麻雀補完計画⑫「山も王牌も作らない麻雀」
馬将はいわゆる「鷲巣麻雀」方式にすることで、山を作る「築牌」の手間を省きました。麻雀牌は盲牌防止の為に手袋を着ける必要がありますが、馬将で用いる天地人札はカード式、タイル式共に彫り込みが無いものをを原則とします。麻雀はババ抜きではないので、ツモ牌を選べないからといってゲームがつまらなくなることはありませんが、無作為化されてさえいれば、ツモ牌は選べるようにした方が娯楽としても盛り上がるのではないでしょうか。
以前取り上げた交換ルールを採用します。馬将は144枚の札を用いますが、交換される札が4×4=16枚、打札前の手札が14×4=56枚、打札が最大で18×4=72枚。合計が16+56+72=144となり、最後まで対局が続けば全ての札を使い切ります。
現行の日本麻雀は王牌があり、王牌に入った牌はほとんど使われずじまい。王牌が存在するのは歴史的経緯があり、王牌があるからこそ生まれたドラマも多々ありますが、麻雀(ラミー)系のゲームを新しく作るのであれば、王牌に相当する領域は無い方が楽しいと考えます。しかし単に王牌を廃止するだけでは最終盤にもつれ込む局以外はゲーム性に変わり映えが無い為、王牌に埋もれるはずだった16枚を開局前に活用させることにしました。なお、札を交換する行為は「変」(換や替が教育漢字外のため)。交換後に手札の右側に置かれる4枚の札は「側札(一~四)」と呼ぶことにします。
麻雀は反時計回り変座制ですが、馬将は時計回り定座制を採用します。手番一回りを麻雀では「巡」と呼びますが、馬将では教育漢字に合わせて「周」とします。
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