第十期天鳳名人戦牌譜検討第37回
第三節一回戦卓2
ドラ5mなのもあり、2mをツモ切ってリーチ宣言牌が3mは357mからの切り出しの可能性が高い。ダマにしたのは6m引きで3mと振り替える狙いもありそうです。とはいえ3sをツモるか他家から出る確率が6mをツモる確率の倍以上あるのですから、ダマ2翻40符の手ならリーチしてそうです。
6m2枚切れ、トップ目なのもあり東家西家の現物として抱える選択ですが、3s4枚見えで1s2sも大体通るので将来降りるのはさほど困らないところ。打3sならツモ5pで4m7pだけでなく4pツモでもテンパイするようになります。
3mも4枚見えて6m残り2枚。ここでもアガリを目指すなら打7sが候補に挙がりますが、わざわざ東家に通ってない牌を切るほどでもないというところでしょうか。結果的には前図で3sを切っていても、ここで7sを切っていてもアガれていました。
46mツモで1mを切れば受けが広くなり456三色もありますが、1mドラなので変化を残すメリットは薄い。1枚の赤5m受けを残すよりは安牌になりやすい西を残して打5mでしょうか。
チートイツ1シャンテン、メンツ手3シャンテンにつきメンツのできやすさにこだわらず、少しでもトイツになりやすそうな浮き牌残し。東家の1p、北家の2pから3pを持たれている可能性が3sよりは低いと読めます。次巡の6mツモは三色同刻もあるので打2sとしますが、元々打点が高く鳴きにくいトイツが多いので赤5sツモでチートイツに決める打6m、ツモ赤5sで打3pリーチは手順として妥当なところ。追いかけリーチを打ってきた東家から発が出て12000。リードを更に広げるアガリになりました。
オーラスで2着以上になるのは難しく、ラス目に満貫放銃か跳満をツモられなければ3着。チー打2pなら47pツモでもテンパイしますが、北家の現物を残すのは妥当なところでしょうか。
6sチーで手広くなりますが、先程と同様の理由でスルーを選択。妥当ではあると思いますが、結果的には北家に4s5pを引かれて跳満をツモられラス落ち。厳しい展開になりました。