭していることはある。
何かをしながらということもあるが、大抵動かなくなるので、「今意識ここにいなかったでしょ」などと指摘されることも稀にある。
小学校の成績表にも似たようなことを書かれたことがある。
フラッシュバックというほどではないが、過去を思い出そうとする時や、関連する記憶が何かの拍子にふと蘇る時、過去のその場にいる感覚になって、会話や反論をしたり、記憶の中の物を手に取ろうとしたりしてしまうことがある。
所謂記憶の宮殿は別にあり、この時に訪れる場所は記憶の中のそのままの風景である。

問7.<四季>

季節の移り変わりに楽しみや美しさや情緒を感じたりしますか?

Yes.
植物や星の変化が特に好きだ。
視覚以外では音と香り。
しかし、夏の暑さも冬の寒さも苦手なので、外を出歩くのは日が和らいだ時間に限る。冬は出来る限り外には出ない。
冬から春になる時期が一番好きだ。

問8.<殺意>

到底自分が納得できるものではない理不尽な理由で、ある人物から侵襲的な行為を受けた時、その人物を殺したらいいと考えたりしますか?

答え辛いけど、正直Yes.
余程のことがないと、普段怒りも感じないけれど。
まあどうせこの人もいずれ死ぬしな、と思うと些細な喚き声は愛嬌にも思えてくる。

問9.<縁起や神事>

良い意味でも悪い意味で信じているジンクスはありますか?また、先行きが見えない展開になったとき、願掛けや神頼み、占いをしたりしますか?

想定される悪い出来事は大抵起こらない、とは常々思っている。
何かと運は良い方だとも思っている。
遊び程度の占いは楽しむが、信用はしていない。
困った時に叫ぶ神の名前はない。

問10.<趣味>

活力が湧くほどの趣味を持っていますか?持っていないとしたら、欲しいと思いますか?或いは、無趣味でも問題ないと思いますか?

ピアノ、読書、ゲーム、睡眠。
あとは時々映画や海外ドラマ、喫茶店やカフェ巡り。
娯楽の多い時代なので、無趣味を貫くのも却って難しそうだけれど。
暇に殺されでもしない限り、無趣味でも問題はないと思う。
興味がないものでも、誘われたり勧められたりしたら1度はやってみるのはいいと思う。

問11.<嘘>

自覚的に嘘をつくことはありますか?あるとしたらそれはどのような理由、どのような状況で嘘をつきますか?

人は1日に何回嘘をつくのかを調査した研究が以前あったはずだが、絶対に今日は1つも嘘をつかないと決めでもしない限り、大抵の人は大なり小なりの嘘をつくものだろう。
私も類に漏れず、毎日嘘はついているし、殆どの場合罪悪感はない。
自覚して嘘をつく場合は、自他の不都合を隠す時が多い。
普段はあまり喋らないため、従って嘘をつく場面がそもそも少ないが、社交的な人間を演じる方が好都合な時は、普段なら言わないことや嘘をつく回数は自然と増える。

問12.<謙虚であること>

あなたは謙虚ですか?謙虚であることは必要でしょうか?

何をもって謙虚とするのかによるが…という切り口から入るとINTPらしいと思われるだろうが、今この質問文を読んで真っ先に「謙虚」の意味と対義語でGoogle検索をかけたところも我ながらINTPらしいなと思った。
謙遜をしすぎることはないが、横柄なことも恐らくないだろう。
先の回答でも述べたように、普段それほど喋らないため、控えめに映ることはあるかもしれない。
普段から他者に謙虚さをとくべつ求めることはないが、学びの場においてなどは素直さは必要であると思う。

問13.<ファッション>

寒さをしのいだり、局部を隠したり、社会的な記号(制服)としての役割以上の意味がファッションにはあると思いますか?違う表現で言えば、装飾を施したファッションをしますか?平たく言えば、お洒落をしますか?するとすればそれは何故ですか?

