現代麻雀技術論註第21回「手組を数字で表すその3」
麻雀ドリルに提供する問題(20問×3)を作成しました。初回は依頼を受けて基本的なリーチ問題となりましたが、次回以降は手組のパターン毎に問題を作成したいと考えております。ドリルは入門編以外有料になりますが、こちらでは問題の解き方について無料で解説することにいたします。
1アタマ4メンツの手組を数字で表すことにしましたが、数字の並びを左から、HABCD…と置きます。Hはアタマ(HEAD)の頭文字。ABCD…はメンツ候補。メンツ(3)、ターツまたはトイツ(2)、浮き牌(1)の順番で書き込みます。5ブロックの枠組みの外にある牌の組み合わせをEFG…と置くと、メンツ候補不足は「D=1」メンツ候補十分は「D=2E=1」メンツ候補オーバーは「E=2」と表せます。単に5ブロックと呼ぶと、アタマが有る場合はメンツ候補十分だが、アタマが無い場合はメンツ候補オーバーになってしまう問題点もこれで解消されます。
アガリまでの手数に影響するHABCDの組み合わせを考えると、HABCDの総和が14以下。Hは1か2、他は1か2か3が入ることを踏まえると以下のようになります。(第6回で触れたように、厳密には0が入ることも有りますが、何切るにおいて考慮する必要性が薄いので除外します。)
HABCD アガリ(メンツ手)までの手数
23333 0 アガリ
23332 1 テンパイ(アタマ待ち以外)
13333 1 テンパイ(アタマ待ち)
23322 2 1シャンテン(2メンツ)
23331 2 1シャンテン(くっつき)
13332 2 1シャンテン(アタマ無し)
23222 3
23321 3
13322 3
13331 3
22222 4
23221 4
23311 4
13222 4
13321 4
22221 5
23211 5
12222 5
13221 5
13311 5
22211 6
23111 6
12221 6
13211 6
22111 7
12211 7
13111 7
21111 8
12111 8
11111 9
メンツ手のアガリまで0手が1通り、1手が2通り…4手が5通り、5手が5通り、6手が4通り…9手が1通りで計30通り。チートイツがあるので実際のアガリまでの手数の最長は7手なのもありますが、アガリに遠い手に関してはあえて組み合わせを分ける必要性が薄い(大半は浮き牌(1)の中で最も価値が低い牌から切れば事足りるので)ことから、問題としてまとめる際は半分程度のパターン分けで済みそうですね。
追記:ABCD…はM1M2M3M4…のように表記します。Mはメンツ候補ならびにmeldの頭文字。メンツ候補として優秀と思われるものから1234…と並べます。
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