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麻雀補完計画⑲「大会制度」

第十章 反則
35条 栄和の権利を失う反則
①拾や和の条件を満たさず故意に手札を公開する 
36条 拾 和の権利を失う反則
①自分の手番以外で取札や捨札を行う
②誤った取札や捨札によって手札の過不足が起こる
③対局再開が不可能なほど山や川をくずす 対局を中断し洗札から対局を再開 
37条 反則点が付く反則
①故意に札を入れかえる等 対局を有利に進めるための意図的な反則 反則点は100点を対局者の人数倍したものとする

 麻雀は「卓上ゲームにしては処理する作業が多い」「相手の手番で咄嗟に行動する必要が起こる」ため、ゲームの構造上「チョンボ」が発生しやすいと言えます。馬将は「山を積まず任意の場所から札を引く」「完全手番制」にすることで、意図しない反則が起こる可能性を減らし、起きたとしても極力対局を途中終了させずに済むようにルールを整備しました。

 但し山を積まずに遊べるようにしたことで、取札時に札を複数枚取って手に隠し持つといった不正がやりやすくなるという問題があります。

築札
洗札の後 各対局者は自身の手前に36枚の札を裏向きのまま縦6横6の正方形状に組む

 こうした問題を懸念するのであれば、上記のような方法で築札することも考えられます。麻雀のようにツモがずれることがなく、ツモる札が順序通りに対局者の前に並べられているので札をすり替えるような不正も難しいです。

第十一章 大会戦

38条 持ち時間
①大会戦では必要に応じて一局ごとに持ち時間を設定する
②開局者が対局時計を押してから時間を計測する
③前に対局時計が押されてから捨札後に対局時計を押すまでを消費時間とする
④予め定められた持ち時間に加え 一手ごとに決められた時間が加算する 初期に設定された時間以上には加算されない
⑤持ち時間が0になった場合 その局の拾および和の権利を失い 終局まで取札をそのまま捨てる

 馬将で「完全手番制」を採用する理由はいくつかありますが、最大の利点は「持ち時間」を採用することが可能であること。持ち時間を採用するにしても形式は色々ありますが、「同じ選択でも早く実行できることがそれだけ利点となる」「極端な長考はできない」のが望ましいと考えフィッシャールールを採用しました。

39条 延長戦
①大会戦は勝者を決めるために必要に応じて延長戦を行う
②延長戦は1年春から開局 勝利条件を満たした者が和者となるか 和者が出ずに終局するまで続く
③延長戦の1年冬が終局しても決着がつかない場合は2年春を行い 順位点を2倍にする 以下1年延長につき順位点を1倍ずつ加算する

 「目無し」問題を解決するために延長戦を導入します。

 時間の都合で延長戦を採用するのが難しい場合は、特定の高難度役をアガれば総得点に関わらず勝ち抜けとすればよいでしょう。馬将では最高点の「四自同刻」がそれに該当します。

40条 決勝戦
①決勝戦で規定対局の最終戦最終局の和者が決勝進出者内で総合最下位である場合 39条と同等の方法で延長戦を行う
②最終局以降の和者が総合最下位でない場合 あるいは和者が出なかった場合は総合最下位の者が敗退となる
③敗退者が出て対局者が三人以下になった場合 三人戦ないし二人戦を行う
④二人戦で和者が対戦者の総合点を上回る あるいは和者が出なかった場合に最も総合点が高かった者を優勝とする
⑤決勝戦で敗退者を出さない場合は 最終戦最終局以降に模和した対局者が対戦者全員の総合点を上回る あるいは和者が出なかった場合に最も総合点が高かった者を優勝とする

 「敗者が意図的に勝者を決め得る」問題を解決するために、決勝戦は二人戦を行う、もしくは優勝を決定するアガリは模和限定とするルールを追加します。

41条 総合順位
大会における順位は 勝ち進んだ回数が多い者を上位とする 勝ち進んだ回数が同じなら総合点が高い者を上位とする 総合点も同じなら同順位とする

 「勝利以外が等しく無価値になることで実力が反映しづらい」問題を解決するために全員の総合順位を出します。短時間のうちに極めて多くの参加者が打つ形式の場合はスイスドロー方式で総合順位を決めます。

42条 欠員
①対局前ないし対局中に欠員が出た場合 対局中であれば対局を中断し洗札から再開 欠員に応じて三人ないし二人戦を行う
②欠員は不戦敗となる 不戦敗の対戦は一人負け相当の順位点を減算する

 馬将は三人以下の対戦も四人戦と同様のルールで対局可能なので、欠員が出た場合も大会を滞りなく進めることが出来ます。

43条 失格
大会戦で反則点が付く反則 および大会責任者が著しく悪質であると判断した行動が発覚した場合は受賞資格も失う失格とする
44条 その他
本規則に定められてない出来事が発生した場合の裁定については その都度大会責任者内で話し合って決めるものとする

 本規定では大会中に生じた問題の裁定は大会責任者が行うものと定めましたが、プレイヤーを裁定する立場にある者は、プレイヤー以上にフェアプレー精神に努めねばならないことは言うまでもありません。

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