Yes.
これは外見が及ぼす影響の強さを理解した上でのことと、今は多少の趣味としてのことである。
INTPというと、ファッションに無頓着という典型があるらしいが、私は例外ということなのだろうか。
外見が及ぼす影響を理解し、頓着することの面倒臭さとを天秤にかけた上で「ファッションに無頓着」なINTPが多いのだろうか。
私が女性であることも関係しているところはあるが、今までの経験や周囲からの言葉から、身なりや美容には手をかけるだけの価値があると感じている。
同じことを喋っても説得力に差が出たり、普段の扱われ方に幾分アドバンテージが得られたりと利点があるのだ。
私は男性とも女性とも恋愛をしたことがないし、恋愛的な意味で好かれようという気持ちもないが、例え私が女性でなくともファッションには気を違っていただろう。

問14.<性愛>

恋愛対象としている性を崇めたりしますか?また、その性から何らかの施しを受けることによって、自分が抱えている問題が解決することを期待していたりしますか?

※性的志向をヘテロとして、男性だったら「女性は素晴らしい!」という考えを持ってるか、女性だったら「白馬の王子様が~」みたいな考えがあるか。 恋愛にロマンスを求めるか、その相手の性を特別なものとして見ているか、そう言い換えてもいいです(複数の方からわからないと言われたので補足)。

No.
先述したように、私は男性とも女性とも恋愛をしたこともないし、する気も今のところない。
恋愛に限らず、特に異性だからどうと言うことはない。

問15.<意見形成>

例えば「宇宙人は存在するか?」というテーマのディベートにおいて、たとえあなたが強く宇宙人の存在を信じる立場であったとしても、存在しない立場に立って意見を形成することはできますか?

できる。
ただし、本当の自分の意見と反する立場では、多少説得力は落ちてしまうだろう。
日頃から脳内でディベートを行った上での自分の意見があるので、本当の自分の意見側に対する、普段考えている反証や疑問をぶつけることになると思われる。

問16.<サバイバル>

公的機関の援助を受けたり貨幣でアウトソーシングするのではなしに、自力で生存を獲得する術を持っていますか?狩りをしたり野菜を育てたり、安寧の宿を確保することなど。野生の世界で生きていく自信はありますか?

無理だ。
空調整備やWi-Fi環境が整っていないだけで萎えるのに、サバイバル生活なんてできるはずがない。
もしそんな世界になったら真っ先に死んでしまいたいとすら思う。

問17.<夢(睡眠時)>

眠っているときに見る夢に何か特別なメッセージがあると思いますか?

別の記事でも夢については少しだけ綴ったことがあるが、私は夢を毎晩見る上、内容も2,3個ほどは覚えている。
面白い夢や衝撃の強い夢ほど鮮烈に覚えているが、何かのメッセージだと思ったことはない。
奇天烈な夢を見た後は、興味本位で夢占いを検索してみることはあれど、特に信用することはない。

問18.<暴力・猟奇的な表現>

殴る蹴るなどの暴力や拷問、出産や流血、内臓が露わになるなどのシーンを観ることで気分が悪くなったりしますか?或いは逆に興味があったり、興奮を覚える方ですか?

気分が悪くなることはない。
殺人事件の捜査ものや、シリアルキラーやヤクザものの映画やドラマはよく見るが、本当にそうなるものかなあ、とか、このタイプの犯人の人物像は…などという興味の方が強い。
暴力や拷問シーンに爽快感を感じることもあるので、多少興奮したり、珍しく声を出して笑ったりすることもある。

問19.<歴史改変>

現在、或いは未来のために、過去に起こった出来事をなかったことにしたり、修正を加えるのは許されることだと思いますか?

現実味が無さすぎて答え辛いが、まあYesかな。
道徳倫理はさて置いて、できるものならやってみてほしい。
道徳なぞ土地や風土、時代において変わるものだし。

問20.<個人と集団>

個人プレイとチームプレイ、自分がより輝くのはどちらの方ですか?また、全体論における「ある系全体はそれの部分の算術的総和以上のものである」という考えには首肯しますか?

個人プレイ。
高校までの部活では団体競技の部に加入していたけれど、全く合わなかった。
スポーツに限らず、ピアノや他の趣味も1人で完結するものばかりである。
ホーリズムのそれについては、考え方としてはある程度納得できるけれど、かと言ってこの考えのおかげで推進されるものも、私個人に関しては特に思いつかない。
生物学は専門外なので、その内調べてみようと思う。

問21.<食事>

食事に生命活動の維持以上の意味を見出していますか?例えば、それを一つ飲むだけで空腹も栄養も満たせる完全栄養食のカプセルが発明された場合、今後の人生はそれを飲み続けるだけでいいと考えますか?

