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バルトリン腺膿瘍日記④


今回でラストです!

〜前回までのあらすじ〜
痛さはあれど、無事手術は終了!
帰りのタクシーでほっと一息つく私…


アパートの前でタクシーを降り、戦を終えた戦士のような面持ちで家に帰りつきました。

ちょうど12時間前は本当に苦しかったな…
よくぞ耐えたね私…自分で自分を褒め称えながら、遅めの昼ごはんの準備をはじめました。
頑張ったからお腹に何か入れたい…

まだ局所麻酔が効いているうちにチャチャっと作って食べちゃおうと、その日はフライパンで簡単に瓦そばを作ってペロッと食べ、再びベッドの中へ。

一応ナプキンを取り替えましたが、ほとんど出血はしていませんでした。レーザーってすごいな…

ところで女性のお股には既に3つも穴が空いているのに、もう一つ穴が増えちゃったな…なんて思いながらそのまま寝てしまいました。
昨日の夜から痛みでずーっと気を張っていたので、頭も体も疲れていたみたいです。


夜ごろ目が覚めましたが、思ったより痛みはありませんでした。
強めに寝返りを打ったり、座ったりとかはまだできなそうだけど…通常の姿勢で寝られる事に感動。

さ〜て、お手洗いに行って痛み止めでも飲んでもう一眠りしようかな〜なんて思っていたのですが…


おしっこが…しみる……!!

それもそのはず、バルトリン腺も膣も尿道も小陰唇の内側にあるので、おしっこ不可避ゾーンなんですよね。
数時間前に穴を開けたばっかりなので、そりゃしみない訳はなく…

そんな事全く予想していなかったので、最初におしっこが触れた時にびっくりして「ワーーーッッッ!!!!」と1人で大声を出してしまいました。

これどうしたらいいんだろう…!?!?
おしっこなんか(おしっこ連呼してすみません)1日に何回も行くものだし、手術で縫ったところがある程度癒えるまでの数日、この痛みイベントが来るってことか…

痛みと驚きで混乱する頭をフル活用して、なんとかダメージの少ない用の足し方を考えました。
尿道にストロー当てるとか!?いや、そんな事して尿道まで痛めたら今度こそ私の股は終わってしまうし…
丸めたトイレットペーパーを股に当てて吸わせるとか!?やってみたけど普通に染みました。

うーん…

そういえば、私のアパートはユニットバスなのでトイレの横に浴槽があります。
この方法、人によっては「え!?」て思われる方もいらっしゃると思うんですが…
シャワーのお湯で流しながら極力おしっこが患部に触れないように(出たおしっこがすぐお湯で流れるように)用を足そうと。

つまり、下だけ全部脱いで湯船の中に立ち、お股にお湯を当てながら少しずつする!という方法でした。

この時のコツは、手術した側の大陰唇を指で優しく押さえて圧迫し、傷口におしっこが触れるスキマを減らす事。もう一つの手で無事な方の小陰唇を軽く広げて、無傷な方へおしっこの流れを作る!という方法でした。

なんとも不恰好で謎な状況ですが、これがその時の私にできる最善の手法でした…
それでも普通にするより大分マシだったので、しばらくこれでいこう!!
浴槽もびっくりしただろうな…

終わった後はちゃんとバスクリーナー(こすらず落ちるタイプ)の泡で浴槽を流して出ます。

それでもやっぱり、トイレに行くのが怖くなってしまいしばらくは水分を少なめに摂っていました…


というかこんな方法でしかトイレに行けなくなってるので当然仕事に行けるはずもなく。
会社には、こういう手術を受けますというのを事前に伝えてはいたのですが、自宅療養の為この先1週間休みます…と電話を入れました。
よし、しっかり療養するぞ!


手術してから大体5日目くらいで、ようやく通常のトイレ方法に戻ることができました。

余談ですが、小さい頃に膀胱炎になって
「トイレ痛いからこわいよ〜…」と母の手を握って怖がっていたのを思い出しました。
まさかこんなすっかり大人になってしまってから再びトイレが怖くなる日がくるなんてな〜…


手術からちょうど1週間が経って、術後最初の診察に行きました。
すなわち、1週間寝たきりだった私が1週間ぶりに外に出て電車に乗ります。
季節はもうすっかり冬に…ゆっくりですが普通に歩けるようにはなっていたので、すごく安心したのを覚えてます。
普通に歩けるって幸せです。


正直、ようやくトイレができたり歩いたりできるようになったばかりなので、診察で患部を触られるのが痛いんじゃないか?と少し怖かったのですが、優しく素早く診察してくれました。

診察台から降りた後、カルテ用に撮影した患部の写真を一緒に確認しました。
今までの私だったら、自分の拡大お股写真を他人と一緒に見るなんてできないよ〜!とか言いそうですが、ここまでくるともう恥じらいはほとんどありません。真面目な話だ!
先生と一緒にしっかり術後の経過状態を確認します。

開けた穴は少〜しだけ小さくなっていました。
きれいにぽっかり。特に炎症も無く順調だそうです。よかった〜…

炎症が起こっていた時の、小陰唇周辺の腫れは1/2ほどになっていましたが、完全に腫れが引くまではもう少し時間がかかりそうです。
たらこ唇ぎみ。

お薬は追加の痛み止めをもらって、また1ヶ月後に診察に来てくださいとのこと。

何も異常がなくてよかったー!!
あとは患部を清潔に、労りながら快方へ向かうのみです。



世の中には色んな病気やケガがありますが、女性器の病気に関しては家族でも中々言い出しづらかったり、それこそ病院へ行きにくかったりするかもしれません。
レディースクリニックは女医さんの所も多く、内装も結構綺麗だったり、付き添いの男性をお断りしている病院もあったりと、患者に対する配慮がきちんとなされている病院が沢山あります。

何かおかしいなと感じたら、恥ずかしがらずにまずは受診してみるのが一番です。
私は今回、少し様子を見よう…と自己判断したために病院に行くのが少し遅くなってしまいました。
もっと早かったらお薬で治ったのにな…なんて今更思ったりもします笑

私がよかったなと思うところは、女性器の詳細部分の名称を覚えられたこと。
(恥ずかしながら大陰唇や小陰唇など、全然知らなかったので)
これで、自分のどの部分に異変を感じているのかをしっかり先生に伝える事ができるし、先生の説明も入ってきやすいです。

もう一つは、友達や家族の間でこの話題がシェアできること。
流石にデリケートな話題なので、なりふり構わず喋れというわけでは無いのですが、
同じ女性として、不安な事を相談できる間柄であれば積極的に助言してあげられると思います。

何事も1人で抱えるのは心身共に良くありません。

ところで、この日記の中で「痛い」と連呼してしまっていますが、決して読者の恐怖を煽ろうとしている訳では無く、私が結構痛がりなだけです!すみませんね…

あと、そこまで高額な手術でなくても生命保険に入っていれば手当が出るようです。
(私は某アヒルの生命保険なのですが、電話で聞いてみるとOKでした)
もし手術を受けられる方がいれば、術後に受付でもらう明細に記載されている術名を確認して保険がおりるかどうか、各保険会社に確認してみてくださいね。


色々書きましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。

何かの役に立てると幸いです!

ではでは。


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