骨髄ドナー体験記#09
09.最後の健康診断…のはずが
手術の日もだいたい定まり、あとは健康診断と、自己血の採取だけとなりました。
C型肝炎とか、感染症の問題もあるので、自己血を貯めておいて、手術の時に輸血するそうです。
1リットルくらいいるっていうことで、確か3回くらいに分けて取りました。
職場を抜けて、さっと病院に行って(小一時間くらいかかるので大変…)、血抜いて帰ってくるので、最終日の調整やらで結構コーディネーターさんとのやり取りが続きます。
基本的に連絡手段は電話。
なぜかメールとかではなく、仕事中に電話がかかってくるのでこのあたりは改善してほしいところでした。
で…
健康診断。健康には人一倍自信があったのですが、なんと再診に引っかかってしまいました。
しかも複数項目。げげっ。
1.尿酸値。
去年も会社で引っかかった。ビール飲みすぎたもんな…少し節制してリトライでクリア。
2.不整脈
ん~昔からの体質やねん。たぶん大丈夫。
3.ビリルビンが多い。なんそれ。
→黄疸の材料らしい。血液の中の濃度が高いねんて。
でもそういう体質の人もいるから…ということで、
最終OKとなりました。
採血と再診同時にやってくれればいいのに、これも別の日じゃなきゃだめだそうで、結構めんどくさい。めっちゃ忙しい月でなくて助かりました。
あと、血を抜く前は筋肉トレーニングすんなよ、なんかの数値が狂うから。とか言われて、ジムでのトレーニングが制限されてしまいました。
正直これが一番つらかったです。
ジムではバーベル上げるトレーニングが大のお気に入りでしたが、指をくわえて我慢。
ウォーキングやヨガなんぞでお茶を濁しました。つまらん…。
でも、患者さんは苦しんでるだろうし、しょうもない不摂生のために手術を台無しにするのも憚られます。
健康キープ。
変な風邪も引かないようにしなきゃね。
そういえば、この時期になって、相手の情報が少しだけ開示されました。
お相手の患者さんは関西とは離れた地方に住む同年代の男性ですと。
脳内の映見ちゃんがみるみるおっさんに变化。
正直モチベーションがダダ下がりになるのが自分でも分かっちゃいましたが、命の尊さにおっさんも美人女優もありません。
少し思い直して、患者さんは同年代の超イケメン男性。ギャルにもてまくり。僕の細胞がつくった血液でよみがえり、いろんなギャルと子作りに励む…。
あるいは、超美人の奥さんやかわいい子供たちと末長く幸せに暮らす…とか。
ん~少しだけモチベーション上がってきました。
いよいよあと1週間で手術。
<つづき>