麻雀はラミー系のカードゲームである
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「カードゲーム」「元祖」で検索すると、私の名前の元ネタでもある、「MTG」がヒットしますが、これは言わば「TCG(トレーディングカードゲーム)」の元祖。ゲーム中に使用するカードを(一定のルールに基づいて)プレイヤーが自由に決められる。このアイデアが実に画期的で世界中で大ヒット、類似のゲームも無数に産み出され、今でも非常に高い人気を誇るコンテンツ。今年で生誕30周年を迎えます。
使用するカードをプレイヤーが自由に決められるカードゲームが「TCG」であるならば、それ以前から存在する、使用するカードがルールによって予め決められているカードゲームは「非TCG」。麻雀で使用するものは麻雀「牌」ですが、「牌」と「札」は同義(日本では何故か「牌」の字が入る日常的に使われる単語が「麻雀牌」と「位牌」くらい)。裏面からは表面を区別できないカードを用いた「不完全情報ゲーム」であるという点では、麻雀もやはり「非TCG」の一つです。
世界には麻雀以外にも様々なカードゲーム(非TCG)が存在しますが、ルール別には上記の5つに分類されます。世界的に最も普及したカードゲーム用のカードと言えば、「プレイングカード」日本でいうところの「トランプ」ですが、そのトランプで「世界三大カードゲーム」と言えば「ポーカー」「(コントラクト)ブリッジ」「(ジン)ラミー」。
上記の分類では「ポーカー」は⑤、「ブリッジ」は①、「ラミー」は②に相当します。
さて、「世界三大カードゲーム」と申しましたが、日本においては知名度にかなり差があるように見受けます。カードとしての「トランプ」を認知している人であれば、「ポーカー」はほとんど知っていて、ポーカーで最もシンプルな「ドローポーカー」であれば遊び方も知っているという方が多いでしょう。
しかし「ブリッジ」となると、名前は知っているけどルールはよく知らない。「ラミー」に至っては、名前すら初めて聞いたという方も少なくないのではないでしょうか。(私自身は、「ポーカー」は麻雀を知る前から認知、「コントラクトブリッジ」はトランプの遊び方が書かれた本を読んで存在を知るもプレー経験無し、「ジンラミー」に至っては「CLANNAD」のヒロインの一人である伊吹風子の台詞で聞いたのが初めてでした。)
ラミーが世界三大カードゲームにも関わらず、日本において認知度が低い理由。それはまさに、日本では同系統のカードゲームである麻雀が全国的に普及している為でありましょう。
一方、ラミーが最も普及していると思われるのが、「ラミーキューブ」なる、トランプを2組合わせたような「タイル(牌)」を用いるゲームの開発者が住まわれていたイスラエル。ラミーキューブの元となったボードゲームが、トルコの「オケイ」であるという説もあります。
イスラエルとトルコ、共通点は「イスラム教圏」。トップ画像の「九蓮宝燈」は、「麻雀世界大会」でアガったもの。当大会は名前の通り世界から20以上の国、地域からの参加がありましたが、いずれも「仏教圏」ないし「キリスト教圏」。麻雀が再び世界的な広まりを見せていると言っても、イスラム教圏の国名を聞かないのも、イスラム教圏では「ラミー」が既に普及しているので、同系統のゲームが浸透しにくいためであるとも言えそうです。
麻雀を知りたければ麻雀に属するあらゆるゲームは勿論のこと、麻雀に属さないあらゆる不完全情報ゲームのことを知っておきたいもの。その為今回は「麻雀とはどんなゲームに属するのか」、「麻雀に属さない不完全情報ゲームにどのようなものが存在するか」について取り上げてみました。
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