斉藤祐樹presents cozy party @渋谷LOFT HEAVEN(2022.12.30.)感想
髭の2022年ラストライブから8日後の12月30日、斉藤祐樹 presents cozy partyに行ってきました。
斉藤さんがおうちで須藤さんと制作する際、合間にレコードを選んで一緒に聴く(ときに歌ったり踊ったりもする)、それをライブハウスで再現するというパーティ。
かかる音楽がどれもこれも良いのに加えて、髭のライブでのギタリスト斉藤祐樹・フロントマン須藤寿とは違う、リラックスした姿のお二人に会えるのもこのパーティの素敵なところです。
斉藤さんが世代ギャグも含めつつめっちゃおしゃべりしたり、須藤さんが踊ったりおやつ食べたりおやつ食べながら踊ったり、須藤さんがこの曲が好きって言うと斉藤さんが「何だよ俺だってそれ好きだし!」って言い出したりします。(仲良し!)
(以下「」内は記憶をもとにしただいたいの内容です、何卒)
斉藤さんの音楽愛レコード愛が炸裂していて、たとえばアルバムの曲順に意味があるのが好き、サブスクの時代となりその文化は破壊されてしまったけどっていうお話の後、流れでレコードの曲順を飛ばそうとして我に帰り「ダメだダメだそんなんじゃサブスクと同じじゃないか、遊びじゃねえんだ」って言って飛ばさず順番に流したりとか。
序盤に斉藤さんが「いつもは最後のほう酔っぱらってからビートルズかけるんだけど、今日は早めに」と言ってモノラルのRevolutionとステレオのBallad of John and Yokoをかけてくれて、次に取り出したアルバムがSean LennonのInto the Sun。
3曲かけてくれたのですがどれもめちゃよくて、特に須藤さんが「いちばん好き、こういう曲を作りたいと思ってた」と言ってたHomeが好きでした。息子ってことしか知らないまま全然聴いてこなくてごめんショーン。今からいっぱい聴きます。
あと、やはり斉藤さんが「これは全員必ず聴くように」と言ってたSuper Furry Animalsも、アルバム通してめっちゃ好きなやつでした。ジャケも可愛い。
今のところ特にこれ ↓ がお気に入りです。MVも好き!
斉藤さん須藤さんによるアコースティック・ライブも3曲ありました。
最初の曲はまさかの弾き語りで初披露、新曲『パンデミック』。
音の穏やかさ・爽やかさと歌詞の切なさ・やりきれなさと、やっぱり優しさとがあって大好きな曲です。
ナマだと須藤さん声の振り幅がさらにすごくて、「この悲しみの所在 いずれはきっと共有しよう」のときの優しさとか「おまえの その胸を」で高音になるところの迫力とか、いろんなところがもう最高でした。
続いて「あうん」。
もともと好きだったこの曲、11月にライブで聴いてもっと好きになったし、今回の弾き語りでさらに好きになりました。
「吐き出せ もう吐き出すものがなくても」のところ、弾き語りだとよりぎゅっと辛くなったし、その後のメロディと須藤さんの声が明るく、優しくなるところがより沁みました。
またレコードに戻って後半、特に印象的だったのはMenswearのDaydreamer。
確かこの曲のとき、お二人が並んで完全にシンクロした盆踊り的なダンス? を見せていてめっちゃ良かったです。なんであんなに揃うんだろう?
そしてブレイクで "Daydreamer” って言うところを途中から須藤さんがオンマイクで一緒に歌っていたのですが、最後斉藤さんが音源の音を落として須藤さんの声だけで "Daydreamer” って終わったのがもうキャーーー! ってなりました。
このあともう1曲弾き語り。
弾き語りって何か勝手にゆったり系な歌モノのイメージがあったのですが、全然違いました。
「俺はもうこの曲座らない、座ってる場合じゃねえ」って言い出した斉藤さんも、それを聞いてキャッキャしてる須藤さんも良すぎたし、須藤さんのオクターブ高い声でめちゃ可愛く始まって、途中からめちゃかっこよくなって、斉藤さんのギターもめちゃよくて、終わったと思ったらまた始まったりして、もうそのままずっと終わらないで欲しかった。最高でした。
だいぶ夜も更けてきて、そろそろ…という頃合いに斉藤さんが「ゆったり静かな曲かけるから。これでいったんおしまいってするから、それぞれ帰っていってね」ってこの曲をかけてくれたのですが、こんなアガる曲かかってたらまた体動いちゃうし帰れないじゃないですか。
全然帰ろうとしない客席を見て「ほんとに最後よ」っていってかけたのがThis Is Not the End。ほんとに最後っていってかける曲のタイトルがこれって良すぎませんか!
で、それでも皆帰らないでいたら、「もうほんとに帰ろう。みんな歯磨いてね」って、最後の最後の曲はこれでした。
ハービバノンノン。
楽しかった! あっという間の3時間半、楽しくて楽しくて最高の夜でした。
この日のプレイリストはこちら。
前回のパーティもですが、終わった後、プレイリストをもとにいろんなアーティストの曲を聴き込んで長く楽しめるのがまた幸せです。
またぜひいつか(叶うならば遠くないうちに)このパーティに伺えたら嬉しいです。
前回のパーティ↓