骨髄ドナー体験記#13
# 13.手術翌日
全身麻酔の後は、けっこうしんどくて嘔吐したりする…とか聞いていました。長男が数年前に斜視の手術した時も、先日母が入院/手術した時もゲロゲロしてました。
でも、私の場合そんな副作用は一切なし。痛み止めのせいかコンコンと眠りぐぅぐぅ続け、目覚めることもなく翌朝を迎えました。
明け方見た夢。
卒業するために必要な単位が半分くらい足らないと卒業間際に気がついた。悪夢だ…。
雛祭りの日、泊まりに来てよ…と大学時代の彼女に誘われ、夜中に家を抜けだそうとしてお母んにガミガミ怒られた夢
右手首がすっぽり抜けて中の手首の骨が空洞になってる夢(骨髄抜いたから…の連想か)。今から病院で詰めてもらって縫ったら治るかな~って言ってカチャって手首はめたら指先まで普通に動かせました。ルークか!
なんかヘンな夢ばっかり。
若干微熱もあって、午前中は読書三昧という訳にもいかず、寝たり起きたり。
なかでも、朝一番で行ったトイレ。忘れません。オシッコが熱湯でした。…てか、出すとき激痛が走ります。今日は一日水分を摂るのはやめよう…と本気で思いました。
まあ、我慢できないくらいの痛みはこの時だけで、あとは徐々に痛くなくなってきました。午後からは読書三昧。
日記を見ると、けっこうぶ厚めの本を3冊も読破してました。あと、ケータイのワンセグで映画も一本みたり。
んでもって、時間がある時にゆっくり見ようと思ってた
お友達のブログを全部読破しました。ヨメと私の髪の毛をいつもカットいてくれている美容師さんのブログです。私の中学時代の同級生でもあります。
数年前、乳癌になり、その壮絶な闘病から、みごと生還し美容師を続けながら、自分の使命に目覚める。NPO法人日本ヘァエピテーゼ協会というところで、病気のために髪を失った患者さんに、もとの髪型に再現するオーダーメイドウィッグの普及活動を続けておられます。
このブログ、白血病の患者さんや関係者の方が読まれているやもしれませんが、是非見ていただきたいです。
ぜんぶ読んで…すごいパワーやな~あんなのに比べたらドナー手術なんてぜんっぜん大したことないな…と思いました。
なんにせよ、前向きです。
前向きであること
人生を楽しむこと
他人に何かをしてあげること。
充実した人生において、一番重要なことはこの3つだと思っていますが、彼女はこの大事なことをすべて体現していたのでした。
思えば、ドナー手術というちょっとした人生のトピックで、このブログをゆっくり読めたのも、私のその後の人生の考え方に少なからず影響を与えてくれたと思っています。
ゆったりとした時間の中で本や映画やブログをたくさん見て、可愛らしい看護師さんに優しくしてもらい、いい気分で3日目の夜は眠りにつきました。
やっぱり2秒くらいで寝落ち。
<つづき>