第十期天鳳名人戦牌譜検討第39回

第三節三回戦卓2

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 一見1シャンテンには取るポン打4mとしそうですが、ピンズホンイツ傾向でピンズが溢れた北家の仕掛けに白は相当な危険牌。テンパイでも発のみなら勝負するか微妙なところなので、ホンイツに仕上がった場合に勝負する可能性を残したというところでしょうか。北家に4pを鳴かせた西家のダマテンをケアしたというのもありそうです。実際に西家はダマで満貫テンパイ。待ちこそカン7pでしたが、テンパイしても勝負に見合うか微妙な危険牌が1枚浮いている場合は、ノーテンからリスクを負うだけのリターンに乏しいということですから、他の浮き牌が別の他家に通っていない可能性があるかも確認しておきたいです。

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 字牌単騎は生牌より1枚切れ…と思いきや自分で南を切っていてフリテン。麻雀は過去にとらわれず、今の局面に応じた最善を尽くせる人が強いゲームですが、今に集中し過ぎて以前切った牌を見落としてしまうミスには注意しましょう。

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 白がかぶった時の心境は推して知るべしというところですが、結果的に発単騎で東家から12000和了。ノーテンから西家の仕掛けに生牌発を打つのは厳しいように見えますが…発が単騎で当たるとすれば、まさに今回のようなミスでフリテン単騎に受けていたことになりますし、発がシャンポンで当たるとしても、3フーロ時点で西西白発のような1シャンテン。南引きで白を切ったことになります。

 3フーロから生牌白より自分で切っている2枚切れ南をあえて優先する牌姿自体が考えにくいというのも事実ですが、4m4赤5p南白のようにできればドラ単騎に受けたい手牌。白が重なっても安いので安牌優先で南を残す等が考えられます。このケースなら発は通ると言えます。

 ミスでフリテン単騎に受けたケースだとしても、2枚目の南切りの時点で単騎待ちなら何でもあり。3pをツモ切っているので3p単騎よりはよい待ちだとしても、発が当たるのは南切りの際に引いた牌がたまたま発だったケースですから特別危険というわけではありません。結果的には西家のミスが思わぬ結果を引き起こすことになりましたが、これも麻雀の面白さでありましょう。

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 ここで降りても東家の連荘になる可能性が高いですが、振ると暫定ラス目のオーラス3着目となれば東1局以上に降り寄りとみて現物切りが無難でしょうか。

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 タンヤオがつく2334p45677sの時点ではテンパイ取らずの打7sとするも、タンヤオがつかないカン8sではリーチを選択。7s9sの見え具合から8sが山に残っているとの判断でしょう。実際8sは3枚とも山生き。ツモれば裏ドラが2sで逆転トップでしたが、結果は西家がアガって終了となりました。


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