魂とヘルシー paionia 15th @ 渋谷CLUB QUATTRO(2023.5.6.)
(注:全編撮影OKでした。)
結成15周年となるpaioniaが渋谷CLUB QUATTROで開催したワンマンライブ「魂とヘルシー paionia 15th」に行ってきました。
このライブ、まず3月末に公開されたTeaser Movie(監督:Support Dr. 佐藤謙介さん!)がめちゃよくて。
さらに4月末に公開された『11月』スタジオライブ動画もめちゃよくて。
ただこの動画、『11月』の後にもう1曲、速くて激しい曲が始まるのですが、歌い始めた直後に終わってしまうんです。だから続き気になる~聴きたい~と思っていたら! ライブがその曲から始まったんですよ! そんなのもう初っ端からぶち上がらざるを得ない。
で、2曲めが4月に出た『現代音楽』。
この曲、初めて音源を聴いたときに激しいギターの音にやられて、ナマでそれを聴くのが今回いちばんの楽しみのひとつでした。↓
ソロのあとの「かさばり出したあれやこれ 悩みぬいた夜も」のところで菅野さんのベースと謙介さんのシンバルとキックとが全部一緒になるのもすっごく好きで、2曲目で自分的クライマックスを迎えてしまって、早すぎない? 大丈夫? ってなるほどでした。(もちろん大丈夫でした。そのあとずっとクライマックスだった。)
それからpaioniaにドはまりしたきっかけの『わすれもの』も、やっぱり最高でした。
去年の11月に初めてpaioniaのライブを見たときにはまだ知らない曲も多くて、それでも高橋さんの声と全部の音が気持ちよくて溶けそうになったのですが、聴き込んでから臨んだ今回は曲が始まるたびにこの曲も聴けるの! って嬉しくなりました。毎曲お客さんの反応もすごかった。
そう、声が出せたのもよかったです。paioniaは掛け合いをしたり声出しを煽るようなバンドではないけれども、良い演奏を聴けて感情が高まったとき、それを抑えることなく声で伝えられるのってこんなにも幸せなんだって思いました。
曲間のつなぎもたまりませんでした。例えば『黒いギター』の前のところ。
謙介さんのドラムが、特にシンバルの音が好きなので、いろんな形のいろんな音を聴くことができて、目も耳も幸せでした。この曲、ダブっぽいオトナでおしゃれな音と「朝飯をいつも逃しては」で始まる歌詞とのギャップも大好きです。
ゲストにKey. / Cho. 山本きゅーりさん(ノンブラリ)を迎えたセッションも素敵でした。
『フォークソング』、ギターを持たずにギターの歌を歌う高橋さんも、きゅーりさんのピアノもコーラスもすばらしかった。
続いて菅野さんと謙介さんも加わって演奏された『小さな掌』も優しくて沁みたし、きゅーりさんがアルバム『Pre Normal』でコーラス参加されている『灯』もよかった。
そして『灯』に入るまえのMCもよかった。
ステージ上もフロアもたぶん全員が「さあ『灯』が始まる」って思ったタイミングで菅野さんがきゅーりさんについて語り出して、いろいろ貴重なお話を聞けました。
きゅーりさんがコーラスに入ってくれたとき、「1分ください」って言ってその場で1分でコーラスのメロディ作ったとか。(すごい!)
『灯』のレコーディングのとき、当時ほぼ初対面だったのにきゅーりさんが歌うブースに菅野さんが一緒に入って座っていたとか、きゅーりさんはそれに気づいてなくて歌い終わったあと振り向いてめちゃびっくりしたとか。(すごい!笑)
たくさんお話を聞けてよかったし、会場の全員が全力で菅野さんにほっこりしてたと思われる時間でした。
あと今回特に聴けたらいいなと思っていたのが『金属に近い』でした。
paioniaの中で最初に好きになった曲で、1曲の中でくるくるひっくり返っていくみたいな感じがあって、ライブで聴くと期待通り期待以上にかっこよくて楽しかったです。早くもまたライブで聴きたい。
余談ですがこの曲、MVもとても好きです。特にドミノを倒されちゃうところとアルプス一万尺と謙介さんのアメ。と最後。
もうずっと上がりっぱなしで本編21曲あっという間でしたが、最後、『人の瀬』のパワーはやっぱりすごくて、イントロ冒頭のドラムを聴いただけで込み上げてくるものがありました。
アンコール1曲めは新曲『プロダクト』。
これもまためちゃいい曲。新しい曲を聴くたびに前よりもっと好きになります。
この日のライブ、照明がずっと素敵だったのですが、この曲では白いストライプのスポットライトみたいな光があちこちから差してきて天国かな? ってなりました。
アンコール2曲目が大好きな『みんな言えないでいる』だったのも嬉しかった。
大切な人を大切にしようとする気持ち。「くだらない見返りを求めずにいれたら」って、恋愛だけじゃなくて好きな人に対していつも思います。
そしてアンコールを終えてステージから下がるとき、高橋さんが満面の笑顔で菅野さんの肩をたたいていたのにぐっときました。
当然のようにダブルアンコールを求める手拍子が起きて、そしたら高橋さんが1人でダーッとステージに戻ってきてギターをかき鳴らし始めて。その後菅野さんと謙介さんも戻ってきて、さらなる新曲! これもめちゃかっこよかった。早く音源でも聴きたいです。
曲終わり3人がステージの真ん中に集まってきたとき、既にフロアは超盛り上がってたけど一歩うしろにいた謙介さんがさらっと煽って、もっと多くの拳が上がって歓声が強まったのも最高でした。そして3人で手を繋いで掲げてお辞儀。大団円。
ほんとうにすばらしいライブでした。
改めて結成15周年おめでとうございます。また早くライブに行きたいし、8月の新譜も楽しみにしています。
【セットリスト】
1. 何待ち*
2. 現代音楽
3. 1988
4. 11月
5. わすれもの
6. 跡形
7. 東京
8. 黒いギター
9. 夜に悲しくなる僕ら
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〈with 山本きゅーり(ノンブラリ)〉
10. フォークソング
11. 小さな掌
12. 灯
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13. 暮らしとは
14. 浪人
15. 手動
16. 鏡には真反対
17. 金属に近い
18. after dance music
19. いまだにクリスマス
20. 素直
21. 人の瀬
en1. プロダクト*
en1. みんな言えないでいる
en2. 新曲*
*は 未音源化曲。それ以外の曲をプレイリストにしました。
(Apple Music / Spotify)
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