仮想通貨でのウクライナ支援イベントを終えて。
はじめに
私は、仮想通貨Symbolブロックチェーンを利用した活動をしている「ねむぐま」と申します。チームを組み、仮想通貨を通してのウクライナ支援チャリティーイベントを実施いたしました。備忘録として本記事にイベント内容を記載いたします。どなたかのお役に立てれば幸いです。
1.モザワン2とは?
1-1.大会目的
アートとブロックチェーンを通じて、ウクライナへ支援金を届けることを目的としたチャリティーアートイベントです。
※公式サイト
※公式メタバース会場
1-2.実施期間
・アート募集~締め切り :2022.05.28~2022.06.25
・支援投票開始~締め切り:2022.07.09~2022.07.31
・投票結果~支援総額発表:2022.08.07
※準備期間を含めると、約4か月間のイベントとなりました。
※結果発表の様子はこちらを是非ご覧ください。
1-3.実施結果
・通常応募作品 :全41作品
・ぬり絵応募作品:全18作品
・総支援額:26,559.520847 XYM
(XYMはSymbolの通貨名です。)
※現在の日本円価格で約200,000円ほどの支援金が集まりました。
沢山のご支援、沢山のご応募、本当にありがとうございました。
※こちらは、Symbolに刻まれたウクライナへの送金履歴となります。
https://symbol.fyi/transactions/6A033DED2861FEFF4A6A39BC0E92DCCCF2C1E097121DBA0388CCACF9337EA62A
※こちらがグランプリに選ばれたBLRookさんの「和」です。
※上位11作品は、第4章にてすべて発表いたします。
※全アート作品は是非こちらをご覧ください。
1-4.利用した技術(ツール)
・Symbolブロックチェーン
・cluster(メタバース会場)
・YouTube(配信)
2.イベントのポイント
2-1.Symbolブロックチェーン
・ウクライナへダイレクトに支援金を送りたい。というものがありました。これこそブロックチェーンの特性であり、24時間国境を越えて瞬時に送ることが出来ます。運営に手数料を取られる、特定の支援団体を通してもそれが何時ウクライナに届くのかが不明。等の不透明さを限りなくし、ダイレクトにウクライナへ届けるイベントにしたいと考えました。
・資金管理の面でもSymbolブロックチェーンは有効でした。マルチシグという管理方法を利用し、支援者から募った支援金を、我々運営も、ウクライナ側も個々では支援金を動かすことが出来なくなるのです。運営とウクライナの鍵が揃った時点で動かすことが可能になります。標準機能でマルチシグが備わっているSymbolは非常に役立ちました。
・アートコンテストにとってもSymbolブロックチェーンを利用しました。自身が選んだ作品に投票する方法として、Symbolブロックチェーンを利用したのです。作品に掲載されたQRコードを読み取り、自由な支援金額を入力し送信するだけで、投票と支援を同時に成立させることが出来ました。
2-2.トランザクションアート
こちらもSymbolブロックチェーンを利用したアート作品です。Symbolを利用しての支援や投票があるごとにアート作品が完成に近づいていく。というインタラクティブアートとなります。参加者が作品を完成させるというわけです。イベント最終日に無事に完成し、素晴らしいアート作品が完成しました。このようなブロックチェーンとアートの融合は今後も重要だと考えます。アート作成は、過去にもトランザクションアートを手掛けたことのある、Mahoさんにチャリティで担当していただきました。また、メタバース会場内のBGMも「ウクライナ国歌」をMahoさんに編曲していただき、素晴らしい空間となりました。
2-3.チャリティイベント
我々、モザワン2実行委員会は、主にTwitter上で知り合ったメンバーです。
無償のチャリティイベントであることであることを承知した上で、皆がそれぞれの特技を発揮してこのイベントはスタートしました。アーティストの皆さんも賞金が出るわけでないことを承知で、多くの作品を応募してくださいました。そして、ブロックチェーンを利用することで、皆さんからの支援金は100%ウクライナへ送金されます。運営が運営費として数%を徴収することはなく、支援者とウクライナの間に壁は1つもありません。個人間で集まった仲間が、スポンサー等を付けることなく、ブロックチェーンとそれぞれの技術を持ち入り、ウクライナチャリティイベントを成立させたことは、実にクリプト的だと考えます。
2-4.NFTを利用しない
構想の初期段階では、NFT作品を並べるイメージでおりました。ですがそれがアートコンテストとチャリティイベントとはアンマッチだと気が付き、アーティストの皆様に広く参加してもらう為に、NFTは実施しませんでした。
アンマッチとは、
・NFTの時点で技術的に参加出来ない方が生まれる。
・NFTの販売金額の1部をアーティストの皆様が支援しなくてはならない「流れ」のようなものが出来てしまう可能性がある。
等々、「Peace」がテーマのチャリティイベントには不釣り合いな点が多々あったため、時代の流れに反して、NFTは実施しませんでした。代わりにモザワン2では、応募作品の権利をすべて放棄し、アーティストファーストのイベントを心掛けました。
2-5.ぬり絵で参加
アーティストでない場合、このようなイベントはどうしても観覧する側に回ってしまうと思います。ですが、モザワン2では誰でも平和のために参加できるように、「ぬり絵」を用意いたしました。これで一人でも、お子様と一緒でも楽しめる一躍となりました。多くのぬり絵が集まり、それぞれの思いのこもった色使いで、華やかな会場となりました。原画に関してもチャリティで「東城みな」さんにご担当いただきました。
3.イベントの反省点
本イベントをより広く世間に届けることが非常に難しいかったと感じています。仮想通貨Symbolがポイントに書いた通りイベントの肝になるのですが、所持していないと、参加が出来ない点が縛りにもなります。アートに関しては縛りを無くしたため、多くの作品が集まりました。ですが、より多くのアーティストの皆さんにイベント自体を届けられたのではないか?とも思います。この部分に関しては、企画段階でしっかり組み立てていくことが肝心だと強く感じました。
4.コンテスト上位11作品
モザワン2アートコンテスト上位11作品を改めて順位順に発表いたします。素晴らしい作品のご提供ありがとうございました!!
おわりに
改めて、素晴らしいアート作品をご提供くださったアーティストの皆さん。支援投票をしてくださった皆さん。拡散の協力をしてくださった皆さん。本当にありがとうございました。長丁場のイベントだった為、皆さんの応援にとても励まされた4か月間でした。モザワン2は無事閉幕しましたが、メタバース会場は残したままにしております。時に思い出して見に来てくださると嬉しく思います。偶然お会いした際は、是非お話ししましょう。
最後に、モザワン2実行委員会のメンバーのみなさん
・でーもん・らぷらす さん
・てりあ さん
・Shotaro Sakamoto さん
・のののん さん
・うちゃぎさん さん
・ENU さん
最後まで本当にありがとうございました。それぞれがかなりハードなスケジュールで頑張ってくださいました。そのおかげで、多くの参加者の皆さんに笑顔や驚き、そして思いが国境を越えてウクライナへ向かう体験をしてもらえたのではないか。そう思います。メンバーのおかげです。本当にありがとう。
ねむぐま
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?