第十期天鳳名人戦牌譜検討第53回
第四節一回戦卓2
単騎待ちが残った時にアガリやすくする意図があったのかもしれませんが、流石に8m8pツモで7700テンパイになるように打1p。
下家の役で考えられるのはソーズ一通くらい。雀頭が完成していてペン3s待ち等も有り得ますが、その場合はほぼ安牌の1pより2mを残しているのがやや不自然。一通完成形の単騎待ちが想定され、その場合待ち候補となる牌が限られているので発が当たり牌の可能性はかなり高そうです。
9sをポンして3sか7sを切ればテンパイですが、2フーロの北家の最終手出し6sはドラ5mより優先して残された牌。残りスジからも6sがターツの一部と想定され、3sも7sも当たる可能性はかなり高そうです。それでも3900テンパイならそれなりに押せそうに見えますが、今回はスルーした場合にメンゼンで更に高打点テンパイ、もしくは9sを切りつつ安全にテンパイに取れる可能性も十分残っています。
流局間際となればここでテンパイに取らなければほぼノーテン罰符確定。放銃したとしても罰符と大差ない場合も多いのでテンパイ取り。牌の組み合わせからして、北家は47sよりカン3s待ちの可能性が高いので7s切り。スジか無スジかではなく、組み合わせのパターンと頻度を考えて判断するようにしたいものです。
この手牌と点数状況なら、4567mから5mをチーまでして3900の手にするくらいならメンゼンで進めそうになりますが、南家の2フーロを受けて緊急発進。この見切りが功を奏して1000−2000のツモアガリ。ラス前ラス目からオーラス2着に浮上します。
ここまで全員が僅差のオーラスもなかなか珍しい。シャンテン変わらずですがもちろんこの2sはポンしてクイタンに移行します。
テンパイが入っていたトップから4pが出てトップ終了。
結果論もいいところですが、他家は役牌を場風牌→三元牌の順で切るのがセオリーなので、アガリトップなら他家の手に持たれやすい三元牌の方が鳴きやすいとみて南から切る手がありました。その場合は中がかぶらず白をポンして3s中のシャンポンテンパイ。2sツモで14s待ちに受け変えして南家のアガリになった公算が高いです。