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だーまえに麻雀を教えた日
私も当時にわかに信じがたく手の込んだ偽物だと思っていましたが、それから氏がしばらくして麻雀配信を始めて驚かされました。https://t.co/kD8uE6LrkP pic.twitter.com/wkt7n7fkFO
— 涼宮龍樹(ネマタ@現代麻雀技術論屋) (@nemata1529) December 19, 2024
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本日はだーまえこと麻枝准氏の誕生日。自称だーまえの麻雀の師匠である私が、実際に麻雀を教えた時の話をお知らせしたい。
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天鳳日記掲載時には名を伏せたが、南家の打ち手こそかの麻枝氏であり、本図は実際に旧Twitterで氏とやり取りをした時のものである。
私の解説は日記で取り上げた通りだが、今改めて見ると、「ツモった牌次第で答えが変わり得る」問題であることが興味深い。当時はツモ牌が赤五萬か赤でない五萬かのみに言及しているが、ツモ牌が六萬なら、五萬を手出しすることで聴牌の可能性、待ちが三六萬であることを他家に想起させやすくするくらいなら、ツモ切りでロン跳満ツモ倍満、こちらがまだ聴牌していないと判断している他家からの出和了に期待した方がよいのではないだろうか。
私は何切る問題において、「ツモった牌次第で何を切るべきか変わる」という意見には懐疑的である。むしろ、「何を切るべきかは変わらないが、ツモった牌次第ではその牌が切れずにミスしがち」なのが人間である。例えばリーチに降りている時に、ツモった牌によって特定の牌がノーチャンスになり手牌の中で最も通しやすくなった場合。ツモる前からノーチャンスだった場合に比べると、その牌を選び取る難易度は高くなる。ツモった牌によって切る牌がコロコロ変わる打ち手が居るとするなら、その打ち手は自分のミスに無自覚な可能性が高いのではないだろうか。
然し手牌の形は同じでも、手牌の価値までは完全に同じではないので、ツモ牌次第で切るべき牌が変わることは確かに有り得る。先程のケースは、「手出しかツモ切りかで他家に与える情報に違いが出る」ことがその理由であった。
他には、「ツモった牌というよりは残した牌によって場況に違いが出る」と判断して切る牌が変わるケース。場況から筒子をツモりやすいと判断していたから一見必要性が低い筒子を残し、実際に筒子を引いたので更に筒子を伸ばすといった具合である。
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更に挙げるなら、「平和の有無で和了判断が変わる」ケース。オーラス跳満ツモでは4位のままだが、平和がついて倍満になったので3位で終わることが出来た。
さて、「ツモった牌」と「残した牌」の価値の差で打牌が変わるケースを取り上げてみたが、実戦でお目にかかることはそうそうない。むしろ両者の価値の差に囚われて、あるいは同じ価値のあるものであることに気付かずに打牌ミスしてしまうことの方がずっと多いのではないだろうか。
「ツモった牌」「残した牌」。人生で言えば「新しい出逢い」「これまでの現状」。麻雀ですらどちらも等しくありのままに捉えることは難しい。人間は現状を過小評価して、新しい出逢いを過大評価する生き物である。
私自身、麻雀を通じて麻枝氏と交流を持つ程度の、刺激的な新しい出逢いはもう残ってないと思うし、その予想はおそらく的中することになるだろう。然し、この時代の人間に生まれて麻雀に出逢い、今でも麻雀を続けていられる。この現状もまた奇跡的で愛おしい。これからも生ある限り、この醜くも美しい世界で、麻雀への愛を語り続けることにしよう。
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