Helsinki Lambda Club @ フジロック

2022年のフジロック、急遽前夜祭と、代打で本祭にも出演したHelsinki Lambda Club。

前夜祭のセトリはまさにThis is ヘルシンキラムダクラブで、速くて踊れてぶち上がれる曲たち、途中IKEAで変化球入れつつ絶対盛り上がれる定番曲で畳みかけて盤石な締め。初めてヘルシンキ見るんだけど何予習したらいい?って聞かれたらこれをどうぞ。って差し出したくなるやつでした。

セトリを見てるだけで嬉しくて、前夜祭出られてよかったねえ来年はぜひ本祭に出られますように。って思っていたら、代打でまさかの2日後に本祭出演。ありがたいことに配信もあったので見ることができました。前夜祭とはうって変わってワンマンみたいなセトリにびっくりしたし、最高でした。中でも特に好きだしおすすめもしたいと思った曲たち。

■午時葵

大仰めなイントロにスライドギターが気持ちよくて、でも歌詞を聴くとなんとも穏やかじゃなくて、さらに聴きこんでいくと今度は優しさが沁みる曲。
初めてのフジロックの最初の曲で「俺はあなたが間違っていても正しくても愛しているよ あなたは俺が正しくても間違っていても愛してくれるの?」って歌うヘルシンキ、好きです。

■ミツビシ・マキアート

これはこの日のためにあったと思える曲でした。
29日の夜にVampire Weekendがグリーンステージでトリを務めていたのですが(めちゃよかった)、そのVampire Weekendを大好きな女の子とその女の子を大好きな男の子が出てきます。
29日の配信でVampire Weekendを見ながらエモいっていうのはこういうことだなって思ったし、30日にヘルシンキを見ながらまたそう思いました。

■PIZZASHAKE

ヘルシンキの大きな魅力のひとつにグルーヴ感、音の隙間の気持ちよさがあって、それが存分に発揮されてるのがこの曲。稲葉さんのめちゃめちゃ気持ちいいベースライン(とライブではスーパーダンスタイム)を堪能できます。フジロックでも稲葉さん全開で最高でした。
あと歌詞、個人的に「頭の中は見せられない」っていうところへの共感がすごい。

■真っ暗なドーナッツ

最新EPのリード曲。ループするベースラインが癖になるのと、クリアで固めなギターの気持ちよさに浸ってると最後ぐわああああって歪んだ音が攻めてきて、そしてさんざん盛り上げといて最後の最後はふっと音が減って置いてけぼりにされる曲。ライブでも最後ドカドカドカジャッジャーン! とかやらないでちゃんと置いてけぼりにしてくれる、ヘルシンキのそういうとこが大好きです。

■IKEA

Gt/Vo.薫さんの好きなところ、声とか詞とかスタンドマイクに乗せた両手とかいっぱいあるのですが、その中でも私の中で特に上位に来るのがこの曲でのタッピングです。そしてそれに頭の中に充満するみたいなクマガイさんのギターの音がかぶさってくるのがたまらないです。

■収穫(りゃくだつ)のシーズン

2021年末に出た比較的新しい曲ですが、すでにライブの中核になっていると思いますし、個人的にもいちばん好きな曲のひとつです。
レゲエなリズムがずっと気持ちいいのと歌詞の世界観がめちゃくちゃ好きなのと、ライブでは間奏のユニゾンのところ、あとアウトロのギターの激しさが最高です。フジロックのクマガイさん、ほんとにほんとにかっこよかったです。

■Jokebox

収穫(りゃくだつ)のシーズンアウトロのクマガイさんの凄まじいギターが終わり切らないうちに薫さんがこれのイントロを弾き出して、ここでこれを!?? ってなりました。
この曲はヘルシンキでいちばん悲しいラブソングだと思っているのですが(「本気にしないで笑ってよ」ってめちゃくちゃ悲しくないですか)、なぜかライブで聴くと多幸感がすごくて、頭の中がぐちゃぐちゃになるのが好きです。
MVはみんな大好き加藤マニさん。フジロックでも配信で見守っておられてぐっときました。

ヘルシンキは音源も最高だけどライブ音源はもっとよくて、そしてライブ音源よりナマがもっといいです。まだナマのヘルシンキを見たことがない皆さん、ぜひどこかの機会にライブを体験してみてください。すでにヘルシンキ沼にはまってる皆さん、ツアーめちゃめちゃ楽しみですね。


↓セットリスト

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