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骨髄ドナー体験記#05
05.え、なんで
さて、コーディネートは複数のヒトで平行して進む事になっているのは前回書きました。
これが婚活とかなら感じ悪いですが、患者さんの立場からすれば当然なコト。
頭では分かっていても、ドナーになるのが決定したような気になっており、次の日には移植に向けての準備に入りました。
だいたいのコーディネート期間は3ヶ月くらいとのこと。上司には移植手術で休むかも知らん…と報告。
これはテクニックなんですが、「休んでいいですか」なんて切り出さずに断定的な口調で、「休みますから」と言い切ることです。
根がイイ人である上司からは快くOKをもらいました。
そう言えばウチの会社にはボランティア休暇制度みたいなんがあったっけ。
調べてみました。
ナニナニ…公共性が高く会社の認めた活動…
うん、ぴったりじゃん
一応人事部門に問い合わせメールを投げました。3ヶ月後くらいに僕ドナーになって休むかもしらんけど、ボランティア休暇つかえるよねって。
数日経って帰ってきた返事。
「残念ながら検討した結果、会社で認められていない活動ですのであんたは休暇取れません」
え~なにそれ。
メール送ってきた人事担当者、面識はないけど、あんたいつも献血とかドナー登録してくれ~って年1,2回案内送ってくる人やんか。
信じられない思いで愕然としているところにさらに追い打ち。
骨髄バンクからお手紙。
「ドナーの都合で手術延ばします。コーディネートは一旦保留ね」
…
有無を言わさぬ一方的な通告。
最初に思ったのは、患者さんが危篤になったのか、ということ。体調悪くて手術無理ってなったんかな。
ここに、こんなに元気で健康なオッサンが居るんだから、ドップリと骨髄抜いてあげるのにな~…。
映見ちゃん早く元気になれよ~(←自分が昔見た和久井映見さんのドラマでヒロイン救う妄想)
まあ、そんなこんなでまたもやドナーとはご縁がなかったのかな、と思った経験でした。
<つづき>