ネマタの知らない麻雀界第3回「マカオのカジノ麻雀」

 最近、ポーカープレイヤーで元麻雀プロの堀内氏のyoutubeチャンネルに登録しました。堀内氏と私は同時期にコラムバトルで「近代麻雀」デビュー。堀内氏が最初のコラムで取り上げていたのが「ベタ降りの手順」。私が言えた義理ではありませんが、コラムとしてはお世辞にも面白いと言えるものではないもの。しかし、麻雀で強くなるために特に重要なポイントを確実に押さえている記述を見て、この人は間違いなく相当麻雀が上手く、プロ雀士としても頭角を表すに違いないと確信させられた記憶があります。その後のお話については、堀内氏の著作『神速の麻雀』、あるいは拙著『もっと勝つための現代麻雀技術論実践編』を御参照下さい。


 今回取り上げるのは、その堀内氏がマカオのカジノでプレイされた麻雀のルール。カジノで麻雀と言えば、バシバシという名前の1sがドラ扱いの三人麻雀を聞いたことがありましたが、こちらはそれより更に日本麻雀からかけ離れたルール。役という概念が無く、アガるだけでなくカンするだけでも得点が入るというもの。出るポン見るチーばかりの麻雀を絵合わせと揶揄することがありますが、これはまさしく絵合わせです。

 日本麻雀は競技としては運の要素がだいぶ大きいですが、ギャンブルとしてはだいぶルールが複雑で、時間もかかるという難点があります。カジノで麻雀を採用するとなると、麻雀を全く知らない人がその場で聞いただけですぐ遊べるくらいシンプルなルールである必要性があったのでしょう。そのうえで、高得点をアガれるチャンスを増やして射幸心を煽るものにする必要がある。そう考えると、「カンしただけで得点」というのもよく出来たルールのように思われました。

 ギャンブル関係なく、麻雀を全く知らない人がその場で遊べるくらいシンプルなルールを考えておくのも面白いですね。個人的には、麻雀のルールの中で最も覚えるのが大変な「符計算」をプレイしながら学べるように、「符」だけを得点とするルールを考えてみました。


 

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