東中野『松本湯』で水風呂の傑作(マスターピース)を知る (サウナレポ)
こんにちは。サウナ妖怪ことライオンマスクです。
(純戦士のおじさん、紹介ありがとう!)
これからもサウナ妖怪として、サウナ普及活動をしていこうとおもいます。
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現在、本邦はサウナブームの只中にあり、大小さまざまな新しい施設が作られているところだ。特に『かるまる』『ソロサウナTune』『サウナラボ神田』あたりは記憶に新しい。
そんな中で同時に活発なのが、古い銭湯のリニューアルだ。直近だと江古田『えごた湯』、そしてクラウドファンディングで有名になった神戸『神戸クアハウス』などがある。
今回は、同じくクラウドファンディングでリニューアルした東中野『松本湯』を紹介する。
『松本湯』は東中野周辺にあるが、駅としては落合からの方が近い。
年季の入った店が並ぶ通りに、突然おしゃれな入口があり、そこに『松本湯』がある。
店内も更衣室もとても清潔で明るく、浴室も同様だ。銭湯サウナなので決して広い部類ではないが、天井が高く狭さを感じさせない。
浴室の奥にペンキ絵のかわりに巨大なモニター(!)があって美しい映像を流しているのもすごい。これ、映画とか流さないかな。
銭湯らしく、湯舟が区切られコンパクトにまとまっている。しかし種類は豊富で、白湯・薬湯(入浴剤)・ジェットバス・電気風呂とひととおりのものはそろっている。加えて、後述するが水風呂が2種類あるのは驚異的だ。
お湯加減はちょうどよく、グレーチング部分にオリジナルのロゴが入っているのもおしゃれ。
サウナは薄暗く良い雰囲気。浴室との比率でいうと銭湯サウナにしては広めで、テレビがなく、集中するには良いセッティング。大きなサウナストーブがあり、定期的にオートロウリュをしている。
オートロウリュの直後に入るか、しばらくたってから入るかで温度にかなり差がある。
ちなみにサウナマットが入口付近にあり、各自で取って入るスタイルだ。
ここでしっかりと蒸されてから入る水風呂が、今回の本題だ。これが、すごいのだ。
まずサウナ室出ると、すぐ右手に温度の低い水風呂がある。これはかなり冷たい。しかも深い。階段のようになっているところから入っていくとどんどん深くなり、最終的には立って入ることになる。水風呂に入る姿勢は立ちに近いほど体の冷却効率が高く、一気に冷やされることができる。
そしてそのまたすぐ隣には、バイブラの水風呂がある。こちらは比較的温度がぬるめだ。冷たく深い水風呂ももちろん最高なのだが、傑作(マスターピース)なのはこちらの水風呂だ。
細かい気泡のバイブラがとめどなく湧き出し、体に不思議な浮遊感がある。さらに、ちょうど足を延ばすと体を水の中に横たえることができ、ゆったりと体を伸ばしながら全身にバイブラを受けることができるのだ。これが本当にすごい。
一度冷たいほうの水風呂でバキっと冷やした体が、ぬるめの水風呂にとろけるような感覚。さらに、きめ細かい気泡がもたらす浮遊感。水質も良くカルキくさくない。
バイブラのある水風呂自体は他にもあるが、とにかく泡の出方がやさしく、たえまなく、大量で、きめ細かい。ものすごい包容力のある水風呂だ。穏やかな巨乳のお姉さん(概念)に抱かれている存在しない記憶を呼び覚ますほど。
まず水風呂が2つあるだけでも、銭湯サウナのレベルを完全に逸脱しているのに、こんな傑作が生まれているのだから世界は変わった。「この水風呂に住みたい!2021」があったら間違いなく賞レースに入ってくる傑作ぶりだ。
ちなみに、浴室内の外気浴スペースにも遊び心があり、なんと畳のようになっている一角で寝転がることができる。上空からゆるやかに風が吹き出す下で寝転がるのは、もう普通に最高なのだ。大阪の『スパワールド』の露天エリアなどにも似たような設備があるが、まさか銭湯サウナにこんなスペースがあるとは思わなかった。ただ、男湯のほうは2人ぐらい寝転がるともういっぱいなので、競争率は高い。
⬆︎外の休憩スペースも、こぢんまりしていて雰囲気がいい。人をダメにするクッションでダメになろう。
とにかく、あらゆる意味で銭湯サウナの規模を超えているのが『松本湯』だ。これは人気になるのもうなずけるし、僕(作者)が行ったときには平日の開店後すぐなのに満員になっていた。読者諸君も、休日や夜に体験しにいくなら混雑は覚悟したほうがいいだろう。しかし、傑作水風呂は癖になるので、できれば覚悟を決めて体験しに行ってほしい。
⬆︎ロゴにもなっている看板亀、かめ吉。
それでは、またサウナで。
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