【cEDH】魔人戦に参加してきました
さる8月31日、立川のカードショップサトPinさんで開催されるcEDHイベント『魔人戦』に参加してきました!今回はそれのレポです。でもあまり参考にはならないので雰囲気だけ……(記憶が不完全なため)
開始前
会場は立川駅にあるということで、早めに行ってご飯とカードショップめぐりをすることに。
昼食は『ラーメン田田』で二郎系をいただきました。
味もギトギトしすぎず麺がうまかったし、店内も清潔かつ案内がスムーズで大変よかったです。
その後は数件カードショップをめぐり、掘り出し物を漁りました。
『魔人戦』とは
独自の禁止リストがあるcEDHのイベントで、過去統率者神決定戦で上位に入った統率者が使えなくなっています。
cEDHのベストデッキこと《ティムナ》《クラム》はもちろん、最速デッキの《ログラクフ》系、《ティヴィット》《デリーヴィー》《キナン》、そしてもちろん《エドリック》も使えない大会は、普段見ることのない統率者の最大出力のデッキを見ることができ、自分がEDHに求める多様性が実現されそうで楽しみにしていました。
自分の握っているcEDHデッキである《原初の征服者、エターリ》はこの環境なら思う存分暴れられそうだし、もちろん、直近の神決定戦で入賞した統率者も禁止されるとのことで、最近こればっかだなっていう渦中の《ナドゥ》《ステラ・リー》も当然禁止に……
ならない?!……まあいいでしょう。もう申し込んじゃったし……。
使用デッキ《エターリ》について
リストはこちら。
ざっくり言うと、手札を全部投げてできるだけ早く《エターリ》を着地させ、タダで4枚呪文を唱えてアドバンテージを回収、コピー呪文などでさらにおかわりしようというデッキです。主な勝ち手段は《食物連鎖》を絡めた無限《エターリ》によるLOです。海外で根強い人気があります。
メジャーなレシピと違うのは、土地が2枚ほど多いのと、《山賊の頭、伍堂》と《多勢の兜》のパッケージを入れている点、《災厄の輪》まで入れて7ドローを増やしている点です。
普段のcEDHだと、《ティムクラ》系のリアクティブなデッキには動きが大ぶりすぎて弱く、《ログ》系「2キルくん」などプロアクティブなデッキよりは速度と確度で劣るため立ち位置が厳しかったのですが、
『魔人戦』の環境は上記どちらもいないことに加え、有力な青絡みの統率者が軒並み禁止を食らっている想定だったので走りやすいと考えていました。
実際には《ナドゥ》が禁止されなかったため《ナドゥ》環境になるかなと思ったのですが、《ナドゥ》どうしがけん制しあっている間にワンチャン投下できれば、2つもあるデッキから相手の《ナドゥ》コンボを奪える可能性もあるので、それはそれで悪くないかもと思っていました。
そうでなくても、デッキ的にはtierCぐらいの実力はあるのでAとBがいなければイケる可能性は高いし、自分は経験不足・実力不足のプレイヤーなので運任せのブン回りで実力差を覆せるのは大変ありがたく、とても気に入っています。
大好きな《エターリ》が輝ける場所、ここしかない!
1戦目
《原初の征服者、エターリ》→《碑出告と開璃》→《深海の破滅、ジャイルーダ》
確か《魔力の墓所》があり3t《背信のオーガ》、《重複の閃光》で妨害もケアできる手札でキープ。
最初から3人卓か…とエターリの出力不足にかなり残念な顔をするが、対面が《ジャイルーダ》なのでいっぱいクローン呪文めくれないかなという気持ち。
予定通り3t《背信のオーガ》から男らしく21点ペイして《エターリ》を投下するも、《精神壊しの罠》で全追放される。(伏線)
その後、《ジャイルーダ》が《替え玉》で棒立ちの《エターリ》になろうとする。相当ヤバいので「なんか呪文唱えてくれれば《エターリ》サクれるんで」と《重複の閃光》があることをアピール。すると《ヒデカイ》が渋々なにかしらの呪文を打ってくれたので即サクってコピー……え?!《死体のダンス》?!
