見出し画像

赤坂「金の亀」は玄人サウナーのオアシス(サウナレポ)

赤坂は長らく「サウナリゾート オリエンタル」一強の状態だったが、ここにきて「金の亀」「SPABLIC赤坂湯屋」が開業し、他にも個室サウナが数件、そして4月には期待の大型施設「サウナ東京」がオープンと、にわかに盛り上がりを見せている。
今回は、「金の亀」に行ってきたので、レポをする。


要約

  • 設定強めのサウナ室と水温低めの水風呂がベストマッチ!初心者にはキツいかもしれないが、サウナに慣れた玄人なら一見の価値あり

  • 生姜をフィーチャーした唯一無二のサウナ。いい香りでお腹をすかせてくる生姜ロウリュと、水風呂に溶け出した生姜成分の刺激は面白い

  • 外気浴スペースが最高!都会の真ん中で外気浴+内気浴もインフィニティチェアにベッドに、なんとアレまで!(詳細は本編)

  • 階下のレストランの生姜焼きもおいしかったです


金の亀

「金の亀」は、階下の生姜焼き屋さんが運営しているのが特徴のサウナだ。
基本的に男性専用の施設だが、定期的にレディスデーをやっているらしい。

豚の看板が目立つ生姜焼き屋の上にあがっていくと、脱衣所と浴室がシームレスになっている珍しい空間。長細い廊下の奥にサウナ室がある。
シャワーの脇には水風呂があり、いかにも冷たそうで期待感をあおる。

サウナ室は、狭めなものの座面の段が広く、あぐらをかくこともできそう。コンディションは湿度低め、温度高めで昭和のストロングスタイルを感じさせる。かなり熱いが、オートロウリュが行われると湿度が供給されいい具合になる。
一番上の段は、サウナハットなしだと少し息苦しいかもしれない。個人的には真ん中の段がベスト。
大きなストーブの前には金亀玉座と銘打たれた謎のお立ち台(立ってはいけない)もあり、遊び心を感じさせる。
岩塩が使われているらしいが、一見してどこに使われているのかはわからなかった。

オートロウリュのほかに、スタッフがやってくれるアウフグースも定期的に行われていて、この時生姜の成分の入った水を使う。鼻から生姜のいい香りが入ってきて、サウナにいるのに食欲をそそられて、面白い。これも生姜焼きレストランへの「導線」というわけか……この『流れ』!

体に熱をたっぷり蓄えて水風呂へ。こちらも水が濁るほどの生姜成分が溶けだしている。
見るからに冷たそうな水風呂は、さらに思っていたよりも冷たかった!ウェブサイトには15度~16度と書いているが、より冷たく感じて長く入っていられない。これも生姜成分の力なのだろうか。
サウナといい水風呂といい、かなり上級者向けのセッティングに感じる。赤坂は「オリエンタル」もそうだが、強めのセッティングのサウナが多いようだ。疲れた仕事帰りの客にはそちらのほうが好まれるのかもしれない。

そして外気浴。といいつつ、実際はビルの中なので内気浴だろうと思っていたが……これがすごかった!
薄暗く鳥の鳴き声なんかが流れる静かな空間に、当たり前のようにそなえられたインフィニティチェア、成人男性が大の字になっても余裕の大きさのベッド。さらに、ハンモックまである!ハンモックで外気浴できるというのはあまり聞いたことがなく、試してみると絶妙な揺れ具合でリラックスできた。これは他の施設でもぜひ入れるべき。
そしてなんと、外気浴スペースがある!望外の喜びだ。外に出られる扉があり、いくつか椅子が置いてある。外からは赤坂の夜の街の喧噪が遠くに聞こえ、気持ちのいい風が入ってくる。これはありがたい。
外気浴スペースの充実度でいえば、大手のサウナ施設にも引けを取らない、野心的な構成だ。

たっぷり90分楽しんで、階下の生姜焼きレストランに向かうと、うまい生姜焼きを食うことができる。サウナ飯はがっつりしがちなので、生姜焼きはぴったりだ。

うまかったです


赤坂「金の亀」は、上級者向けのセッティングながら、ぜひ全員に体験してほしい最高の外気浴スペースがある。
設定が強めのサウナが好きな人は、ぜひ行ってみてほしい。


いいなと思ったら応援しよう!

獅子吼れお
サウナに行きたいです!