食事に関しては基本無頓着である。
一人暮らしを始めたての時、食生活の酷さや生活リズムの崩れなどによって、帯状疱疹になった。
食べたいものが全く思い浮かばないので、スーパーやコンビニの店内を何周かしても選べず、結局いつものそのまま食べられるものを適当に買っていた。
サプリや野菜ジュース、プロテインに頼り切っていた。
紅茶やコーヒーと合わせるお菓子はまだ自発的に選んでいたが、嗜好品以外の食事はどうしても消極的に選ぶことになる。

完全栄養食のカプセルがあるならば、基本的にはそれに頼り、嗜好品だけを買うことになるだろう。

問22.<他人に期待すること>

他人に期待はした方がいいと思いますか?それともしない方がいいと思いますか?

しない方がいい。
子どもを成長させるには、ある程度の期待が有効であることは証明されているが、日常の人間関係においては必要ではないだろう。
周囲を見ていても、他人に期待をしてしまう人は気苦労が多そうだ。
また、"してあげた"という施しの感覚や、見返りはあるべきだという考えは捨てた方が生きやすくなるだろう。

問23.<教育1>

スパルタ方式は実を結ぶ教育だと思いますか?

古代ギリシャでは有効だったのだろうけれど、現代においては必須ではない。
厳しい指導が必要な場合もあるが、日頃のからのそれは、合う人合わない人がいるのはたしかである。
私は絶対に嫌だ。

問24.<教育2>

飛びぬけた学力や才能を持った生徒がいた場合、学校側はその生徒に特別な措置を取るべきでしょうか?それとも足並みを揃えるのが大事と一律的な教育を受けさせるべきでしょうか?

私個人としては飛び級制度は賛成だ。
しかし、子どもの人格の形成期間において、同年代の子どもと接する機会が奪われてしまうことには反対である。
教員数と生徒数の比を考慮すると、学校において学年ごとにカリキュラムを組むことは必然となる。
私自身、飛び抜けた学力があったわけではないが、それでも特に義務教育期間は、「教科書を読めばわかるのに、なんでこんなことに何時間もかけなければならないのだろう」とはずっと思っていた。
10歳前後の子どもを大学や研究機関に入れてしまうのは、その子どもの人格形成を考慮すると賛成し難いところだが、本来の学年から○学年以内の飛び級許可や、大学受験資格年齢の引き下げなどはあっても良いと思う。

問25.<婚約>

人生におけるイベントとして、結婚はごく当たり前のことだと受け入れていますか?また、結婚における一夫一婦制は番いの形として理想的でしょうか?

結婚について憧れを抱いたことはないが、「結婚は人生の墓場だ」という言葉もある中で結婚を選ぶ人は、例え気の迷いだとしても、それほど好きな相手を見つけられたということは凄いと心底思う。
一夫多妻制やその逆にも全く惹かれはしないが、1人で何人もの妻や夫の生活を支えるだけの経済力や甲斐性がある人は、今の日本にどれだけいるのだろう。
例え日本が一夫一婦制でなくなったとしても、出生率が爆発的に上がることはないだろうし、不倫だって無くなりはしないだろうし、一夫一婦制のままで良いと思う。

問26.<知識と認知>

知識によって世界の捉え方は変わると思いますか?例えば植物や魚の名前、歴史的経緯、その作品が生まれるまでのバックボーン、作者の経歴など。

知らないよりは知っていた方が楽しめるものは多いと思う。
しかし、見るより先に知ってしまうと、知らずに見るそれは一生味わうことができなくなってしまう。
何の情報もなく、自分の感性だけでそれと向き合うことは、一度しかできないのである。
何でも事前に調べ、写真やインターネットの情報を見て知った気になって興味を失ってしまうよりは、何も知らずにファーストインプレッションを純粋に楽しむ方が価値があると思う。
知識は後からいくらでも得られる。

問27.<学習>

自分が正しいと信じていた手法が通用しないと悟ったとき、柔軟に考えを変えることができますか?それとも訂正せず愚直に進むことの方が多いですか?