まさかの展開に驚きながらも《エターリ》をサクって、コピーした《死体のダンス》でリアニメイト。かなりおいしかったが目立った当たりがまた無し。
その後、自分がどこかのタイミングで出した《波止場の恐喝者》を《ジャイルーダ》がコピーして仕掛けてくるので、《ヒデカイ》と二人でなんとかしようとする。宝物を砕いて浮かせたマナがもったいなかったので《夏の帳》でドローまでするが結局なんともならず。結局《ジャイルーダ》のクローン連荘がつづき終わりかと思ったが運よくターンが回ってくる。
ここまで《魔力の墓所》と《古えの墳墓》《背信のオーガ》(あと《森の知恵》もあったかな)で減り切ったライフを両面の飛行クリーチャーで攻められ続け残り2、実質的な最終ターン。対面の《溜め込む親玉》が《否定の力》を持ってきているのが見えていたが、《赤霊破》が引けたしもう後がないので仕掛ける。
ワンチャン通るかもの《破滅の終焉》X=3が《否定の力》じゃないほうで打ち消され、続く《雲石の工芸品》は当然打ち消されるが《赤霊破》で通し、以前から盤面にいた《喜ぶハーフリング》と《波止場の恐喝者》を両方戻すことができれば無限マナの構え。統率者領域から《エターリ》を唱え、あと1枚クリーチャーが着地すれば……というところで、唯一めくれた《炎の踊り手、リオーニャ》が打ち消され着地せず、そのまま負け。
ゲーム自体はその後《ジャイルーダ》と《ヒデカイ》のタイマンになったが、時間切れで引き分け(全員敗北)となった。
反省点
・相手の《波止場》対応のために砕いた浮きマナがもったいないからといって、《夏の帳》をドローに使うべきではなかった。4マナあったなら《厳かなモノリス》アンタップできただろ!明確なプレミでした。
・いろいろ考えたりルールを確認したりして時間を使ってしまって申し訳なかった。
・エターリの出力が低かった。
2戦目
《炎の踊り手、アシュリング》→《Will the Wise》×《Lucas, the Sharpshooter》→《原初の征服者、エターリ》
また3人卓か……と思いながらも、手札が《統率の塔》《魔力の墓所》《秘儀の印鑑》《オークの木こり》+森、さらに《死の国からの脱出》まである最強初手で2tエターリの構え。
おそらく《アシュリング》は自分より速く、《ウィル》《ルーカス》は4色あるしちび《ティム》《クラ》みたいなもんだろうと推測、《アシュリング》が走ったらきっと止めてくれるだろうな(願望)。
ゲーム開始後、《アシュリング》がマナ加速から統率者を着地させ、自分はプランどおり《オークの木こり》を着地するも、2tで《ウィル》《ルーカス》が《ウィル》着地からサクって《悪意の閃光》を唱えて盤面が流れる。
2tエターリはできなかったものの、《ウィル》からもらった手がかりでドローを進め、運よくマナが間に合って3t《エターリ》が着地。
このめくりが強く、相手の山から《ジェスカの意志》がめくれ、《偏向はたき》で対象まげられるものの4マナもらえる。そこから《トラブルメーカー、ジャクシス》を奇襲して《エターリ》をコピーしおかわり。
このめくりも異常に強く、自分は《変わり木の共生》、相手から《ルビーの大メダル》がめくれ、しかも《変わり木》からは《帝国の徴募兵》が出て大宇宙。《徴募兵》から《波止場の恐喝者》をもってきて、ハンドの《熱の陽炎》から《エターリ》をコピーしおかわり(2回目)。
このめくりもものすごく強く、一番ほしかった《雲石の工芸品》がめくれて、《死の国からの脱出》から死んだ《オークの木こり》を戻すことで《工芸品》+《波止場》+1マナクリーチャーの無限マナが完成する。無限マナを使って無限に《エターリ》を唱え、全員の山札を追放して勝ち。
勝因
・めくりが最強だった。
・初手が最強だった。
・たまたま打ち消しがない、《アシュリング》が焼かれて1t止まるなど噛み合いが良かった。
運ゲーで実力差をひっくり返す。1勝できてうれしい。
3戦目
《限りないもの、モロフォン》→《巨大なるカーリア》→《用心棒、ラクドス》→《原初の征服者、エターリ》
やっと4人卓、だが《モロフォン》が全く何をしてくるのかわからず圧が強い。これも魔人戦のおもしろさか……。
2か3マリガンしたところ土地+《裏切り者の都》+《一つの指輪》があり、土地基盤がガタガタながら1加速あれば2t指輪ができればギリ耐えでキープ。
全員ゆっくりした動き出しながら3t、結局加速が引けなかったので「土地もガッタガタやしこれがカウンターされたらどうせ負けやろ」の気持ちで《一つの指輪》を唱えると通る。《カーリア》が《厚顔の無法者、マグダ》を出して手を進めるもまだゲームが続き、《指輪》のドローで引いてきたのは《食物連鎖》と《背信のオーガ》。
《モロフォン》がスリヴァーデッキであることが判明したことで「指輪も通ったし、クリーチャーコンボデッキだったら打ち消しとかあんまり入ってないのでは……?」(※嘘、そんなわけない)と考え、ほかもみんな非青だし思い切って《食物連鎖》をプレイしてみると案外通り、全員の打点がこちらに向く。
