骨髄ドナー体験記#14
14.手術翌々日 退院 & 雑感
ということで、あっという間に退院する日がやってまいりました。
オシッコの痛みも昨日の半分くらいになり、ソロソロと歩くぶんには全然平気です。 帰宅の準備を始めねばっ。
時間はたっぷりあるから、普段できないコト、あれこれやろうと思ってましたが、結局半分くらいしかできませんでした。まあ本が沢山読めたからいいか。
やっぱ、入院してるよりジムに通ってる方が何千倍もマシやな~ ふだんあまり意識しない健康に感謝。 意に反してずっと入院するしかない…という人がたくさんいるということも実感できました。
この時の痛みは、左腰部に筋肉痛のような鈍痛。 昨日の朝、下の物をとろうとして、パキっていったのが原因かな。傷口の痛みではなく、筋肉が固まって、かるく肉離れしたような感じ。
あとは、排尿時の激痛。 1回ごと段々マシになるのは分かるけど、これが一番つらかった。
立ち座りでもモノにつかまらないとしんどいのだけど、じっとしているときはまったく痛みなし。
朝9時前にヨメが来てくれて、10時前にはコーディネータさんが来てくれて挨拶。 移植を受け持ってくれた先生は出張ということで会えませんでしたが、とてもいい先生で信頼できる方でした。 看護師さんたちに挨拶して、退院の手続きをして、帰ろうか~と思ったら大雨が降ってきました。
しばらく待っても止みそうにないので出発。 このころは車がなかったので、バスです。 電車の駅に着いて、子供たちは実家に預けてるから昼ごはん喰って帰ろうか。 という話になり、お好み焼き屋さんに寄って乾杯。 退院直後にビール呑むのどうよ…って思いましたが病人でもなし、構わんか~とほろ酔い。
ヨメはその足で子供らを迎えに行くし~とバイバイ。 あとは電車に乗って一人で帰宅。
帰宅後、家族が着くまでネットでドナー提供者の感想を書いたサイトを探して読みました。 (この時に、俺も記録しておかないとあかんな~…と思ったのが本ブログのきっかけ)
提供を受けた患者さんはメデタシメデタシ・・となるのかな~と思ってたのですが、そう簡単にはいかないらしく、3~6ヶ月くらい色々と苦しむことが多いみたい、みたいなこともはじめて知りました。 僕の骨髄を移植した患者さんは是非とも元気になってほしいな。
いつも感じるのですが、健康で、何事も前向きに捉えて、楽しめる…という才能に恵まれた僕はかなり運のイイヤツです。
この運をみんなに配ることでもっと強運になるような気がします。移植された骨髄が運も含めてドクドク・ドキドキとたくさんの血を作ってくれたらいいな。
この時点で僕が出来ることは、ほぼやり終えました。 あとは「元気になる」「元気にする」という患者さんとお医者さんの仕事が残っているのみです。 結果が知りたいという気持ちも少しはありますが、骨髄バンクの仕組み上、あまり深追いが出来ません。
このあたりで割り切ってあまり考えないようにしました。
久々に会った子供たちはいつもどおりヨメに叱られまくり。 ま、これでいいか。
<つづき>