通用しないとわかっているのに同じ手法を続けるのは、時間の無駄である。
愚直さが魅力である漫画の主人公なども多いが、実際身近にいたら良い奴ではあるけど話が通じなさそうで嫌だな、と思うことがある。

問28.<革命>

世の中に革命を起こしたいと思いますか?或いは、誰かが革命を起こすことを期待していますか?それとも、今の世の中には満足していますか?

起こしたいと思わないし、誰かへも期待はしていない。
このまま緩やかに衰退していくんだろうな、とだけ思っている。
穏やかに自堕落に生きて死にたいので、大々的な革命を起こすならもう50年待ってほしい。

問29.<快楽>

酒池肉林とも言うべき快楽の海に溺れたいと思うことはありますか?快楽とどう折り合いをつけていますか?
(本来、酒池肉林に肉欲の意味は含まれていないようですが、ここでは含めています)

No.
お酒は嗜むけれど、溺れるほど飲みたいとは思わない。食べ物にしても、肉欲にしても。
そもそも全ての欲がそれほど強くない。

問30.<読書>

読書に何を求めていますか?本を読んで得られるものとはなんでしょうか?また、本を読むことと実際に体験することとではどちらにリソースを割きますか?

まず、本という物体そのものが好きだ。
本に限っては圧倒的紙媒体派である。
自己啓発の類は殆ど読まない。
装丁に惹かれて新書も時々買うが、積み本になってしまうことが多い。
よく読むのは専ら小説である。
知識を得たいが為に本を読むこともあるが、小説の場合はただ面白いから読み、内容に関連する知識は自ずとついてくる。
生きることに活かせる知識を得られるような本を選んで読んでいるわけではないので、本を読むことと実際に体験することは必ずしも繋がりはない。
体験して学ぶことも好きではあるが、行動力も体力も少ないので、自然と本を読むことが増えてしまう。

問31.<誰も知らないわたし>

寂しさであっても承認欲や自己顕示欲であっても、もっと私を見てほしい、という気持ちはありますか?

全くない。寧ろ見ないでほしい。
私が個として認識していない他人から、勝手に覚えられているのは苦手だ。

問32.<機械>

機械や兵器、ロボットにロマンを感じますか?機械の扱いは得意でしょうか?また、自分のことを機械の様な人間だと思ったりしますか?例えば、人間の応答より機械の電磁的なシグナルの方が信頼できると考えたりしますか?

ロマンはそれほど。機械についても人並み。
自分のことを機械のようだとは思わないけれど、感情を表現するのが苦手なので、今より更に苦手だった子どもの頃は、似たようなことを言われることは時々あった。
信頼性の問題というより、人間の応答の方が付随する情報が多いので便利なこともある。
時間や労力がかかるのが面倒というデメリットはあるけれど。

問33.<意味・解釈>

一意に定められ、解釈の余地が生まれない表現は好きですか?もしくは、「どう受け取るかは鑑賞者の自由」と受け手側の想像力に委ねたり、起承転結がないような、意味を空中に放棄したような荒唐無稽な表現の方が好きですか?

作品にもよるが、嫌いということはない。
ただ、あまりに多くの考察が可能であるものは好きではない。
反対に、オムニバス形式の小説で最終章に全てが繋がるようなものは好きだ。
例えば、米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」のような。

問34.<グローバリズム>

地球というスケールで物事を考えたりすることはありますか?

たまにならあるが、結局思考が帰着するのは、それらは私とどう関わりがあるかという問題であるので、好奇心で宇宙や地球について調べることはあれど、現実の私と関わりがなければそこまで深く思考はせずに終わってしまう。

問35.<命の平等さ>

イヌの死骸とヘビの死骸とサカナの死骸とゴキブリの死骸とニワトリの死骸とヒトの死骸にあなたは区別をつけますか?

区別はつけない。
構成する物質や、生前のそれへの愛着や思い入れに差はあれど、死骸は死骸である。
どの生き物も、仮に虐殺されたというのなら平等に哀れだと感じるだろう。

問36.<相性>

MBTIの様な人間を類型するツールが、例えばマッチングアプリにおいて相性のいい相手を効率よく探すために使われることに対しては肯定的ですか?否定的ですか?また、MBTIのタイプとは無関係に、人間と人間の関係性に相性というものは存在すると思いますか?