ライフがあったため運よく耐えられ、《魂の洞窟》を引いたので迫真の「指定オーガ」宣言。《背信のオーガ》を出してライフペイから《エターリ》を唱えると《カーリア》から《ティボルトの計略》が飛んでくる。《オーガ》を《食物連鎖》に食わせてギリまでライフを払えばワンチャン…?と考えていると、なんとめくれたのは《煮えたぎる歌》で、5マナ浮きと《オーガ》を食わせた5マナで2回目の《エターリ》が間に合ってしまい、しかも《伝国の玉璽》がめくれて《不死身、スクイー》のサーチができる。《エターリ》から出てきた生物を《食物連鎖》で食らい《エターリ》をリキャスト、トップから《スクイー》を出して無限マナ無限エターリが成立して勝ち。
勝因
・運が良かった。《ティボルトの計略》でめくれたのが《煮えたぎる歌》だったの、運よすぎ。
※後から聞いたところ、《ティボルトの計略》は《モロフォン》に充てるつもりで温存されていたので《食物連鎖》は通った模様。そこから《背信のオーガ》が今引きの《魂の洞窟》でなぜか打ち消されなくなり着地が許されたのだった。運よすぎ。
運ゲーで実力差をひっくり返す。望外の2勝目。
4戦目
《原初の征服者、エターリ》《カワウソボールの精鋭、キッツァ》《破天荒、ステラ・リー》《The Fourteenth Doctor》×《Rose Noble》
この試合は巡目も含めて本当に何も覚えていない。ルールミスや長考ですごく多くの時間を使ってしまい、結果時間切れになってしまった。本当に申し訳ない。
反省点
・《ライオンの瞳のダイアモンド》の挙動がわかっていなかった。(効果起動の上から《俗世の教示者》が打てると誤解していたため、プランが狂ってしまった)
・《突然の転置》で《エターリ》が他のプレイヤーのコントロールに移ってしまい、コンボの勝ち手段がなくなってプランが崩壊してしまった。
・上記のミスで完全に頭が回らなくなったのに加え、全リソースをはいてからの《Wheel of Fortune》など、手数が多い手順を都度考えながら実行してしまい、とても長い時間を使ってしまった。
同卓した皆さんには本当に申し訳ないことをしたと思う。今後は特殊なカードのルールをあらかじめ詳しく確認するとともに、カードプレイの指針や優先度などをはっきり頭に入れておくことにしたい。
大反省の回でした。
決勝
3勝が一人だったため、運よくオポ差で2位通過となった。(自分が時間を使いすぎて引き分け=全員負けになってしまった影響も少なからずあるので、申し訳ない気持ちはあったが)ここまできたら今日は運だけで魔人になりたい!と2番手に着席。
《有翼の叡智、ナドゥ》→《原初の征服者、エターリ》→《用心棒、ラクドス》→《上流階級のゴブリン、マクサス》
赤い!!!!!そしてついに《ナドゥ》!これが魔人戦……。完全なスピード勝負になるだろうと予想。
1マリガンして緑出る土地2枚と《魔力の墓所》、《イコリアへの侵攻》がある手札。《魔力の墓所》がマナジャンプとしては最強でありトップの受けが広くなること、サーチから《波止場》でおおよそ3tエターリはいけそうなので悩んだ末キープ。
※ここで《ナドゥ》を止めるために《赤霊破》《紅蓮破》を探しに行くことはしなかった。そんなことをして勝てるほど強いデッキではないため……(マリガンだけで妨害を引き込むのはあまりに確率が低く、さらに《ナドゥ》を止められたとしても止めるために立ち止まっていては他が走った時に速度で勝てない。《ナドゥ》が事故ったり、コントロール型でどっしり構えるタイプだったり、他家に妨害が飛んだりした結果の着地を祈るゲームとした。今日はツイてるからワンチャンある)
しかし祈りは届かず、2tで《イコリア》から《波止場》で宝物4追加、3t《エターリ》の構えをしたところで3t目に《ナドゥ》が装備品でチェインしはじめる。ここで後続を引かなければワンチャン……と思っていたところ、《ナドゥ》がめくったカードを宣言。2枚目が「《精神壊しの罠》」。
《精神壊しの罠》?!?!?!?!
それだけはダメだ。《精神壊しの罠》だけはダメだ。《エターリ》で何をめくっても勝てなくなる(なんなら4マナ構えられたら普通に《エターリ》も打ち消される)。光の反射でうまくカードが見えなかったため、「念のため《精神壊しの罠》か確認させてほしい」とお願いして見せてもらうと、やはりどう見ても《精神壊しの罠》だったため、完全に脱力。文字通りマインドブレイクされる。
そのまま連鎖が続き、《セゴビアへの侵攻》がめくれた時点で観客含め全員「あー」と声をあげる。趨勢は決まり、そのまま《ナドゥ》が《忍耐》《春心のナントゥーコ》《森を護る者》のループを丁寧に説明して勝った。
まとめ
結果的に決勝没という戦績になりましたが、普段目にすることの少ない(《ナドゥ》以外)統率者のガチデッキをたくさん見ることができたこと、アットホームな雰囲気でプレイできたこと、そして何より実力差を運ゲーでひっくり返すという当初のコンセプト通りに、強豪の皆さんに運よく勝利して決勝卓まで行けたこと、大変楽しく満足度の高い大会でした。
一方で、ルールミスや長考によりご迷惑をおかけした同卓の方には、非常に申し訳なく思っています。この場で改めて謝罪します。
面白い大会だったので、また参加していです!主催のカードショップサトPinさん、ありがとうございました!
サウナに行きたいです!