私の不安を一瞬で吹き飛ばすイケメン彼女
私はこのnoteを利用して、自分自身のことや同性の恋人のことを自由気ままに語っているけれど、実際身近な人たちにはあまりにはオープンにしていない。
信頼できる一人の友人だけに伝え、家族や他の友人には恋愛も結婚も興味がないと言って誤魔化している。
その一方で私の彼女は、誰にもカミングアウトしていないのだ。
私の知っている限りSNSで何かを呟いたりもしていない。
たまに、申し訳なくなる時がある。
私と付き合う前までは異性愛者だった彼女。
私は異性とのお付き合いの経験もあるので、同性とのお付き合いがどれほど難しいことなのかを知っている。
異性とのお付き合いする方が、大きなアクションを起こさなくてもすんなりと世間に溶け込み、そして物事が進みやすいこともよくわかっているから。
本当は周りが恋バナで盛り上がっている時、自分も惚気たり相談だってしたいと思うことだってあったはず。
初めて同性と付き合う中で芽生えた不安や悩みを誰かに聞いてほしかったはず。
他にも我慢させてることがあるかもしれないし、もしかしたら今も不安を抱えているかもしれない。
ある日の夜、寝る前に彼女に聞いてみた。
「誰かと恋バナしたり、誰かに恋愛相談することも一切ないでしょ?吐き出せなくてしんどくならない?」
「しんどいって何が?誰かに言いたかったらとっくに言ってるよ。そもそも私は惚気る必要性を感じないし、私たちは誰かに相談しなくても二人で解決できるじゃん」
ほんと心配性だなぁ、なんて笑いながら言ってきた。
そうだった。彼女はそういう人間だった。
私とは真逆で、超さっぱりしている人。
私が心配しなくても、したいことをする人。自分をしっかり持ってる人。
無事、私の不安が一瞬で解消した。
たったの一蹴りで解決してしまう彼女は本当に格好良い。
そんな彼女に対して私は「一生ついていきます!」と言い、安心して眠りについた。
自分の中では大きな不安要素で悶々とした気持ちになってしまうような事も、相手にとっては全く問題ないことだったりする。
そして今回のように余計な心配事をたったの一蹴りで吹き飛ばしてくれることだって、他にも出てくるはず。
例えどんなに長く一緒にいても、聞いたり言ってみないとわからないこともたくさんある。
そんな時はお互い強がったり、飾ったりせず、素直な気持ちを伝えること。
どんなに些細なことでも聞いたり伝えることが大事なんだと思った。
彼女は清々しくて格好良い、自慢の彼女だ。
そんな彼女とのことを私はnoteを利用して綴っている。
セクシャルマイノリティについて世の中に発信しつつ、少し惚気たりして彼女を自慢したいという気持ちも正直ある。
でもやっぱり一番の理由としては、こうして文章にして彼女との出来事をいつでも見返せるようにしたいと思って始めた。
その時感じた思いを忘れないようにしたかった。
この記事が少し反響があったみたいで、正直驚いている。
彼女にはnoteを始めたことを伝えていないのでいつバレるか冷や冷やしているが、しばらくこのまま何も言わずに続けていこうと思っている。
今後も独り言のように、ひっそりと綴っていく。
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