前者の質問については肯定的である。
類型のみで人間を判断することは不可能ではあるが、効率化を図るのであれば当然の帰着だろう。
また、後者の質問に対しても答えはYesだ。
仮に相性が存在しないのならば、全ての人間は自分以外の全ての他者と理解し合えることになるが、現実的に不可能であることは明白だ。

問37.<人間で非ざるもの・ヒューマニズム>

あなたは人間のフリをしていることがありますか?

ここで言う"人間"とは何を指しているのだろう。
生物学的に答えるならば、私は人間と人間から生まれた純人間である。
哲学的なことを訊かれているのであれば、やはり人間の定義を決めるところから始めたいところではある。
定義によっては、人間は存在しないのかもしれない。

問38.<勝負>

勝負の際は貪欲に勝利を欲する方ですか?そうではなく、自ら望んで敗北を選んだりしますか?また、勝つか負けるか分からない勝負に挑むことはできますか?また、戦う相手は自分と自分以外のどちらの方が多いですか?

勝利することが私にとって必須の条件でないのであれば、過程が面白ければ勝敗はどうでもいい。
結果が決まっている勝負をする必要はない。
戦う相手については、先の質問で個人プレイ派と答えたように、自分との勝負をする方が性には合う。

問39.<政治>

投票には行っていますか?行っていませんか?それぞれの理由は何でしょうか。また、行くべきだと思いますか?行かなくてもよいと思いますか?

可能であれば行っている。
行くべきだとは分かってはいるが、数年前は住民登録の関係で怠ってしまった。

問40.<死>

死ぬこと以上に恐れているものはありますか?また、観念的な死に囚われたりしますか?

私自身が死ぬことよりも、その後の家族が少々心配ではある。特に両親。
身内が私よりも全員先に死んでいたら、特に恐れることはない。
「親が死に、子が死に、孫が死に」という説法を聞いたことがあるが、子がいない私に当てはめるならば、私が最後に死ぬことができたならそれは幸福と言えるのだろう。
時々、死後の無について考えることはある。
無とは何か。
死んでみないとわからない。死んだら考えられない。
誰もがいつか経験する上、こんなに面白いテーマがあるのに、体感を持って考えられないのは非常に残念だ。

問41.<倫理>

人にやってはいけないことなどないと思いますか?

黄金律や白銀律、白金律のような教えはあるが、それらは世の乱れを防ぐことには役立てども、本当にやってはいけないことなど一つもないと思う。
人を殺してはいけないというルールを設けること、または人を殺すと罰則が与えられるというルールがあることは、理にかなっているとは思うが、ルール上の問題というだけである。
ただ、生まれた時点でその土地のルールに従うことを強制され、ルールはルールだと学ばされることについては、同意した覚えはないのにな、と思うことは子どもの頃から時々ある。

問42.<繁殖・遺伝子の継承>

仮にあなたの代であなたの家系が途絶えることになったとき、そのことに後ろめたさはありますか?

ない。
代々親の都合で勝手に生み落とされてきたのだし、偶々私の代で途絶えようとも知ったことではない。
人間もいつかは滅びるものだ。

問43.<運命・越えられない壁>

運命に対して前向きですか?後ろ向きですか?それとも、運命などないと考えますか?越えられない壁などありませんか?

運命愛や永劫回帰にはまだ至れていない。
また、同じ生をもう一度繰り返すのが自分であるならばまだマシで、自分に似た自分の子どもに、同じような生を繰り返してほしくはない。
せめて1人で回帰に臨みたい。

問44.<正解>

普遍的なただ一つだけの正解を求めていますか?それとも、そうではありませんか?

ただ一つだけの正解を求めて心理学を学んだが、結局少なくとも今のところ、唯一解はないということがわかった。
42というような、簡潔かつ究極の答えがあることは理想ではある。
しかし、私は何一つ知ることなく死ぬのだろう。



時間はかかったが、答え終えることができた。
推敲は追って行う予定。
全てを読んだ人はそういないと思うけれど、一部分についてであっても意見交換が行えたら面白いかもしれない。
他のINTPとも回答を見比べてみたいところである。

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