麻雀補完計画⑬「完全手番制」
現行の麻雀は「三人以上の多人数戦にも関わらず、鳴きやアガリ宣言を相手の手番で行う」ルールである為に生じる問題が多数あります。
この問題の解決策が、「カンターン麻雀」に見られる「完全手番制」ですが、麻雀が極めて普及が進んだゲームである以上浸透させるのは難しい。そこで使用札から一新した「馬将」の中で取り入れることを考えました。
麻雀で山から牌をツモることと副露を一まとめにした選択を「取牌」と呼びます。
麻雀の「自摸」は、①山から牌を引くこと②山から牌をひいて和了すること③「門前自摸和了」の略称と多義に渡りますが、馬将では①についてはそのまま「引」と表記します。
ポンは「碰」と書き「ぶつかる」の意味。チーは「吃」と書き食べるの意味。いずれも教育漢字外で意味合いも現代日本人には分かりにくいですが、馬将は完全手番制なので発声不要。順を作る行為だから順、刻を作る行為だから刻と表記することにしました。
ロンは本来は「攏」と書き揃えるの意味ですが教育漢字外。「栄」が教育漢字で、他に適当な言葉も無いのでそのまま用います。
馬将は流局時に聴牌を取る利点が無い為、最終手番は取と栄のみ選択できるものとします。
カンターン麻雀を始め王牌を用いない麻雀は「槓」を採用しないことが多いですが、馬将では形を変えて「槓」に相当する選択として「暗」「明」を採用します。
現行の麻雀の捨牌は6枚切りが主流ですが、鳴きによって四段目に牌を並べる頻度を減らす為に7枚切りが採用される場合があります。馬将は改訂版で変札(札交換)を採用したので、必ず捨牌が18枚以内に収まります。
暗槓子は伏せて対局後に公開するルールもありますが、公開忘れや不可能な暗槓を行った場合の罰則についての取り決めが難しいこともあり、「暗」の言葉にはそぐわないですが馬将でも公開することにします。
麻雀には小明槓と大明槓がありますが、馬将では取札時に刻、捨札時に明を可能とすることで両者を統合します。
自摸和了。「摸」が教育漢字外のため「模」と表記します。
馬将では最後の手番は19周目。馬将では聴牌料が無いので、和できなければ失点の可能性だけが残る最後の手番は模のみ可能とします。麻雀でも海底では打牌しないルールが採用されたこともあります。またこのルールによって、流局時の捨札と、手札と「変」によって側においた札の枚数がそれぞれ18枚で一致します。
麻雀における鳴きですが、馬将では発声不要なので、捨の対義語で「拾」と表記します。
現行麻雀との違いは、①カンターン麻雀同様「整合麻雀」の形式を採用し、他の対局者が「拾」「栄」した札も「拾」可能②(「変」によって側に置かれた札と区別するため)手札の横ではなく前に公開の二つです。
副露をしていない状態、メンゼンを「門前清」と書くのは、門前(手牌の前に)清(何もない)ため。以前は副露した牌を手牌の前に置いていたのです。馬将には築札が無いこともあり、視覚的にも拾によって公開された札が手札の前にあった方が分かりやすいと判断しました。
槓は長い棒の意味。教育漢字内で「カン」と読み、四枚とも揃って完成するの意味合いで「完」表記とします。
「槓」との違いは、「暗」「明」共に4枚から1枚を選んで表向きに川に置く、すなわち暗完も栄の対象となるということです。槓に相当するルールは採用しつつも、取札前の手札が常に13枚に保たれているのが望ましいと考えました。
麻雀では流局ですが、開局に対応して閉局と表記します。
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